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毎年ジュネーブ湖畔に曇天とまばゆい陽光の日々が交互に訪れるころ、絵のように美しいこの街に、とある嵐がやってくる。しかしその嵐は4月の俄雨ではない。何千人もの情熱的なジャーナリスト、リテーラー、ブランド関係者、そしてコレクターたちが巻き起こす熱狂のことだ。彼らはみんな、時計業界で最も華やかな一週間、Watches & Wondersのために集結するのである。
参加者にとって、このイベントは壮大なマラソンのようなものだ。息つく暇もないほど慌ただしくアポイントメントをこなし、夜は豪華なディナーを楽しんだり、明け方までノートパソコンに向かって作業したりと、目まぐるしい日々が続く。むち打ち症になるかのような目まぐるしさだ(そしてブランド側で働く人、営業、広報、マーケティングなど、どの職種であってもその負荷はさらに大きい)。一方、自宅からこのイベントを追いかける時計愛好家にとって、それはスーパーボウルであり、クリスマスの朝であり、オズの魔法使いが目指したエメラルドシティでもある。それらすべてを一度に体験できるような、心躍る祭典なのだ。
初めてこの会場に足を踏み入れると、誰もがそのスケールに圧倒されるはずだ。各ブランドが作り上げたインスタレーション(これを単なる“ブース”と呼ぶのは、その壮大さをあまりにも過小評価している)の規模はにわかには信じがたいほどだ。各ブランドが数カ月、あるいは数年をかけてパレクスポのホール内に巨大な旗艦ブティックを建設し、それぞれが業界にインパクトを与え、来年に向けたテーマや戦略、アイデンティティを発信しようと競い合っている。その光景は、まさに圧巻である。
来場者数は全体で9%増、ユニーク来場者数は6万人を超えたと報告されているが、会場全体の熱気は例年に比べて少し落ち着いていたように感じられた。会場で見られたスタイルも、同様の雰囲気を反映していた。大まかに言うと、フォーマルなスーツスタイルも依然として見られたものの、カジュアルでありながらも巧みなバランスの装いが主流となった。同様に、その対極にあるドラマチックで先進的なファッションも影を潜め、控えめでエレガントな着こなしが際立っていた。そこに鮮やかな差し色や個性的なアクセサリーがアクセントとして加えられていた。
『ウォッチタイム』誌のシニアエディター、ゼン・ラブ(Zen Love)氏(@zlo_watches)の手首にはオリバー ガラハーのディープスペース ブルー(Oliver Gallaugher Deep Space blue)が。ステンレススティール(SS)製で直径38mmだ。
著名なコレクターであり、Quill & Padの寄稿者でもあるゲリー・ゲッツ(Gary Getz)氏(@garyg_1)と、彼が所有するA.ランゲ&ゾーネの1815 ラトラパント・ハニーゴールド“F. A.ランゲへのオマージュ”。
プラチナ製でプレジデントブレスレット仕様のロレックス デイデイト Ref.1803。
着用しているのは、我らがHODINKEEのベン・クライマー(@benclymer)だ。
ホワイトゴールド製のMB&F レガシー・マシーン パーペチュアルカレンダー。
ダイムピースの創設者、ブリン・ウォルナー氏(@dimepiece.co)。
彼女が着用するSS製のカルティエ タンク フランセーズ。
パトリック・デンプシー(Patrick Dempsey)氏がタグ・ホイヤーのブースに立ち寄り、GQのインタビューに応じていた。
アウロ・モンタナーリ(Auro Montanari)氏、またの名をジョン・ゴールドバーガー(John Goldberger)氏(@goldberger)。
プラチナ製のカルティエ プリヴェ タンク ア ギシェ オブリーク。
“WM Brown”ことマット・フラネック(Matt Hranek)氏(@wmbrownproject)は、アースカラーでまとめた落ち着きのあるエレガントな装い。
彼は、ギルトダイヤルを備えているロレックスのサブマリーナー Ref.551を着用。
バンフォード ウォッチ デパートメントのジョージ・バンフォード氏(George Bamford/@bamfordwatchdepartment)は、トレードマークのブルーで統一。
バンフォードとのコラボモデル、Cal.11を搭載したタグ・ホイヤー モナコ。
ロレックスの最新作について意見交換を控える、Time & Tideのアンドリュー・マカッチェン(Andrew McUtchen)氏とラッセル・シェルドレイク(Russel Sheldrake)氏。
Super Nicheの創設者であるペリー・ダッシュ氏(Perri Dash/@perridash)は、プルミエール カルティエ コレクションのサングラスとイッセイミヤケのブレザーを着用。
