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タカシマヤ ウオッチメゾン 東京・日本橋では現在グランドセイコーフェアが開催中(1月12日まで)。今回は、この2020年に幾度となく報じてきたグランドセイコー関連のニュースにおいて、特に注目度の高かった時計やムーブメントたちが同売り場に特別展示・予約受付がされるというニュースをお伝えしたい。
このイベントに登場する目玉の時計としては、先日本サイトでも紹介したセイコー創業140周年記念限定モデル SBGW260や、グランドセイコー60周年を記念して登場した、最新かつ革新のCal.9SA5を搭載するSLGH002、そして世界初のコンスタントフォースとトゥールビヨンを同軸上に配置したコンセプトムーブメント「T0」(T0は非売品)。コロナ禍の2020年だったが、ブランドの60周年を記念し数々の話題を提供してきたグランドセイコーが、2021年の新たな始まりを祝うイベントとして1月7日(木)〜11日(月)まで特別展示を行うという。
この機会に、1月22日発売予定の最新作であるセイコー創業140周年を記念した限定モデルSBGW260の実機に触る機会があったため、こちらのハンズオンもイベント告知と共にお伝えしよう。
さて、本機の特徴はなんといってもアップデートされた手巻きCal.9S64を搭載していることだろう。このムーブメントは、今年発売された初代グランドセイコーの復刻モデルであるSBGW259、SBGW258、SBGW257に採用されたものをベースとし、より高品位な仕上げが施されたものだ。特徴的な4分の3プレートへは、力強いストライプ模様からヘアライン仕上げへと変更、エッジ部分には丁寧な面取りが入り、あのスプリングドライブCal.9R02を思わせる。
これはグランドセイコー全体として、ハイエンドモデルに採用するムーブメントに対するモダンなアップデートといえるのではないだろうか? 現状、限定モデルにしかこうした仕上げはされていないように見えるが、今後も全てのモデルに採用するものというより、グランドセイコーの中でも限られたハイエンドモデルにのみ施されるのではないかと僕は予想する。同時に、グランドセイコーというブランドを次のステップへ押し上げる、重要なファクターでもあるだろう。
さらに、各種ネジは青焼きのものへと置き換えられており、セイコーのルーツである服部時計店のロゴ「丸角Sマーク」が刻印された18KYG製プレートが取り付けられている。
さらに、本機は18KYGのSBGW258と同様、文字盤の意匠がより初代に近いものとなっている。6時位置のDiashock 24 jewelsの文字(初代は25 jewelsだったが)、白ダイヤルのややマットな質感などオリジナルに範をとった雰囲気が味わえるのだ。
本機は、ディテールや感触にいたるまで初代モデルを再現した片鱗が見える。それでいて、内部のムーブメントにはモダンな仕上げを施し、単なる復刻で完結していない点が最大の魅力だ。SBGW258よりも20万円高い値付けとなっているものの、より高品な仕上げが施された限定品であることを考えると納得の範囲だとも思える。あいにく、僕自身はこのような時計に手が出るわけではないが、レギュラーの初代復刻とこのSBGW260のどちらを選ぶか言われたら本機を選択するだろう(今回は展示予約が行われるということなので、期間中に何度か見て決心する余裕はある。つまり品切れの心配はなさそうだ)。
さて、本イベントで見られるのは実際に買える時計ばかりではない。本サイトでも紹介した、コンセプトムーブメントであるT0の展示も行われる。国内で(海外は言わずもがな)一定期間展示される貴重な機会となるので、これはぜひとも実機を見ておくことをオススメしたい。
直径36.3mm、厚さ8.22mmというかなり大型のサイズもさることながら、セイコー製のムーブメントとはあまり似ていない、良い意味でアヴァンギャルドなデザインに驚くはずだ。動作する様子が見られるようなので、デッドビート運針をするトゥールビヨンを見逃さないように。規則的に鳴る動作音がなんとも心地よく、このムーブメントだけが刻むテンポなのだと特別感を味わえる。
2020年の締めくくりに、もしくは2021年の景気づけにグランドセイコーをと考えていた人は、ぜひこの機会にタカシマヤ ウオッチメゾン 東京・日本橋を訪れてみることだ。今回紹介した以外にも、希少モデルが集まっているはずである。詳細は以下を。
【グランドセイコーフェア】
■フェア期間: 12月16日(水)〜1月12日(火)
■購入特典: グランドセイコーを購入すると先着でオリジナルグッズをプレゼント
※T0、SBGW260の特別展示は1月7日(木)〜11日(月)
■場所: タカシマヤ ウオッチメゾン 東京・日本橋
■TEL: 03-3211-4111
■営業:10:30〜19:30 ※1月1日(金)は休業
※フェア期間中、一部営業時間が異なるため、詳しくは日本橋髙島屋公式サイトをご覧ください。
https://www.takashimaya.co.jp/watchmaison/nihombashi/index.html