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Introducing G-SHOCK MASTER OF Gからエマージェンシーカラーをまとった3モデルが登場

2023年から続いていた、MASTER OF Gのリリースラッシュ。グラビティマスター GR-B300の発表をもって陸・海・空の全カテゴリが刷新されたタイミングで、プロツールとしての側面を強調するようなコレクションが登場した。


クイック解説

タフネスを信条とするG-SHOCKのなかでも、特にプロフェッショナルユースを念頭においたツールウォッチが並ぶMASTER OF G。2023年4月にフロッグマンがMR-Gのラインで発表されて以降、“陸G”のマッドマンとマッドマスター、レンジマン、“空G”のグラビティマスターとリリースが続き、今年の5月をもって海・陸・空とすべてのカテゴリが刷新された。そして今回、その節目を象徴するかのように、MASTER OF Gの陸・空カテゴリを横断するコレクションが登場。ラインナップされたのは、グラビティマスター、マッドマスター、マッドマンの3モデルであり、そのいずれもがブラックをベースとしつつ鮮やかなエマージェンシーカラーで彩られている。

 3モデルともインデックスやサブダイヤル、その他表示部など細部にオレンジ、レッド、イエローの3色が散りばめられている。広報写真ではオレンジの部分がやや暗く赤みがかって見えるが、実機では瞬時に目に飛び込んでくるような明るく鮮やかな色合いで、視認性の向上にも貢献している。ダイヤルやケースのブラックとのコントラストも力強い。

 いずれのモデルも衝撃による破損、変形に強いカーボンコアガード構造を採用しているだけでなく、それぞれケースやバンドにカーボンファイバー強化樹脂が使われている。これにより高い耐久性と同時に軽量さも実現しており、救助現場などで過酷なミッションに挑むプロフェッショナルが求めるスペック(動きが制限されないよう、1gでも軽いギアが求められる)に応えた。そのうえで、マッドマンとマッドマスターはどんな悪路でも故障しにくい高い防泥・防塵性能に各種計測機能、グラビティマスターはスマートフォンリンクによるスマートなフライトログの取得など、それぞれの分野において重宝される機能を備えている。もちろん、G-SHOCKならではの耐衝撃性能や、防水性能(今回の3モデルは20気圧防水)はそのままだ。そのすべてはとても書ききれないので、詳しい性能については記事下部のスペックシートを参照して欲しい。

 価格はグラビティマスターが4万9500円、マッドマスター13万2000円、マッドマンは6万3800円(以上すべて税込)となっており、発売は2024年の8月を予定している。


ファースト・インプレッション

僕は2023年から今年にかけて、レンジマンにマッドマン、グラビティマスターなど実に多種多様なMASTER OF Gを扱う機会を得てきた。そのフィールドは多岐に渡れど、プロフェッショナルの命を守る計器であるという哲学はどのモデルにおいても一貫していた。特に感心したのは、プロダクトの開発における考え方だ。なかには数年ぶりのアップデートとなるシリーズもあったが、ただいたずらに多機能化(と、それに伴う大型化)を推し進めるのではなく、カシオはそれぞれの分野で現役で活躍されている人々へのヒアリングを密に行うことで最適解を打ち出してきた。時に過剰と判断された機能を大胆に削除することで小型・薄型化を図ったり、スマートフォンリンクの採用を前提でGPS機能を省略したり、前作で摩耗の目立った樹脂パーツを金属の鍛造パーツで置き換えたりなど、現在のカシオが持つ技術力を駆使しながら過酷な現場でいかに快適に着用・操作できるかを考え抜いた設計には取材をしながら頭が下がる思いがした。

 そんなMASTER OF Gだからこそ、災害、人命救助の現場で重要な意味を持つエマージェンシーカラーがただのバリエーションという枠を超えてしっくりとハマる。確かな背景があるからこその、芯を感じるデザインだ。ちなみに、2023年の上旬にはレンジマンからダイヤル、バンド裏にエマージェンシーカラーのイエローを使用したモデルが、マッドマスターからベゼル全体にイエローを散らしたモデルが登場していた。それらと比べると、今回の3モデルはインデックスや液晶の外周などに色を落とし込んではいるものの、黒の主張のほうが強く着用スタイルは制限されにくい。MASTER OF Gのタフなソウルをデイリーに楽しみたいなら、ぜひチェックしてもらいたい。

 なお、個人的に手に入れるとしたらマッドマスターことGWG-B1000EC-1AJF一択だ。今回のMASTER OF Gの刷新では多くのモデルで小型・軽量化が進んだが、その一方でG-SHOCKらしいバルキーさの維持も命題として挙がっていた。その点でメタルパーツの高級感、立体的なケース構造をプッシュした新マッドマスターの造形は素晴らしく、発色の強いエマージェンシーカラーにも負けない存在感を放っている。もちろんプライスも相応だが、機能面の充実ぶりも含めて妥当だと思う。実は、この3モデルのなかでもっともケース径が小ぶりというのも見逃せない。

 もちろん、G-SHOCKらしさあふれるマッドマンのデジタル表示を推す声や、とりわけ薄い流線型フォルム(とデュアルタイム)を持つグラビティマスターを支持する向きもあるだろう。僕としては、プロフェッショナル向けの計器を志向しながらこれだけ異なる趣向に応えられるMASTER OF Gというコレクションの懐の深さも感じずにはいられない。さあ、あなたの意見も聞かせて欲しい。


基本情報

ブランド: G-SHOCK
モデル名: MASTER OF G GRAVITYMASTER、MADMASTER、MADMAN
型番: GR-B300EC-1AJF、GWG-B1000EC-1AJF、GW-9500MEC-1JF

直径: 54.7mm(GR-B300EC-1AJF)、52.1mm(GWG-B1000EC-1AJF)、52.7mm(GW-9500MEC-1JF)
厚さ: 15.7mm(GR-B300EC-1AJF)、16.2mm(GWG-B1000EC-1AJF)、14.8mm(GW-9500MEC-1JF)
ケース素材: カーボン、樹脂(GR-B300EC-1AJF)、ステンレススティール、樹脂(GWG-B1000EC-1AJF)、ステンレススティール、樹脂(GW-9500MEC-1JF)
文字盤色: ブラック
夜光: LEDライト(スーパーイルミネーター)
防水性能: 20気圧防水
ストラップ/ブレスレット: 樹脂
追加情報: タフソーラー、スマートフォンリンク、デュアルタイム、ストップウォッチ、タイマー、時刻アラーム(GR-B300EC-1AJF)、タフソーラー、スマートフォンリンク、標準電波受信機能、方位/気圧/高度/温度計測機能、ワールドタイム、日の出・日の入り時刻表示、100分の1秒ストップウォッチ、タイマー、時刻アラーム5本(GWG-B1000EC-1AJF)、タフソーラー、標準電波受信機能、方位/気圧/高度/温度計測機能、ワールドタイム、日の出・日の入り時刻表示、10分の1秒ストップウォッチ、タイマー、時刻アラーム5本(GW-9500MEC-1JF)


価格 & 発売時期

価格: GR-B300EC-1AJF 4万9500円、GWG-B1000EC-1AJF 13万2000円、GW-9500MEC-1JF 6万3800円(以上すべて税込)
発売時期: 2024年8月発売予定
限定: なし

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