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この週末、ジョージア州オーガスタで開催されたマスターズでは、さまざまな出来事があった。タイガー・ウッズ(Tiger Woods)は命にかかわる事故のあと、ありえないほどの復帰を果たし、私の友人ローリー・マキロイ(Rory McIlroy/OK、一度だけインタビューしたことがある)は日曜日に記録的な64のラウンドを記録し、スコッティ・シェフラー(Scottie Scheffler)は自身初のメジャー選手権への道をほぼ一直線に突き進んだ。シェフラーは初めてグリーンジャケットを身にまとい、オーガスタナショナルのクラブハウスを模したトロフィーを掲げ、手首にはあるソフトドリンクにちなんで名付けられたツートンカラーのロレックスをつけていた。
そう。ロング・ヒッターのシェフラーが選んだのは、ステンレススティールとエバーローズゴールドのGMTマスターⅡ Ref. 126711CHNR、通称“ルートビア”GMTだったのだ。我々はツートンが復活しつつあるとずっと前から言っていた(私もずっと前から言っていた)。25歳の初優勝者がバイメタルの時計を選ぶことほど、その事実を証明するものはないだろう。
ここで特筆すべきは、シェフラーにとってこれがPGAツアー4勝目であることだ。初優勝は今年の2月だから、3ヵ月のあいだにすべての勝利を果たしたことになる。前回のトロフィー授与式では、世界ナンバーワンのゴルファーの腕には何もつけられていなかった。
今のところ正式な発表はないものの、彼の快進撃はロレックスのアンバサダー就任につながったようだ。興味深いのは、アンバサダーとして、本人が身につけたいロレックスを選ぶことができるということだ。過去には、ジョーダン・スピース(Jordan Spieth)がポーラーダイヤルのエクスプローラーⅡを、マスターズで優勝したばかりのフィル・ミケルソン(Phil Mickelson)がチェリーニを手首にしっかりとつけているのを見たことがある。重要なのは、クラウンのアンバサダーは自分に語りかけてくる時計を選ぶということだ。それがシェフラーにとってはツートンの1本だったようだ。
しかし、この時計はキラーウォッチであり、あらゆるブランドが作ったSSとゴールドの時計のなかでも最高のもののひとつであることは間違いない。週末にチューダーの新作、ルートビアGMTについて書いたが、それはまさにこの時計からデザインの多くを受け継いでいることに触れたばかりだった。2018年に発売されたこの特別なロレックスは、黒と茶色のバイカラーベゼル(ソーダ系ニックネームの由来となった)と相まって、ツートンの本質をとらえたものだ。
ところで、トロフィー授与式に登場したロレックスはこれだけではない。オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ会長のフレッド・リドリー(Fred Ridley)氏は、サブマリーナーのRef.116610LVを着用していた。グリーンのセラクロムベゼルとサンレイグリーンのダイヤルがマッチして、“ハルク”サブマリーナーとも呼ばれる。そして昨年のチャンピオンである松山英樹は、別の、より新しいグリーンのサブマリーナー Ref.126610LVをつけていた。126610LVは(残念ながら)、“スターバックス”サブマリーナーと命名されている。もちろん、どちらも象徴的なグリーンジャケットによくマッチしていたことは言うまでもない。
スコッティ、マスターズ初優勝おめでとう! そして、忘れられない思い出の詰まったツートンのGMTに乾杯!
Lead image, Getty
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ロレックスの詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。HODINKEEショップでは、ロレックスの中古・ヴィンテージウォッチを取り扱っています。