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時計の世界で、カシオのようなブランドはほかにない。このよく知られた日本のメーカーは事実上15ドル(約2000円) のデジタルウォッチや、世界中のどの手首にも装着されているもっともハードなストリートウェアスタイルの相棒、これまでに作られたなかでも最も先進的でテクノロジーを駆使した時計を一気に作ることができる。フィットネストラッカーから電波原子時計、ツールダイブウォッチ、カシオオーク、昔ながらのDW5600、そして想像を絶するほど複雑な機能まで、カシオはあらゆることを少しずつ行い、そしてトレードマークである楽しさと機能性を常に兼ね備えているのだ。
このユニークで愛すべきブランドは、携帯電話や楽器から電卓に至るまであらゆるもので知られている。日本の東京にある本社が扱う範囲は広く、現代テクノロジーに与えた影響も大きい。そしてその時計は幅においては明らかに平等主義でありながら、特異性と熱狂的な魅力を決して犠牲にしていない。
1946年に創業し、のちに電卓で知られるようになるカシオは、1974年にカシオトロンを発売して時計部門を誕生させた。クォーツウォッチやデジタルウォッチの普及に伴い、1984年に最初のG-SHOCKを発表して、頑丈な時計を身につけることに熱心なファンを取り込んでいった。初期のG-SHOCKプログラムは、3つの目標を掲げて時計づくりをしていた。それは“トリプルテン”と名付けられ、カシオチームは電池の寿命が10年、10m落としても壊れず、10気圧(100m)防水の時計をつくろうとしていたのである。そして完成したのがDW-5000Cだ。
カシオは、シンプルで正確なデジタルウォッチや素晴らしい電卓から発展し、専門化した膨大なラインナップを持つまでに成長した。例えば、カシオ クラシックモデル、G-SHOCK(Baby-G、Master of G、MT-G、MR-G)、オシアナス、シーン、ウェーブセプター、プロトレック、データバンクなどである。カシオはあらゆる価格帯の製品を提供することに秀でている。15ドル(約2000円)のF-91Wから3000ドル(約40万円)の「勝色(かちいろ)」、さらには6万9500ドル(約950万円)もする純金製のG-SHOCK G-D5000-9JR(カシオはこれを創立35周年に35個製造した)に至るまで、無数の選択肢があるのだ。僕はといえば、以下にリンクされているスイートで小さな“ゴールド”のワールドタイマーが特に気に入っている。
この数年間、僕たちはカシオの時計でたくさんの冒険をしてきた。魚群探知コンプリケーションが搭載されているため、コールが釣りに持って行ったこともある。非常に人気の高い“あの八角形モデル”についてはあらゆるモデルをテストして、その由来も調べた。水中ドキュメンタリーやミニチュアスケール、『ビッグ・リボウスキ』や『大災難P.T.A.』にカシオが登場するのを発見したこともある。氷河を越えて取引地域の奥深くまで「25ドル(約3400円)以下のベストウォッチ」を追い求めたことさえある。さらに特別な友人の助けを借りて、時計をふたつデザインしたことさえあった……。
時計が好きな人なら、カシオをひとつかふたつ(あるいは50個くらい)は持っているだろう。時計に興味を持つきっかけを与えてくれたブランドかもしれないし、楽しくて気楽で壊れにくい時計としてG-SHOCKを今でも愛用しているかもしれない。いずれにしても、カシオの時計はどんな雰囲気にも、どんな予算にも、そしてどんな腕にも合うように作られており、誰にとっても時計の世界に不可欠な存在であることに変わりはない。
そういうわけで、この週末はカシオの話題で持ちきりだ。大きなものから小さなもの、カラフルなものからモノクロのもの、安価なものからそうでないものまで、どこまで深く追求するかはあなた次第である。
特集記事
Hands-on: カシオ A500WGA-9DF “金の”ワールドタイマーを実機レビュー
週末の最初の記事には、お気に入りのカシオを選びたい。ゴールド(色)で、トラベルウォッチであり、安くて、バックライトもついている。A500 ワールドタイマーの不朽の魅力と、その小さなデジタルマップと小さな金色のブレスレットに徹底的に惚れ込んでいるのだ。最近では70ドル(約9500円)以下で販売されているが、汎用性が高くスタイリッシュで実に楽しい時計だと今でも思っている。そしてもちろん、ゴールドの加工をしていないものもある(でも考え直してほしい)。
Just Because: G-SHOCK フロッグマン・ボルネオ・レインボー・トードを本物のカエル教授がレビュー
時にはくだらない企画が素晴らしいストーリーになることがある。例えば、ダニーがカシオのG-SHOCK フロッグマン・ボルネオ・レインボー・トード限定版を、実在のボルネオレインボーヒキガエルを再発見した科学者にすすめたときのように。その結果が、野性味あふれ信じられないほどカラフルな時計にまつわる、意外なエピソードが満載のインタビューである。そして、かわいくてカラフルなカエルの写真もたくさん掲載された。いいことずくめだ。
The Value Proposition: カシオ AE1200WH-1A 1タイムゾーンあたり1ドル未満のワールドタイマー
カシオのラインナップのなかで、クールさと親しみやすさの両方を兼ね備えた特別なスポットを見つけるのはジャックに任せて欲しい。25ドル以下という価格も魅力だ。テクノロジーを駆使したレイアウトと便利な機能を満載したこの時計は、誰かが時計に魅了されるきっかけになったり、白髪まじりのコレクターの冷静で計算高い心を再び燃え上がらせてくれるだろう。それがすべてファーストフード1個分以下の値段で……なんという世界だろう(しかもそれをダイヤルの上に見ることができるのだ)。
A Week On The Wrist: カシオ G-SHOCK GMW-B5000 フルメタルを1週間レビュー(動画解説付き)
カシオークが発売される前には、GMW-B5000が時計界を席巻した。GMW-B5000は、G-SHOCKのクラシカルなスクエアフォルムにフルメタルボディとブレスレットを組み合わせたモデルで、フルゴールド(後にローズゴールドも!)のオプションがある。このA Week On The Wristでは、ほかでもない素晴らしきスティーブン・プルビレント(Stephen Pulvirent)を起用したビデオで、G-SHOCKの原型に忠実でありながら型破りなカシオを紹介している。B5000シリーズはその後、さまざまな素材や仕上げが追加されたが、イエローゴールドの“フルメタル”がブームの発端となった。
Hands-On: G-SHOCK カシオーク スケルトン、待ち焦がれた夏のために私が買った透明な腕時計
夏用の時計を選ぶのにまだ迷っているのだろうか。HODINKEEのジョン・ビューズは非常に人気の高いGA2100の数あるバージョンのなかから、通称“カシオーク”と呼ばれるモデルをおすすめしている。B5000のフルデジタル表示がお好みでなければ、GA2100はほぼアナログのレイアウトで、ロイヤル オークの八角形を彷彿とさせることから、このニックネームがついたのだ。便利な機能を備え、サイズやカラーバリエーションも豊富で、夏らしい半透明のデザインは、ここ数年におけるカシオ最大の功績のひとつといえるだろう。
…これは欲しくなるような素晴らしい時計が存在しないという意味ではない。文字どおりソファーのクッションにはさまっている小銭で手に入るような、素晴らしい時計もある。
– -ジャック・フォースター(ほかに誰がいるというのだ)
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