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我々が知っていること
昨日、ダニーがパシャについてかなり詳しく説明してくれたが、ここではディナーパーティーでバシッと言えるように、短くまとめてみる。「パシャ」は1985年に誕生し、カルティエの顧客であったマラケシュのパシャ、エル・ジャヴィ公にちなんで名づけられた。ラウンドダイヤルの内側の四角いデザインと、大きなアラビア数字が特徴的だ。
カルティエのラインナップのなかの四角い釘のような、ちょっと変わった存在だ。しかし、この時計は実験的な試みをするのに適した時計なのだ。そして今年のWatches and Wondersで、「パシャ」グリッドのアップデートが発表された。
1930年代のカルティエのグリッドウォッチからヒントを得たこの新作は、4つの小さな留め具によって取り外し可能なグリッド(=格子、グリルとも言う)を備えており、気分に合わせて伝統的なパシャを身につけることができる。ただし、グリッドはハンドポリッシュされているので、ずっとつけていたくなるかもしれないけれど。
40mmのオールゴールドのほか、30mmと35mmのジュエリーバージョンも用意されている。小さな30mmはクォーツ、ほかの2サイズはCal.1847 MC自動巻きムーブメントを搭載している。
我々が思うこと
時計の構成要素を取り除いたり配置を変えたりすることはよくあるが、純粋に装飾目的でまったく新たに金属を追加することはそうそうない。カルティエは、すでにファンキーな「パシャ」に対してシンプルに“もっと”という姿勢をとったのだ。これは評価したい。
40mmのオールゴールドは、私としては最も成功したバージョンだと思う。 ダイヤルの大きさのおかげで、ほかのふたつのようにジュエリーのキラキラに紛れることなく、グリッドを際立たせることができるのだ。「パシャ」に小さな窓パネルを付けることに100%賛成でない人も、グリッドが取り外し可能なので気が向いたときにいつでもローキーな道を選ぶことができる。私はこの時計を実際に見てみたが、グリルの取り外しは驚くほど簡単で、工具は必要なかった。また、グリルは時計に高さを加えるが、球根のような大きさ、過剰な大きさは感じさせない。この時計が持つすべての要素(ダイヤモンド、ファンキーな小さなグリル!)を考慮すると、派手ではないのだ。
カルティエ 「パシャ ドゥ カルティエ」グリッド 18Kイエローゴールド。直径41mm、厚さ9.55mm。取り外し可能なグリッド。サファイアのカボションがセットされたリューズ。ブルーおよびダークグレーのクイックスイッチ インターチェンジャブルアリゲーターストラップ。Cal.1847 MC 自動巻きムーブメント。227万400円(税込予価)
カルティエ 「パシャ ドゥ カルティエ」グリッド 18Kローズゴールド。直径35mm、厚さ9.37mm。取り外し可能なグリッド。ベゼルとグリッドにブリリアントカットダイヤモンド117個(1.52ct)。リューズにサファイアのカボション。ブルーとパープルのクイックスイッチ インターチェンジャブルアリゲーターストラップ。Cal.1847 MC 自動巻きムーブメント。357万7200円(税込予価)
カルティエ 「パシャ ドゥ カルティエ」グリッド 18Kローズゴールド。直径30mm、厚さ8.22mm。取り外し可能なグリッド。ベゼルとグリッドにブリリアントカットダイヤモンド97個(1.25ct)。サファイアのカボションがセッティングされたリューズ。レッドとグレーのクイックスイッチ インターチェンジャブルアリゲーターストラップ。クォーツムーブメント。264万円(税込予価)