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我々が知っていること
今年もWatches & Wondersがスタートした。ブルガリは今回出展していないものの、暗闇で明るく輝くふたつの印象的なトゥールビヨンモデルを発表し、私たちの気分を盛り上げてくれている。
まず最初に紹介するのは、ブルガリのオクト ローマ ストライキング パピヨン トゥールビヨンだ。このデザイン自体は以前にも紹介したが、形状は異なる。この時計はトゥールビヨンを文字盤の中央、通常であれば針がある場所に配置している。時間表示は12時位置の固定窓から読み取るようになっており、分表示は0から60までの半円形に表示され、2本の菱形の針が交互に横切るというクリエイティブなデザインとなっている。ケースは直径44mm、ブラックDLCコーティングが施されたチタン製だ。
44mmのチタン製オクト ローマ ストライキング トゥールビヨン サファイアはもう少し伝統的な方向に舵を切っているが、それもほんのわずかだ。パピヨンとは異なり、中央に2本の針、6時位置にトゥールビヨンを備えている。また、本モデルは手巻き式だ。サファイアクリスタルとケースバックから見えるムーブメントは完全にスケルトンとなっており、アワーマーカーはチタンケースに固定されている。この時計では、リューズを引くことはできない。その代わり3時位置にプッシュボタンがあり、これを押すことで赤い点が現れ、リューズによる時間設定ができるようになる。
オクト ローマ パピヨンは13万ユーロ(約1830万円)、トゥールビヨン サファイアは8万5000ユーロ(約1196万5000円)となる。懐には痛い。
我々の考え
この2本の時計は、ブルガリのイタリアンデザインとクラシシズムの感性をさらに進化させたものだ。オールブラックの美学が持つ力強さと光へのこだわりが、私をこれらのモデルに引きつけてやまない。オクトシリーズ(ローマまたはフィニッシモ)には一貫したデザインコードがあるが、オートオルロジュリーにエッジの効いた試みが見られるのは喜ばしいことである。
そして正直なところ、トゥールビヨンに焦点を当てた今作はそれに該当する。ジャガーのF-TYPE Rに匹敵する価格帯であるこのふたつのモデルは、高級感とホットさを兼ね備えた存在だ。ブルガリの時計といえば薄さの記録について語られることが多い。このモデルでは、ブルガリの有名なオクト フィニッシモとは異なる種類のテクノロジーを主役としており、美的感覚においては同モデルのそれと大きくかけ離れている。
私がトゥールビヨン サファイアを気に入っているのは、その伝統的な時刻表示方法が主な理由である。また、時刻合わせやリューズの操作にプッシュボタンが採用されているのも魅力的だ。しかし、パピヨンもまた美しい。従来のブルガリにもこのデザインのバリエーションはあったが、DLCコーティングとグリーンのカラーリングの組み合わせはかなり魅力的である。
展示会シーズンを迎えるにあたってすべてのブランドがここまで独創的なモデルを用意しているとしたら、私はもう待ちきれない。
基本情報
ブランド: ブルガリ(Bulgari)
モデル名: オクト ローマ ストライキング パピヨン トゥールビヨン、オクト ローマ ストライキング トゥールビヨン サファイア
直径: ともに44mm
厚み: 11.9mm (パピヨン)、11.65mm(サファイア)
ケース素材: チタンおよびDLCコーティングチタン
文字盤色: スケルトン
夜光: あり
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: グリーンのステッチをあしらったラバーブラックアリゲーターストラップ、チタン製フォールディングバックル
ムーブメント情報
キャリバー: BVL348(パピヨン)、BVL206(サファイア)
機能: 分表示、ジャンピングアワー、トゥールビヨン(パピヨン)、時・分表示、トゥールビヨン(サファイア)
パワーリザーブ: 約60時間(パピヨン)、約64時間(サファイア)
巻き上げ方式: 手巻き
価格 & 発売時期
価格: パピヨンは1645万6000円、サファイアは1075万8000円(ともに税込予価)
発売時期: 未定
限定: なし