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クイック解説
ヴァシュロン・コンスタンタンのグランド・コンプリケーション工房による特別プロジェクトから生まれたこのモデルは、とびきり新しいトラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフである。緻密で美しいピンクゴールドケースに収められた、きらびやかなトゥールビヨンでありながら、モノプッシャー式のクロノグラフまで搭載する1本だ。手巻き式の見事なまでに複雑な機構をもつ、非常に優れた腕時計である。ヴァシュロンに代表されるこの最高級の時計づくというものは、大型展示会とは違って、2020年においても決して中止されることはないのである。
ファースト・インプレッション
画像をクリックして、詳細を知るために少しスクロールしてみる。僕はトゥールビヨン推進派では決してないが、もし皆さんがひとつコレクションに加えようとするなら、本機は一見の価値はある。この腕時計は、トラディショナル・トゥールビヨンと45分間の計測が可能なモノプッシャー・クロノグラフとの素晴らしい組み合わせになっている。僕たちは、同じトラディショナル・ファミリー内のトゥールビヨンと、クロノグラフを備えたパーペチュアルカレンダーを搭載したモデルもいくつか見てきたが、その2つの機能を組み合わせた腕時計はこれが初めてだ。僕は、この組み合わせは非常に悠々自適であるように感じている。
幅42.5mm、厚さ11.7mmのトラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフ(Ref.5100S/000R-B623)は、サイズとしてはトラディショナルコレクションで中間に位置する。ケースは5Nレッドゴールド製で、シースルーケースバック仕様になっており、Cal.3200ムーブメントを構成する292個のパーツの全容を見ることができる。スタイルはVCの厳しい基準内にしっかりと収まっているが、既に卓越したものである本機を本当の意味で高めるディテールが存在している。
6時位置(その小さな陰影が素晴らしい)の一段沈み込んだサブダイヤルとパワーリザーブ、トゥールビヨンの大きな開口部(これも小さな秒表示を兼ねている)、そしてトゥールビヨンのサイズ、ダイヤル文字の配置、2つのサブダイヤルの間に見られるわずかにアシンメトリーな部分をよく見てみよう。レイルウェイ分目盛りと、伝統的ではあるが繊細なタキメーターの両方に囲まれたデザインのこの時計は、僕が個人的に実物を切に見てみたいものの1つだ(あの洒落たモノプッシャーを心底押してみたい)。
レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・パーペチュアルカレンダー、それに驚愕のトラディショナル・ツイン ビートを擁するヴァシュロン・コンスタンタンは、ここ数年注目の的になってきた。そのため、その現場がジュネーブの伝統的な展示会であろうとなかろうと、彼らがいくつかのエキサイティングなモデルを発表するのは当然のことなのだ。そわそわしながら待っている人たちにとって、2280万円(参考価格)という値段は、ブランドとこの機構との両方に釣り合うものである。それぐらいの価格になるのは当然ではないだろうか。
基本情報
ブランド:ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)
モデル:トラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフ(Traditionnelle Tourbillon Chronograph)
型番:5100S/000R-B623
直径:42.5mm
厚さ:11.7mm
ケース素材:18K 5N ピンクゴールド
文字盤色:シルバーオパーリン
インデックス:18K 5N ピンクゴールド製
防水性能:3気圧
ストラップ/ブレスレット:ダークブラウンのミシシッピ・アリゲーターレザー
ムーブメント情報
キャリバー:Cal.3200
機構:時、分、トゥールビヨンケージのスモールセコンド、トゥールビヨン、モノプッシャークロノグラフ、パワーリザーブ、45分積算計、タキメーター
直径:32.8mm
厚さ:6.7mm
パワーザーブ:65時間
巻き上げ方式:手巻き
振動数:1万8000振動/時(2.5 Hz)
石数: 39
追加の詳細:292個のパーツ、ジュネーブ・シール
価格・発売時期
価格:2280万円(時価・参考価格)
発売時期:8月予定
このほかの、ヴァシュロン・コンスタンタンの2020年新作は以下よりご覧ください。
オーヴァーシーズ・パーペチュアルカレンダー・エクストラフラット・スケルトン
フィフティーシックス・コンプリートカレンダー ブラウン文字盤
詳細についてはヴァシュロン・コンスタンタン公式サイトへ。