Introducing ブライトリング　ヘリテージ プレミエ B25 ダトラ、シンメトリーデザインのカレンダーウォッチがリバイバル 2021年新作

　現在のブライトリングでフラッグシップともいえるプレミエに、ヴィンテージ風の新しいサブコレクションが登場。新たなブライトリングのクロノグラフである。さらに、新しい手巻きムーブメントも搭載している。ブライトリングは今日、新作のヘリテージ プレミエを発表し、ヴィンテージクロノグラフのファンのために全力を尽くしたのだ。

　ピスタチオグリーンの文字盤が印象的な40mmの新作プレミエ B09 クロノグラフ 40、待望のラトラパンテが復活した42mmのプレミエ B15 デュオグラフ 42、そして本記事では、1940年代にブライトリングが開発した、カレンダーとクロノグラフのハイブリッドモデルを復刻したヘリテージ プレミエ B25 ダトラをご紹介する。

　ヴィンテージのカレンダー付きウォッチに魅了されたことがある人は、あなただけではないはず。私は、HODINKEEショップのヴィンテージ専門家であるサオリとブランドンに、ミッドセンチュリーのトリプルカレンダーがないかどうか、毎週のように確認しているほどだ。6時位置のボザムスタイルのムーンフェイズ表示（月に人の顔が書かれている）と、12時位置の下にある2つのインラインの日/月表示は、私の大好物だ。ちょっと私の意見を聞いて欲しい。

　たとえあなたが、窮屈なスペースの目盛りや密集した積算計など、閉所恐怖症を引き起こすような文字盤ではなく、シンプルで崇高なものを好む人であっても、オリジナルのダトラに搭載され、今日、新しいプレミエ ヘリテージ コレクションで復活したようなフルカレンダーには、評価すべき点がある。日付表示に関する最も一般的な不満は、文字盤のシンメトリーを崩してしまうことだと思うが、ダトラのようなカレンダーウォッチでは、植字されたアラビア数字や情報が詰まった3つのインダイヤルなど、全てが完璧なバランスで仕上げられている。文字盤を二つ折りにすると、それぞれの面がぴったりと重なるのだ。

　これこそが、時代を超えて愛されるヴィンテージデザインの魅力だ。一方、ムーブメントは、21世紀の技術力を発揮できる部分である。ブライトリングは「プレミエ B25 ダトラ 42」で、新開発の自動巻きキャリバーB25を発表したが、これはまさにその通りのもの。デュオグラフやプレミエ クロノグラフに搭載されているB15やB09とは異なり、B25はB02ムーブメントをベースにしたものではない。このキャリバーは、ブライトリングと、ラ・ショー=ド=フォンにあるブライトリングのムーブメント工房であるクロノメトリー近くの、ムーブメント専門会社・コンセプト社（Concepto）との間で、16ヵ月間の開発期間を経て完成したものだ。

　ブライトリングは、精度と信頼性を向上させるために改良されたカレンダー機構、潤滑ポイントを増やし、細部の仕上げやこれまでにないローターのデザインなど、B25キャリバーが満たすべき一連のガイドラインをコンセプト社に提供した。また、ブライトリングは新キャリバーB25を採用した最初のブランドであり、その開発に携わったことから、通常はCal.01のような自社製ムーブメントを搭載した時計にのみ適用される、5年間のメーカー保証をこの新作のダトラにも与えている。

　ヘリテージ・プレミエの他のラインナップと同様に、ブライトリングはこの新型ダトラに18KレッドゴールドとSSの両方のバージョンを用意している。暖かみのあるクリーム色のダイヤルを備えた貴金属製のモデルは、古き良き時代のエレガンスを醸し出しているが、私が思うに、SSとサーモン色のダイヤル（ブライトリングはカッパーと呼んでいる）の組み合わせが、本作では明らかに勝利を収めている。

　これは時代を超越した組み合わせである。ブライトリングは、注射器型の針、外周のタキメータースケール、クッション型のプッシャーなど、あらゆるディテールにこだわることで、ヒットへの道筋をつけている。

Photography by Kasia Milton.

ブランド： ブライトリング（Breitling）
モデル名：プレミエ B25 ダトラ 42（Heritage Premier B25 Datora 42）
型番： AB2510201K1P1（SS）、RB2510371G1P1（18KRG）

直径： 42mm
厚さ： 15.35mm
ケース素材： SS、18KRG
文字盤色： カッパー、シルバー
インデックス： アプライドのアラビア数字
夜光： 時、分針にスーパールミノバ
防水性能： 100m
ストラップ/ブレスレット： ダークブラウンのアリゲーターストラップ（フォールディングクラスプ付き）

キャリバー： ブライトリング 自社製 Cal.B25
機構： 時、分、秒、クロノグラフ、日付、曜日、月、ムーンフェイズ
直径： 30mm
厚さ： 8.50mm
パワーリザーブ： 約48時間
巻き上げ方式： 自動巻き
振動数： 2万8800振動/時
クロノメーター認定： あり、COSC
追加情報： コラムホイール、コンセプトムーブメントのデザインをベースに、ブライトリングの時計師の指導により改良され、ブランド専用に開発されたもの

価格： 140万8000円（SS）、276万1000円（18KRG） 全て税込
発売時期： 4月末予定
限定：なし、通常ライン

詳細は、ブライトリング公式サイトへ。