trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Auctions 時計のラグの概念を覆すMB&Fのユニークな作品

そして、11月に開催されるこの時計のオークションは、価値ある目的のために行われる。

ADVERTISEMENT

オークションの季節がやってきた。MB&FのHM10 パンダを含む、今年のオンリーウォッチの参加者の全貌が明らかになった。さて、マキシミリアン・ブッサー(Maximilian Büsser)とその仲間たちは、このブランドのユニークな仕掛けがそれだけではないと言うために戻ってきたようだ。LM1シリーズ(ブランド最初のプロトタイプのひとつ)の10周年を記念して、LM1 "ロングホーン(Longhorn) "を発表した。このモデルはLM1の主要なデザイン言語を採用しており、2つの独立した時刻表示とブルーの針、そしてアーチ型のブリッジに取り付けられた印象的な大型のテンプ(LM1 ファイナルエディションに見られるアーチ型のデザイン)を備えている。

 これまでのモデルでは貴金属やチタンなど、さまざまな素材のケースを採用してきた。このモデルの特徴はシンプルなステンレススティール製のケースにある。2つのダイヤルはホワイトラッカーではなく、光沢のあるブラックラッカーで仕上げられている。ロングホーンという名前は、ラグ(ブランドではホーンと呼ぶ)にちなんでいる。

 この時計にはチャリティーの側面がある。11月7日(日)にジュネーブでフィリップスによりオークションにかけられ、収益のかなりの部分が「Save the Rhino International(サイの保護プロジェクト)」に寄付される予定だ。

 LM1は技術的には2つの時計が1つになっている(少なくとも2つのダイヤルがある)にもかかわらず、ブッサーから生まれた時計のなかで最もオーソドックスなデザインだと私は感じている。真に特別な時計、唯一無二の時計がSSで作られる世の中になっていることは興味深いことだ。正直に言うと、私はこの概念に引きつけられている。

 全体的なフォルムについてはドーム型風防の下にテンプとアーチ型のブリッジを配置している過去のモデルからあまり変わっていないが、ブラックラッカーダイヤルとブルーの針の組み合わせはこれまでにはないインダストリアルな雰囲気を醸し出している。実際、4年ほど前に発売されたファイナルエディションは、よりリュクスで高級な雰囲気を醸し出していた。

 しかし、私はこのロングホーンという呼び名とその本当の意味にはるかに興味がある。それはラグの視覚的表現のための説明だが、それよりも少し複雑なのだ。MB&Fは10年以上前にこのロングホーンスタイルのラグを採用した時計を作ろうとしたが、長いだけでなく大きく傾斜したラグに穴を開けるのはどこで行うかなど、物流上の問題に直面した。結局この計画は中止され、私たちが知っているLM1は短いラグで作られた。

 その後、何かが変わった。ブッサー自身が次のように言ったのだ。「最近のブレインストーミングのなかで、突然、ロングホーンにバネ棒用の穴を2つ開けることを思いつきました。ホーンの先端と、ケースに近いところの2つの穴を用意して、お客様に判断していただけばいい。なぜ10年前に思いつかなかったんだろう!」

 この時計を見ると、2種類のラグ穴があることに気づくだろう。選択肢があるに越したことはない。

 中のムーブメントもおなじみのものだ。このムーブメントはクロノード社がMB&Fのために開発したもので、ジャン-フランソワ・モジョン(Jean-Francois Mojon)とカリ・ヴティライネン(Kari Voutilainen、マクシミリアン・ブッサー&フレンズの“フレンズ”はこれに由来)とのパートナーシップで作られた。その構造は、スイスの伝統的な懐中時計のムーブメントを彷彿とさせる。

 愛されてきたモデルのユニークなデザインと、価値ある目的を支援するオークションという組み合わせで、この時計が来月のオークションで高値をつけない理由はないと思う。この2本のラグを自分の腕で試すことはできないかもしれないが、少なくとも遠くからその優れたデザインを眺めることはできるだろう。

ADVERTISEMENT

基本情報

ブランド: MB&F
モデル名: LM1 ロングホーン(LM1 Longhorn)
直径: 44mm
ケース素材: SS製
文字盤色: シルバー
インデックス: ローマ数字
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット ブラウンレザーストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: ジャン-フランソワ・モジョンとカリ・ヴティライネンとの共同開発による自社製LM
機能 時・分表示、2つのダイヤルに表示される完全に独立したデュアルタイムゾーン、独自の垂直パワーリザーブインジケーター
パワーリザーブ: 45時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 1万8000振動/時
石数: 23
クロノメーター認定: なし
追加情報 19世紀のスタイルを尊重した全体的な手仕上げ、手作業を強調したポリッシュ仕上げの内部の面取り加工、ポリッシュ仕上げの面取り、ジュネーブウェーブ、ポリッシュされた皿穴を備えたゴールドシャトン、ハンドメイドのエングレービング


価格・発売時期

価格: 要問合せ
販売:2021年11月7日のオークションにて
限定 1本のみ

Images courtesy of MB&F and by Converge Productions. 

Shop This Story

詳しくはMB&Fの公式サイトをご覧ください。