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Introducing ブルガリ オクト フィニッシモ オートマティック サテンポリッシュ ブルーダイヤル 2020年新作

ブラックラッカー文字盤のオクト フィニッシモ オートマティック サテンポリッシュに続き、ブルーラッカー文字盤が追加に。

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クイック解説

 2020年1月。LVMHグループ傘下のメゾン、ブルガリ、ウブロ、ゼニスが13日から15日の3日間に渡り、ドバイで開催されたLVMHウォッチウィークで新作時計を発表した。
 まだ半年前のことであるが、大規模な展示会という形で新作が発表されたということが、今や遠い昔の出来事のように感じている方は、筆者だけではないだろう。

 そこで、まずはLVMHウォッチウィークでブルガリが発表した2020年の新作について少しおさらいをしておきたい。
 メンズ・レディース共にいくつも新作が発表されたが、その中でも特に目玉となったのは、オクト フィニッシモ オートマティック サテンポリッシュだ。

 ジャック・フォースターがIntroducingおよびIn-Depthでもその魅力を紹介しているが、この新作は2018年にバーゼルワールドで発表されたオクト フィニッシモ オートマティック ステンレススティールモデルの新バージョンである。

これが2020年1月に先行でお披露目となったブラックラッカーダイヤルのオクト フィニッシモ オートマティック サテンポリッシュ。Ref.103297。

 2018年に発表されたモデルはオールサンドブラスト仕上げだったが、この度登場した新作ではサテン仕上げとポリッシュ仕上げの組み合わせに変更となった。
 また、新作で変更となったのは仕上げだけではない。防水性能が大きく改善され、先代モデルが30m防水だったのに対し、新作では100m防水となっている。

 1月に発表されたモデルは文字盤表面をマットな質感に仕上げたブラックのラッカーダイヤル仕様であったが、この度新たに追加されたのが、文字盤表面にサンレイ仕上げを施したブルーのラッカーダイヤル仕様。文字盤の仕上げは異なるが、ケースの仕上げは共に同じである。

 ムーブメントも変更なく、搭載するのはCal.BVL 138 フィニッシモ。36.6mmという大径のブリッジにプラチナ製マイクロローターを組み込んだ2万1600振動/時の自動巻きで、60時間パワーリザーブを備える。
 2019年に、ブルガリ自らムーブメントの厚さがわずか1.95mmしかないオクト フィニッシモ トゥールビヨン オートマティック(Cal.BVL 288搭載)を発表したことで、Cal.BVL 138 フィニッシモは世界で最も薄い自動巻きムーブメントではなくなったが、時間表示のみの自動巻きムーブメントとしては今もって世界最薄だ。

ファースト・インプレッション

 オクト フィニッシモコレクションでは、ワールドレコードを樹立するスペシャルモデル、コンプリケーションモデルをいくつもリリースしてきたが、本作のようなシンプルな機能のオクト フィニッシモをリリースすることについて、ブルガリ・グループCEOのジャン-クリストフ・ババンはプレス向け資料の中で次のようにコメントしている。

「私たちは、記録を樹立してきたこれらのウォッチを、例えるならばスーパーカーから、日常的に運転できる優れた車、長距離を快適に走行するグランツーリスモに転換しているところです。極端なスポーツカーに比べ、100m防水を備えたこの時計はいわば四輪駆動車です。ネジ込み式リューズなので、ダイビング、水泳はもちろんシャワーを浴びることもでき、テニスコートから重役会までシーンを選ぶこともなく、ドレスアップにもドレスダウンにも最適です」

 前述のコメントの通り、オクト フィニッシモ オートマティック サテンポリッシュは紛れもなくさまざまなシーンにフィットするラグジュアリースポーツウォッチである。

 昨今市場を賑わせているラグスポウォッチにおいて、仕上げを使い分けて立体感を与えるという手法はよく見られるものだ。
 だが、オクト フィニッシモ オートマティックが他社と決定的に違うのは、極薄の時計であるということだ。もちろん、他社のラグスポウォッチでも薄型を強調するモデルは少なくないが、オクト フィニッシモ オートマティックはケースを含めてもわずか6.4mmしかない。

 さらに驚くべきは、極薄ケースでありながら多面体の面をもっているということである。薄型ケースに、しかも膨大な面をもつ複雑な造形のケースにサテン仕上げとポリッシュ仕上げを使い分けて施すというのは、なかなか困難であったことは想像に難くない。
 しかも、本作は特別な限定モデルではなくレギュラーモデルなのだ。困難なことをさらっとやってしまうところにブルガリの凄さが感じられる。

 ブラックラッカー文字盤仕様は、マット仕上げでシックな雰囲気が強調されていたように感じるが、新く加わったサンレイ仕上げのブルーラッカー文字盤仕様は、どちらかというとエレガントな雰囲気に振っているように感じる。
 あくまでも筆者の個人的な印象ではあるが、ドレスアップする機会が多い方には新しいブルーラッカー文字盤仕様の方が良いのではないだろうか。

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基本情報

ブランド: ブルガリ(Bvlgari)
モデル名: オクト フィニッシモ オートマティック サテンポリッシュ (Octo Finissimo Automatic Satin-Polished)
型番: 103431

直径: 40mm
厚み: 5.25mm
ケース素材: SS(サテン仕上げとポリッシュ仕上げ)、セラミックインサート付きのネジ込み式SSリューズ
文字盤色: ブルーラッカーダイヤル(サンバースト仕上げ)、ダイヤモンドのロジウムコーティングを施した針
インデックス: ハンドアプライド
夜光: なし
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: SS製ブレスレット(サテン仕上げとポリッシュ仕上げ)、フォールディングバックル付き


ムーブメント情報

キャリバー: BVL 138 フィニッシモ
機能: 時・分表示、スモールセコンド
直径: 36.6mm
厚さ: 2.23mm
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 31石
クロノメーター: なし
追加情報: プラチナ製マイクロローター搭載。時間表示のみの自動巻きムーブメントの中で最薄


価格・発売時期

価格: 130万円(税抜)
販売時期: 2020年8月予定
限定: なし。通常モデル

詳細は、ブルガリの公式サイトをクリック。