ADVERTISEMENT
我々が知っていること
昨年のWatches & Wondersで、カルティエは3種類のカラフルな「タンク マスト」と、ブランド初のソーラーパワーウォッチとなる「タンク マスト」 ソーラービート™️を発表した。しかし、秋風が吹き始めると、夏バテしたニューヨーカーたちのように、カルティエは太陽の光とポップなカラーを捨て、最もシックな選択肢であるブラックを選んだのだ。
今年のカルティエは、オールブラックのダイヤルにステンレススティールの「タンク マスト(大小2種類、いずれも厚さ6.6mm)」に、ブラックのアリゲーターストラップを組み合わせたモデルを発表した。ダイヤルにはローマ数字は一切なく、“Cartier”と“Swiss Made”の文字のみという淡々としたスタイルが特徴的だ。「レ マスト」コレクションは70年代に、より手の届きやすい価格帯で、より多くの人々を魅了するために開発された。これらの作品は、初期の「タンク ルイ カルティエ」にインスパイアされたケースにクォーツムーブメントを搭載し、カルティエのルックを大衆にもたらした。新作のブラックダイヤルのLMサイズ、SMサイズの両バージョンもクォーツムーブメントを搭載する。
しかし、「タンク ルイ カルティエ」といえば、オニキスに彩られた遊び心を忘れてほしくないというのが、本音だ。カルティエは、「タンク マスト」と同じオールブラックのダイヤルを持つ「タンク ルイ カルティエ」を、イエローゴールドケース、かつLMサイズのみでリリースしている。「タンク ルイ カルティエ」は、手巻きCal.1917 MCの機械式ムーブメントを搭載している。
我々が思うこと
新作は相当なものだったと思うのだが、いかがだろう? ワードローブのほとんどがブラックで、正確に時間を刻む時計を好む私はかなり気に入った。
どの時計が何にインスパイアされ、どれが2022年新作により似ているのかなど考えていくと少し脳が溶けそうだが、結論はこうだ。カルティエの「タンク」は、常にシックなエレガントをテーマにしているということ。
ブラックのダイヤルは、スティールとゴールドの両方とうまく調和して、リッチな雰囲気を醸し出している。カルティエはラッカー仕上げのダイヤルを“ディープブラック”と表現しているが、私はノン・モア・ブラック(これ以上の黒は無い)という表現が好きだ。そして、ゴールドとステンレスの両方が、ダークなダイヤルとストラップと完璧に調和している。
機械式ムーブメントと時計の重厚感を好む人たちと、見た目が良いから欲しいという人たち(私)の両方にアプローチするために、ふたつのラインでこの外観を提供するのはカルティエの賢い判断といえるだろう。個人的には、この新作の「タンク マスト」にはヴェルメイユとブラックダイヤルの選択肢もあったらいいなと思った。もう少しリーズナブルな価格でブラックとゴールドの組み合わせを楽しみたい人もいるはずだ。しかし、全体として、これらは美しく仕上げられたブラックダイヤルの時計であり、クラシックに興奮を吹き込むカルティエの能力が比類ないものであることをさらに証明するものだと感じる。
「タンク マスト」 :ケースサイズはLMとSM、サファイアクリスタル風防。クォーツムーブメント。ブルーのシンセティックスピネルカボションを備えたリューズ付きのステンレススティール製ケース。ラッカー仕上げのブラックダイヤル。ブラックアリゲーターレザーストラップ。LMサイズは36万8500円、SMサイズは34万9800円(ともに税込予価)
「タンク ルイ カルティエ」:ケースサイズはLMのみ、手巻きマニュファクチュール機械式Cal.1917 MC。750/1000イエローゴールド製ケース、リューズにサファイアカボションセッティング。ラッカー仕上げのブラックダイヤル。ブラックアリゲーターレザーストラップ。ブラックダイヤルは154万4300円(税込予価)
Shop This Story
新作の詳細については、カルティエの公式サイトをご覧ください。Hショップでは、カルティエの中古・ヴィンテージウォッチを多数取り揃えておりますので、ぜひご覧ください。
話題の記事
Breaking News パテック フィリップ Ref.5711 ノーチラスがチャリティのための1点ものとして復活
日本の時計収集を支えた機械式時計ブームと、市場を牽引した時計ディーラーたち
Four + One カントリー歌手の時計コレクションが描く音楽キャリアの軌跡