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本稿は2021年4月に執筆された本国版の翻訳です。
1999年に97歳でこの世を去ったジーン・サラゼン(Gene Sarazen)は、ゴルフ史における伝説的人物のひとりだ。生涯で4大メジャーすべてを制覇した彼の名は、ウッズ、ニクラウス、ホーガン、プレーヤーと並び、ゴルファーのなかでも特別な存在に位置する。それぞれの勝利には、今まさに第3ラウンドが行われているマスターズも含まれている。それを記念して、ゴルフの歴史が刻まれたクールな古いパテック フィリップの写真を紹介しよう。これはかつてジーン・サラゼンが所有していたアール・デコ調の時計である。
この個体は18Kゴールドのクッションケースを持ち、裏蓋に“1922年7月24日にゴルフを始めたジーン・サラゼンへ、アパワミス・クラブより(PRESENTED TO GENE SARAZEN BY THE APAWAMIS CLUB WHAT HIS STARTING HIS GOLF JULY 24 1922)”と刻まれている。これは若き日のサラゼンがキャディとして働きながら腕を磨いていた、ニューヨーク州ライにあるクラブにちなんだものだ。サラゼンはその年、1922年の全米オープンにて20歳でメジャー初優勝を飾った。
1920年に製造され、2007年にクリスティーズ・ニューヨークにて3万1200ドル(当時の相場で約370万円)で落札されたこの時計には、サラゼンによる直筆の手紙、パテック フィリップアーカイブからの抜粋、そして著名なゴルファーのサイン入り写真が添えられている。この時計は現在、プライベートクラブのマーケティング活動や会員制ソリューションに関するアドバイスを行う、カリフォルニア州アーバインのプライベート クラブ マーケティング(Private Club Marketing)社のオフィスに展示されている。プライベートゴルフクラブ業界でのキャリアを通じて、同社のCEOであるザック・ベイツ(Zack Bates)はクラブやその会員らと関係を築いており、そのなかにはこの時計の現オーナーも含まれているため、そのオーナーの名前は出したくないという。念のために言っておくと、この時計はベイツの会社を通じて販売される。
今HODINKEEではWatches & Wondersのニュースをお届けしているが、この(名門ゴルフ場の)オーガスタウィークエンドのゴルフ史に残る時計という、ちょっとした気晴らしを楽しむ人もいるかもしれないと考えたため紹介した。
詳細および価格についてのお問い合わせは、Private Club Marketingをご覧ください。
All photos by Michael Sharp.