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Photographs by Masaharu Wada & Yusuke Mutagami
我々が知っていること
おそらく今年最大の時計ニュース、その全貌がついに明らかになった。ついに、おそらく今年の時計業界最大のニュースの全貌が明らかになった。スウォッチ×オーデマ ピゲ “ロイヤル ポップ”が、一部のスウォッチストアで2026年5月16日(土)に発売されるのに先駆けて発表された。今回登場するのは腕時計ではなく、ふたつの異なるスタイルを持つ8種類の懐中時計だ。ロイヤル オークを思わせる鮮やかなバイオセラミックケースに、機械式手巻きムーブメントのCal.SISTEM51を搭載。ロイヤル オークを象徴する八角形ベゼルの各辺に呼応するように、全8モデルが用意された。
全モデルは、ひと目でロイヤル オークを思わせるデザインを備えている。“プチタペストリー”ダイヤル、8つの六角ビスを配した八角形ベゼルを採用。どのモデルもケース径は40mm(クリップなしの状態)、クリップ装着時は横44.2mm×縦53.2mmで、厚さは8.4mmとなる。針とインデックスにはグレードAスーパールミノバ®が塗布されている。
ロイヤル ポップ専用のパッケージ。
時計はポケットに入れて持ち歩けるだけでなく、カーフスキン製のランヤード(3種類の長さが用意されている)が付属するホルダーに装着してバッグに取り付けたり、取り外し可能なスタンドに載せてデスククロックとして使うこともできる。スウォッチとオーデマ ピゲは、本作によって時計を“手首に着けるもの”という発想から解放すると説明している(期待されていた腕時計のコラボレーションについては、少なくとも現時点では可能性が低いことも示唆している)。
新しいスウォッチ×オーデマ ピゲ “ロイヤル ポップ”は、大きくふたつのスタイルに分かれる。まずは“レピーヌ”スタイルだ。懐中時計の12時位置にリューズを備え、6種類が展開される。“OTTO ROSSO”(ピンクケース&ダイヤルにレッドベゼルを組み合わせたモデル)、“HUIT BLANC”(ホワイトケース、ホワイトダイヤル、ホワイトベゼルに、8色のインデックスとビスを組み合わせたモデル)、“GREEN EIGHT”(グリーンケース&ダイヤルにライムグリーンベゼルを組み合わせたモデル)、“ORENJI HACHI”(ネイビーケースにオレンジのビス、インデックス、針を合わせたモデル)、“OCHO NEGRO”(ブラックケース&ダイヤルにホワイトベゼルとホワイトインデックスを組み合わせたモデル)、最後に“BLAUE ACHT”(ライトグリーンケース&ダイヤルにライトブルーベゼルと同色のインデックスを組み合わせたモデル)だ。
HUIT BLANC
BLAUE ACHT
ORENJI HACHI
OTG ROZ
OTTO ROSSO
OCHO NEGRO
GREEN EIGHT
LÀN BA
もうひとつは“サヴォネット”スタイルだ。アメリカで言うところの“サイドワインダー”型ケースで、(ほとんどの腕時計に見られるように)3時位置にリューズを備え、スモールセコンドを搭載する。こちらは2種類あり、“LAN BA”はブルーケース&ダイヤルにライトブルーのベゼル、リューズ、スモールセコンドを組み合わせたモデルと、“OTG ROZ”はピンクケースにイエローベゼルとイエローリューズ、ティールカラーのダイヤル、ピンクのスモールセコンド、ブラック&イエローのアクセントを加えたとにかく派手なモデルだ。面白いことに、複数本所有していれば、時計本体をホルダー間で入れ替えて楽しむこともできる。すべてのバージョンは上のギャラリーでご覧いただける。
中身も、ただの“載せ替えムーブメント”ではない。新しい手巻きムーブメント Cal.SISTEM51は15件の特許を取得しており、100%自動化された製造工程で組み立てられる。シースルーバックから部分的にポップアート風に装飾されたムーブメントを見ることができ、特許取得済みの香箱構造が特徴だ。ケースバック側から見える香箱は、グレーのときにゼンマイ残量を示し、ゴールドのときはゼンマイがフル巻き上げ状態であることを意味する。この時計は90時間以上のパワーリザーブ、耐磁性に優れたニヴァクロン製ヒゲゼンマイ(オーデマ ピゲのいくつかのモデルにも採用されている)を搭載し、工場でレーザーによる精度調整が行われている。
