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我々が知っていること
ポルシェとタグ・ホイヤーは、モータースポーツの黎明期からパートナー関係にあり、356などのポルシェや初期の911にホイヤーのダッシュタイマーが搭載されていたと考えたとしても、誰も非難はしないだろう。歴史的なレースの写真を見てみると、車やコース、ユニフォームにホイヤーもしくはタグ・ホイヤーのロゴがあり、そして何よりもドライバーの腕にホイヤーの時計が装着されているのを見かける。
クルマと時計のタイアップといえば、タグ・ホイヤーは創業当時から参画していたし、ポルシェはこれまで参戦してきたすべてのモータースポーツで圧倒的な強さを誇ってきた。両ブランドはカーレースの世界に遍在しており、両者が手を組むのは理にかなっていると言えるだろう。
しかし、昨年の2月までは、決してそれが正式なものではなかった。何十年もかかったが、ついにふたつのブランドのあいだに正式なパートナーシップが結ばることになり、待った時間が報われた。この関係を記念して、タグ・ホイヤーは「カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ ポルシェスペシャルエディション」を発表。この時計はパートナーシップの中心的存在だが、それだけにとどまらない。タグ・ホイヤーは、ポルシェのレース活動にも力を注いでいる。
今年初め、フィンランドのラップランドにあるポルシェの有名なアイスドライビング体験スクールで、ポルシェはカレラ × ポルシェ リミテッドエディションの最新作を発表。この時計は、氷上走行用に準備されたイエローのケイマンGT4とともにデビューし、そのビジュアル的な親和性に焦点が当てられた。新バージョンの時計は、ケイマンと同じペイントコードである「レーシング・イエロー」をアクセントに取り入れている。DLCコーティングを含むブラックの色調はより深くなったことで、イエローがより際立ち、ダイヤルのテクスチャーは "アスファルト"にアップデートされた。
44mmケース内部には、コラムホイールと垂直クラッチを備えた自社製Cal.ホイヤー02が搭載され、80時間という十分なパワーリザーブを備えている。
我々が思うこと
ポルシェと組むのは簡単なことではない。このドイツの自動車メーカーは、こだわりが強いことで知られている(しかし、常にレースで優勝するような素晴らしいブランドは、ボタンひとつで作れるものではない)。タグ・ホイヤーのデザインプロダクト担当副社長であるマリア・ラフォン氏は、自動車メーカーが新モデルを発表するように、この時計の発表会におけるプレゼンテーションで細部に至るまで説明した。
このパートナーシップ、ひいてはこの時計について興味深いのは、ふたつの会社のあいだにすでに多くの共通点があり、時計のデザインをコントロールするという点で、ポルシェは非常に放任主義的に見えるということだ。本機は、タグ・ホイヤーらしいデザインであると同時に、現代のポルシェが製造しそうなデザインでもある。そして、このパートナーシップがうまくいけば、誰もが利益を得ることができる。タグ・ホイヤーは、自動車愛好家が時計愛好家になり、逆に時計愛好家が自動車愛好家になるという古くからの謎を解くかもしれない。
基本情報
ブランド: タグ・ホイヤー(TAG Heuer)
モデル名: カレラ ポルシェ クロノグラフ(Carrera Porsche Chronograph)
型番: CBN2A1F.FC6492 (ストラップ)、CBN2A1F.BA0643 (ブレスレット)
直径: 44mm
ケース素材: DLCコーティングのスティール
ベゼル: 固定式のブラックセラミック製
文字盤色: アスファルトテクスチャのグレー
インデックス: アプライド
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ブラックレザー(イエローステッチ)
ムーブメント情報
キャリバー: ホイヤー02 オートマティック
機能: 時、分、サブセコンド、12時間クロノグラフ
直径: 32mm
パワーリザーブ: 80時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 33
価格 & 発売時期
価格: 83万6000円(税込予価)
初アビ時期: 2022年4月
限定: あり、1500本
詳細は、タグ・ホイヤー公式サイトへ。
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