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大抵、私たちがWatch Spotting(ウォッチ・スポッティング)の記事を書くときは、興味深い時計が見つかったときです。場合によっては、そういった時計が3個も見つかることがあります。でも今度は8個の時計? これは初めての試みです。ですが、普段からよくサッカーを見る人なら誰でも、基本的にどのチームの監督やコーチも魅力的な時計を着けこなしていることはご存じでしょう。そこで、今回はその中でも最も美しく興味深いものを一つの記事にまとめてみることにしました。そうすれば身を乗り出して、目を細めてテレビを見ながら「あれはどの時計だろう?」と悩む必要もなくなるからです。
あなたの好きな監督とその時計が入っていなかったら、第二回を企画する可能性もあるので、以下のコメント欄からお知らせください。それではお楽しみください!
ジョゼップ・グアルディオラ
もしリシャール・ミル(以下RM)が無かったら、それはスポーツ系のウォッチ・スポッティングではないですよね? マンチェスター・シティFCのジョゼップ・グアルディオラ(Pep Guardiola)が、着けているRM022トゥールビヨン エアロダインは、皆さんが見慣れたRMの時計ではないかもしれません。軽量のチタンケースと、同じく軽量のチタンムーブメントを組み合わせたRM022は、トゥールビヨンとデュアルタイム機構を搭載しているため、遠征試合中でも故郷の時間が分かるようになっています。
マウリシオ・ポチェッティーノ
トッテナム・ホットスパーFCのマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)は、IWC パイロット・ウォッチ・タイムゾーナークロノグラフを愛用しています。同モデルは、パイロット・ウォッチの洗練されたスマートな見た目を保ちつつ、複雑な時計を使いやすく作るというIWCの精神が組み合わされたものです。時間帯の変更は、ベゼルを押し込んで回すだけで時針が、ジャンプして移動します。時計に注目する時間が減れば、ピッチに注目する時間が増えますよね?
ユルゲン・クロップ
リヴァプールFCのユルゲン・クロップ監督(Jürgen Klopp)が腕に着けているのは、とても珍しくほとんど目にする機会のないIWC アクアタイマー・パーペチュアル・カレンダー・デジタル・デイト/マンス“50周年記念”です。世界限定50本で2017年9月に発表され、即完売に近かった時計です。他のモデルよりも圧倒的に複雑なアクアタイマーであり、さらにIWCの独自素材・セラタニウムを初めて採用したモデルでもあります。もちろんサイズは大振りですが、クロップほどの伝説的な人物であれば遠慮は無用ですよね。
オーレ・グンナー・スールシャール
ウブロとFIFAの公式契約を筆頭に、サッカー界には時計ブランドのスポンサーが多くおり、マンチェスター・ユナイテッドなどは、タグ・ホイヤーからカレラ キャリバー ホイヤー01 クロノグラフ “マンチェスター ユナイテッド” リミテッドエディションというチーム独自の時計さえ出しています。そうなれば、オーレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjær; 現役のほとんどを同クラブチームでプレーした)監督が、ベンチでチームモデルを愛用しているのも当然といえます。これは、タグ・ホイヤーのクラシックモデルのスケルトンバージョンであり、マンUのロゴがサブダイヤルの9時位置にあります。
フランク・ランパード
パテック フィリップを数多く所有し愛用しているフランク・ランパード(Frank Lampard)ですが、今週は趣向を変えてウブロ スピリット オブ ビッグ・バン チタニウム ブルーを着用していました。トノー型の同クロノグラフは、大きいですが非常に軽量で、ストラップ、ダイヤルアクセントからコンポジットベゼルインサートに至るまで、何もかもが鮮やかなチェルシーブルーに染められています。本機は、日常的に見られるようなウブロではないため、(やや)独創的な考えを持つランパード監督にぴったりの時計でしょう。
マルコ・シウバ
エヴァートンFCのマルコ・シウバ(Marco Silva)は、クストスの公式アンバサダーですが、そこからの推測を排除したとしてもこのチャレンジ クロノⅡは、高級時計として只者ではありません。53.7mm x 41mmの同モデルは、圧倒的な存在感の時計で、コンセプト的には、チェルシーのランパード監督が着用するスピリット オブ ビッグ・バンと同様です。プレミアリーグでは、トノー型のクロノグラフが人気なのでしょうか?
ダニエル・ファルケ
このリストでロレックスを出さずに終わるとは思われていないでしょう。ノリッジ・シティFCのヘッドコーチであるダニエル・ファルケ(Daniel Farke)は、ロレックス ディープシー Ref.126000を愛用しています。最初はシードゥエラーかなと思いましたが、よく見ると文字盤にリングロックシステムの文字があると鋭いご指摘を読者から頂きました。
ヌーノ・エスピーリト・サント
ここまで見てきた複雑でレアな時計たちの最後を飾るのは、ヌーノ・エスピーリト・サント(Nuno Espírito Santo)のシンプルな時計です。ウルヴァーハンプトンの元ゴールキーパーで現ヘッドコーチのサントは、青いタキメーターベゼルに明るいオレンジのアクセントのあるタグ・ホイヤー フォーミュラ1クォーツクロノグラフを愛用しています。本モデルは、このブランドのエントリークラスであり、間違いなく「ごく自然体」な時計です。