高校の体育教師としてアディダスのトラックスーツに合わせるなら、このブラック&ホワイトだろう。
購入は、“1人1日1店舗につき1本まで”。発表当日の今朝の時点、つまり発売120時間以上前からすでに行列ができ始めていた。価格はレピーヌスタイルが5万7200円、サヴォネットスタイルが6万1600円(いずれも税込)だ。なおオーデマ ピゲはその収益の100%を、希少なウォッチメイキング技術(サヴォアフェール)の保存・継承や、次世代育成を支援する取り組みに寄付する予定だ。
我々の考え
これは、スウォッチとオーデマ ピゲのコラボレーションとして考え得る理想的なコラボではないだろうか。本作には、スウォッチに期待するような遊び心がすべて詰まっている。鮮やかでパンチの効いたカラーリング、遊び心のある装着方法、そしてジェラルド・ジェンタ的デザインへの気の利いたひねり。楽しいブランディングだが、それこそが重要なのだ。オーデマ ピゲは確かなウォッチメイキング技術を誇りながらも、自分たちを必要以上に深刻に見せてこなかった。そして、それは顧客に対しても同じことが言えるだろう。だからこそ、この企画には違和感がない。それに今回のコラボによって、今回のコラボで、“レピーヌ”や“サヴォネット”という言葉を初めて知る人も一気に増えそうだ。
ぜひ、私ならサヴォネットをいただこう。
スイカのサマーパンチにする?
それとも、カラースプレーをたっぷりかけたバースデーケーキ?
“ジャンボ”型ロイヤル オークのコラボを期待していた人たちもいたが(AIによる“リーク”には、デプロワイヤントやその他クラスプがなく、取り外しができないブレスレットが描かれていたが)、それは完全に妄想だった。とはいえ言わせてもらうと、オンライン上で多くの人が(実物を知る前から)今回のコラボがブランドイメージを“安っぽくする”と騒ぎ立てていた主張については、正直全く理解できない。この発売によって壊滅的な打撃を受けるような、オーデマ ピゲのロイヤル オーク懐中時計の巨大な市場が存在しているとも言い難い。むしろ本家の懐中時計への関心を高める可能性すらある。
友人たちが言うように、私はHODINKEEにおける“懐中時計推進派の王様”だ。また、オーデマ ピゲを1モデル頼みのブランドだと批判する人もいるが、私はオーデマ ピゲの大ファンだ。忘れてはならないのは、同ブランドが昨年オークションで、ブランド史上最も高価かつ重要とも言える懐中時計を773万6000ドル(当時のレートで約12億1200万円)で落札しただけでなく、2026年初頭には10年以上ぶりに(しかも超複雑な)懐中時計を発表したという事実だ。もし私のために作られたコラボレーションがあるとすれば、まさに本作だろう。おそらく8種類全ては買わないだろうが、間違いなく数本は欲しい。行列が落ち着いてからにはなるが。しかしこの調子だと、落ち着くのは来週かもしれないし、クリスマスになるかもしれない。この熱狂がどこまで続くのか、見ものだ。
基本情報
ブランド: スウォッチ×オーデマ ピゲ(Swatch x Audemars Piguet)
モデル名: “ロイヤル ポップ”("Royal Pop")
直径: クリップなしの状態で直径40mm、クリップ装着時は横44.2mm×縦53.2mm
厚さ: 8.4mm
ケース素材: さまざまなカラーリングのバイオセラミック
文字盤色: 多彩なバリエーション
針・インデックス: ロイヤル オークスタイル
夜光: グレードAスーパールミノバ®
防水性能: 20m
ストラップ/ブレスレット: バイオセラミック製のホルダーはクリップイン式で、アクセントカラーのステッチが施されたカーフスキン製のランヤードがさまざまなカラーで用意
ムーブメント情報
キャリバー: 手巻きのSISTEM 51
機能: 時・分表示、一部モデルはスモールセコンド
パワーリザーブ: 90時間
巻き上げ方式: 手巻き
追加情報: 15件の特許を取得。パワーリザーブインジケーターはケースバック側に備え、ニヴァクロン製ヒゲゼンマイを採用
価格&発売時期
価格: 5万7200円(レピーヌスタイル/12時位置にリューズ)、6万1600円(サヴォネットスタイル/3時位置にリューズ、いずれも税込)
発売: 2026年5月16日より、一部のスウォッチストアで発売予定
限定: なし
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