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Auctions クリスティーズのジュネーブ ウォッチ オークション、サイバー攻撃のため火曜日まで延期

入札に関心がある人は、オークションハウスの各地域本部に直接電話するよう指示された。一方、サイバー攻撃の影響がどこまで及んでいるかは明らかになっていない。

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春のジュネーブ・オークションが金曜日に幕を開けたとき、そのスタートは異例の形で切られた。Only Watchのチャリティオークションに関する財務報告をめぐる疑惑により、オークション自体は当初予定されていた開催日から5カ月経ったのちにようやく開催された。さらに驚くべきことに、Only Watchのオークションを運営するクリスティーズのウェブサイトがサイバー攻撃によりオフラインになり、そのままになっている。週末に起こった攻撃による問題を解決できないまま、オークションハウスはジュネーブのウォッチオークションを5月14日(火)午後2時(CET、日本時間で同日22時)まで延期した。この春の時計オークションは無料のウェブプロバイダーをホストとする臨時のホームページも開設されており、そこではカタログへのアクセスや入札方法に関する情報が掲載された。オンライン入札の申し込みは、5月13日(月)午後11時(CET、日本時間14日午前7時)まで受け付けていた。

Christie's Geneva Auctions Spring 2023

2023年春、クリスティーズのジュネーブ ウォッチ オークションでのひとコマ。

 トニーがOnly Watchの第10回を振り返って報告したように、クリスティーズは購入希望者に登録と入札に役立つ電話番号を提供するシンプルなランディングページ(暫定的に更新されたもの)に顧客をリダイレクトしていた。このページには当初Webサイトがメンテナンス中であることが記載されていたが、ニューヨーク・タイムズ紙などの報道によって258年の歴史を持つオークションハウスが何らかのサイバー攻撃の標的になっていることがすぐに明らかになった。クリスティーズCEOのギヨーム・セルッティ(Guillaume Cerutti)氏はのちに、ウェブサイトの閉鎖は“テクノロジー上のセキュリティインシデント”に対する“予防的措置”であったと述べている。

Christie's Website on Friday

金曜日のクリスティーズのウェブサイト。

Christie's Website on Monday

月曜日のクリスティーズのウェブサイト。

 Only Watchのオークションはようやく開催され、デュシェンヌ型筋ジストロフィー研究のために2832万スイスフラン(日本円で約48億8145万円)が集まったが、オンライン入札はまったく機能していなかった。一部のオンライン観戦者は、入札のペースが速く、予想落札額を大幅に下回るロットもあったことを、オンライン入札が行われなかったことによる結果ではないかと疑問視している。しかし、これはクリスティーズにとってトラブルの始まりに過ぎなかった。クリスティーズからの最初のレポートでは、週末までには問題が解決されるとのことだったが、結局のところ問題の解決には至らなかった。

Rexhep Rexhepi Antimagnétique

210万スイスフラン(日本円で約3億6000万円)で落札されたレジェップ・レジェピのクロノメーター アンチマグネティック。

 「来週ニューヨークとジュネーブで開催される8つのライブオークションは、5月14日(火)に延期される予定だったレアウォッチオークションを除き、すべて予定どおり開催できることを確認しました」とセルッティは語った。「また、これらのオークションに参加される方々には、会場、電話、クリスティーズのライブ配信を通じて、安全に入札していただけることをお知らせいたします」

Christie's Schumacher watches

ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)が所有していた時計は5月13日(月)にクリスティーズによってオークションにかけられる予定だったが、その売却は延期されることになった。

 さらに混乱に拍車をかけたのは、販売、入札登録、オンライン入札の可否に関する情報が、電子メールやソーシャルメディアを通じてさまざまな形で拡散されたことだ。セルッティ氏と広報チームの声明が週末に発表されたにもかかわらず、そこには販売に関する問い合わせ先として、さまざまなメールや電話番号が記載されていた。ジュネーブ時間で月曜日の午後遅くになってから、クリスティーズのラグジュアリー部門はInstagram上で、オンライン入札の方法と入札期限を発表した。オンライン入札は、クリスティーズに直接連絡した人に与えられる安全なリンクを通じて利用できた。その時点においてなお、電話や直接入札に臨むための最終的な参加登録期限は不明であった。

 ニューヨーク・タイムズ紙によると、今シーズンにオークションに出品される予定だった時計の落札総定額の総額は8億4000万ドル(日本円で約1315億円)で、今回のサイバー攻撃が入札にどのような影響を与えたのかは不明だ。また、ハッカーが顧客の機密情報にアクセスしたかどうかや、何らかの要求があったかどうかも不明である。記事公開時点(5月13日、EST)では、クリスティーズの広報担当者はいかなる金銭要求の可能性、あるいは顧客情報についての質問に関する情報を追加することはできていないが、続報があればまたお伝えする。


カタログの閲覧方法と入札方法

 クリスティーズによると、時計オークションは変わらずクリスティーズのYoutubeチャンネルとインスタライブで放送。クリスティーズのInstagramに投稿されたメッセージによると、クリスティーズライブ(安全なリンク経由)での入札は、オークションハウスのチームと事前に調整する必要があったとのことだ。オンライン入札の受付は午後11時(CET、中央ヨーロッパ時間)に終了し、オークションは5月14日(火)午後2時(CET、日本時間で同日22時)に開催された。オークションカタログやセールに関する詳細は、新しい仮設のウェブページで確認することができる。