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Introducing ジラール・ペルゴ ミニッツリピーター フライング ブリッジ ― 初の自社製チャイミングウォッチが誕生

ブランドの持つ技術力を余すところなく示した、フルスケルトン仕様の極めてテクニカルな新作だ。

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我々が知っていること

もし最近、耳鳴りがしているように感じていたとしても、それは誰かがあなたの噂をしているからではない。いまミニッツリピーターが時計界でひときわ大きな存在感を放っていることの表れといえるだろう。そして今回、ジラール・ペルゴもその流れに続き、自社製の新型ミニッツリピータームーブメント、Cal.GP9530を搭載した“ミニッツリピーター フライング ブリッジ”を発表した。その設計は外部の専門メーカーと共同で開発された従来ムーブメントをベースにしつつも、本作はジラール・ペルゴがさらに開発を進め、自社で製造まで手がけた初のミニッツリピーターである。近年同社が注力しているマニュファクチュールムーブメントへの取り組みを象徴する好例だ。

Girard-Perregaux

  この新作には、いくつか注目すべき特徴がある。まず、フライング ブリッジの意匠が視覚的なインパクトを最大限に高めている点だ。全体は比較的モノクロームにまとめられており、ピンクゴールドの針は、44mm径、厚さ17.9mmのPGケース(9時位置のケースサイドに目立つようにスライダーを大きく配した)と調和しつつ、ブラックチタン製ベースプレート(金色の縁取り入り)やグレーの合金製ホイールとの対比によって際立って見える。たしかにかなり大ぶりではあるが、その厚みの多くは表裏両面に採用されたボックス型クリスタルによるものだ。しかも、そのボックスクリスタルによってベゼルを必要としないため、ケース径の大半はムーブメントとダイヤルに充てられている。そしてこのサイズ感にも明確な理由がある。特筆すべきは、6時位置に1分間で1回転する2万1600振動/時(3Hz)のワンミニッツトゥールビヨンを備えていることだ。さらにフリースプラング式テンプを採用し、コーティングされたブリッジをメインベースプレートから浮かせるように配置することで、まるで宙に浮いているかのような視覚効果を生み出している。

Girard-Perregaux

 裏蓋側からは、このムーブメントがマイクロローターを備えた自動巻きであることが見て取れる。パワーリザーブは約60時間を確保。ムーブメントは左右対称を意識して設計されており、デザインのどの要素にも手が抜かれていないように見える(この価格帯の時計においては重要なポイントだ)。一方、ダイヤル側からはチャイミング機構の様子をよりはっきりと見ることが可能だ。ワイヤー状のゴングはケースの外周に沿って配され、ダイヤル上部中央にはブランドのネームプレートの左右にふたつのハンマーが置かれている。

 実機を目にしたわけではないが(年間生産本数が約8本にとどまり、仕上げと組み立てだけでも440時間を要するとあれば、おそらく今後もその機会はないだろう)、写真を見る限りではこの時計の仕上げは驚くほど見事に見える。もちろん、自分の目で確かめずに断言するのは難しいし、ここまでモダンで複雑な時計になると、その見極めはなおさら容易ではない。内角の数を数え上げる気にはなれないが、ブランドの誰かはそこにしっかり時間をかけたようだ。プレスリリースによれば、“1340カ所の面取りが手作業で鏡面仕上げされている(そのうち295カ所が内角)”という。

Girard-Perregaux
Girard-Perregaux
Girard-Perregaux

 極めて限られた生産本数で、超複雑。それでいて確かな迫力を備えたこの時計は、ジラール・ペルゴが今後さらに掘り下げていく価値のある領域を示しているようにも思える。価格は8739万8000円(税込)と、疑いようもなく高額である。しかしごく一部の愛好家にとっては、市場にあるミニッツリピーターのなかでも、とりわけ魅力的なルックスを備えた1本になるかもしれない。


我々の考え

オープンワークやスケルトン仕様のミニッツリピーターがいま大きなトレンドとなっていることは、本作や昨年発表されたショパール L.U.C グランド ストライク(さらにグランソヌリとプチソヌリも搭載している)からも明らかである。ショパールのほうがより複雑で、価格も(記事公開時には)1億2863万3000円(予価)と高値ではあるが、少なくとも私の目にはジラール・ペルゴのほうが視認性に優れ、視覚的にも引き込まれる仕上がりに映る。もちろん、より複雑な時計ほど多くのパーツを必要とするため、単純に比較することはできない。いずれにせよ、少なくとも写真で見る限り、GPはここで非常に優れた仕事をしているように思える。とはいえ、真価は実機で確かめてこそであり、自分の耳でその音色を確かめるまでは、これ以上語れることは多くない。それでもひとつ言えるのは、GPにはこうした複雑機構の時計を今後さらに展開し、ブランドの中核としていって欲しいということだ。ネオ コンスタント・エスケープメントとあわせて考えると、まさにこの分野こそが同社の真価が発揮される領域だと感じる。

Girard-Perregaux

基本情報

ブランド: ジラール・ペルゴ(Girard-Perregaux)
モデル名: ミニッツリピーター フライング ブリッジ(Minute Repeater Flying Bridges)
型番: 99840-52-2013-5CC

直径: 46mm
厚さ: 17.9mm
ケース素材: ピンクゴールド
文字盤: なし、スケルトン仕様
インデックス: アプライド
夜光: あり、ブルー夜光
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: ファブリック調のブラックラバーストラップ、PG製トリプルフォールディングクラスプ付き

Caliber

ムーブメント情報

キャリバー: GP9530
機能: 時・分表示、スモールセコンド、ミニッツリピーター、トゥールビヨン
パワーリザーブ: 約60時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時(3 Hz)
石数: 47
クロノメーター: なし
追加情報: ボックス型反射防止サファイアクリスタル、ボックス型反射防止サファイアクリスタル


価格&発売時期

価格: 8739万8000円(税込)
発売時期: ジラール・ペルゴの正規販売店およびブティックにて販売
限定: なし、ただし年間生産本数は8本未満

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