ADVERTISEMENT
MB&Fは独立系時計ブランドのなかでもアバンギャルドなデザインによりファンが多いが、今般、象徴的なラグジュアリーブランドであるシャネルとの重要なパートナーシップを発表した。フランスのファッションブランドであるシャネルがMB&Fの株式の25%を取得したことは、独立時計メーカーの歴史において画期的な出来事となった。今回のパートナーシップにより、MB&Fは志を同じくするパートナーに支えられ、安定した基盤のもとこれからも創造的な挑戦を続けていけるようになる。
現在MB&Fの60%の株式を所有するマクシミリアン・ブッサー(Maximilian Büsser)氏は、このパートナーシップがMB&Fの20周年を迎えるにあたって自然な進化であると述べた。ブッサー氏はブランドの長期的な未来を、有利なビジネス環境で確保することの重要性を強調し、シャネルの関与によって成長を最優先にせずとも独立性を保ちながら運営できることを認めた。
「きわめて有利な現在の状況と、経営チームが最盛期を迎えている今、この大きな1歩を踏み出すことは私たちの責任であり、来年20周年を迎えるブランドにとっては当然の進化です」とマクシミリアン・ブッサー氏は述べている。さらに「シャネルの投資により、成長に対するプレッシャーから解放されながらも、私たちは独立した道を追求することが可能になりました。また必要に応じてシャネルの広範なエコシステムや専門的なサプライヤーネットワークを活用することで、私たちの業務もより強固なものとなるでしょう」と続けた。
数十年にわたり、シャネルは時計製造における提携に強い関心を示してきた。1987年に時計製造部門を立ち上げて以来、ローマン・ゴティエ、F.P.ジュルヌ、チューダー(ケニッシを通じて)など、ほかの時計メーカーとの投資やパートナーシップを築いてきたのだ。MB&Fとの新たなパートナーシップは、シャネルが大手から小規模ブランドまで、他ブランドとの長期的な協力関係を見据えていることを改めて示すものである。