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昨年、ダイバーズウォッチの祖として知られるブランパンのフィフティファゾムスが70周年を迎えました。それを記念して同社は、Act 1、Act 2、Act 3と3本異なる新作ダイバーズウォッチをリリースしました。いずれも限定本数か生産本数が限られたモデルでしたが、より多くの人たちに手にとってもらうことのできるプロダクトもリリースされました。それが、スウォッチとタッグによって誕生したスキューバ フィフティ ファゾムスです。2年前は天体をテーマにしたムーンスウォッチでしたが、スキューバ フィフティ ファゾムスは、地球にある海をテーマにしたモデル。カラフルなバイオセラミックケースと機械式ムーブメントを備えたモデルで、発表されたあと大きな話題となりました。
5種類のスキューバ フィフティ ファゾムスウォッチが登場した時、僕は正直言って少しがっかりしていました。ポップで楽しいカラフルなラインナップはもちろん魅力的でしたが、ムーンスウォッチのミッション・トゥ・ザ・ムーンのようにオリジナルモデルのトンマナにあわせたバージョンがひとつはあると思っていたからです。だから2024年が明けてすぐに発表されたオールブラックのスキューバ フィフティ ファゾムス オーシャン・オブ・ストームはとても気になっていました。僕はしばらくのあいだスウォッチからこれを借りて試してみることにしました。
先行する5つのモデルが地球の海々をモチーフにしたのに対し、最新作は月の海、特に約2600kmに及ぶ最大の海「オーシャン オブ ストーム」、つまり嵐の大洋に着想を得ています。この海は実際には広大な平地であり、そのユニークなコンセプトが本作を特別なものにしています。
本作の基本仕様は先代モデルを継承する形で、バイオセラミック製のケースは直径42.3mm、厚さ14.4mm、そして全長48mmです。このケース素材は、セラミックとヒマシ油から作られたバイオ素材で構成され、付属のNATOストラップは再利用された漁網で作られています。これはブランパンの海洋保護への取り組みを反映した、環境に優しい設計です。防水性能は91mで、これは1953年に発表されたオリジナルのフィフティ ファゾムスの仕様に合わせたものです。その当時、ダイバーが使用するタンクで潜れる最大深度、つまり50ファゾム(91m)を指しています。
内部にはシステム51と名付けられた革新的な機械式ムーブメントを搭載します。実は僕はこのムーブメントには馴染みがあります。というのも僕はシステム51を採用した時計を3本所有しているからです。ブランドのこのムーブメントの選択は、ブランパンが1735年の設立以来、一貫して機械式時計の製造にこだわり続けている伝統に倣う形であるのです。システム51は、2013年に発表された世界で初めて完全自動化された製造プロセスを持つ機械式ムーブメントです。このムーブメントが特別なのは、たった51個のパーツから構成されていることで、これは従来の機械式ムーブメントが100個以上のパーツを必要としていたことと比較すると、そのシンプルさと革新性を示しています。
スキューバ フィフティ ファゾムス オーシャン オブ ストームは、今回僕が初めて手にとって実際に試すブランパン×スウォッチモデルとなりました。海の見える台場の公園に連れていき、太陽の下でどう見えるのか、つけ心地はどうだったのかなど、本モデルについて、上の動画のなかでより詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
その他、詳細はスウォッチ公式サイトとブランパン公式サイトへ。
Video by Ulysses Aoki (@ulysses_aoki)