プラチナ製のカルティエ トーチュと完璧にコーディネートされている。
ツイード、コーデュロイ、そしてレッドのバレンシアガのスニーカーを合わせたリディア・ウィンターズ(Lydia Winters)氏(@lydiaswatches)。
ノモス グラスヒュッテのタンジェント ネオマティックと、ライカ M11 EV1。
モノトーンルックにAkilaのステレオ サングラスをアクセントにしたチャド・アレクサンダー氏(Chad Alexander/@itschadalexander)。
手首にはパネライのラジオミール オットジョルニ PAM01348。
ジョージア・ベンジャミン氏(Georgia Benjamin/@georgiabenj)の手首には、ネオ・ヴィンテージのシャネル プルミエール ショコラ デジタルが。
18Kイエローゴールド(YG)製のヴァシュロン・コンスタンタン MCMLXXII。
(ニューヨーカーらしく)オールブラックの装いに、ポップなカラーを効かせたダナ・リー氏(Dana Li/@tell.the.time)。
フジツボダイヤルを備えたヴィンテージのロレックス GMTマスター Ref.1675/3 “ルートビア”。
時計コレクターのパトリック・シュタッヘル氏(Patrick Stachel/@Patrickthesting)は、現在民間市場では1本のみ存在するIWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ トップガンRef.389001と、セラタニウム®製のIWC パイロット・ウォッチ・ダブルクロノグラフ・トップガンを両手首に着用。
ハズバンズのダブルブレストスーツを着こなす、Material Goodのヨニ・ベン=イェフダ氏(Yoni Ben-Yehuda/@lifeofyoni)。
Material Goodとのコラボレーションによる、ヴァンガードの新作オーブ ピンク セラミック&チタンを合わせていた。
レッドバーのCEO、ャサリーン・マクギブニー氏(Kathleen McGivney/@kmcgivney)のネイルに描かれた特定のムーンフェイズがおわかりだろうか?
2日目も華やかな装いのミン・リウ氏(Ming Liu/@mingliuwrites)。
レッドラッカーダイヤルを備えているカルティエ タンク マストを着用。
Matias Carboneのウェアを纏ったファクンド・ガライアルデ氏(Facundo Garayalde/@facundogarayalde)。
手首にはウブロのクラシック・フュージョン チタニウム キングゴールドが。
『エスクァイア』のクリエイティブディレクター、ニック・サリバン氏(Nick Sullivan/@Nicksullivanesq)は、ブルーブルージャパンのインディゴリネン パッチワークジャケットを着用。
そして18KYG製のカルティエ タンク ルイ カルティエ。
ウブロとの最新コラボレーションモデル、ビッグ・バン リローデッド ウサイン・ボルトについて語るウサイン・ボルト氏(@UsainBolt)。
カフの上からも下からも着用できる、エレガントなスリムライン ムーンフェイズ マニュファクチュール。
シャネルのアイテムを取り入れたカジュアルシックな装いのジュスティーヌ・デュポン・マルタン氏(Justine Dupont-Martin/@ju_stine_time)。
2連ブレスレット仕様のシャネル プルミエール アイコニックチェーン。
アーモリーのリングヂャケットとChristian Kimberのシャツをまとったスティーブン・プルビレント氏(Stephen Pulvirent/@sjpulvirent)。
GS9 Club限定のグランドセイコー エレガンスコレクション SBGY023を着用。
ムッシュー、フランソワ-ポール・ジュルヌ氏。
(撮影がほぼ不可能な)F.P.ジュルヌのクロノメーター・フルティフを着用。
ヴァシュロン・コンスタンタンの270周年を記念するマスターピース、ラ・ケットゥ・デュ・タン(時の探求)オートマトン搭載クロック。
いつも遊び心あふれるスタイルのテイラー・ストダード氏(Taylor Stoddard/@taylorstoddard)。
ヴィンテージのボーム&メルシエを着用。
会場で一番の隠れた名物。喫煙テラスの片隅で提供される焼きたてのピザだ。
この秘密が保たれるのも、そう長くはなさそうだ…。
ダンディなグレーのツイードを着こなすキモン・フランガキス氏(Kimon Frangakis/@frangakis)。
ピンクゴールド製のヴァシュロン・コンスタンタン パトリモニーを合わせていた。
赤と白のストライプにワイドレッグのトラウザーを合わせたピエール・ルー氏(Pierre Lu/@uboat_tiwan)。
そしてアーノルド&サンのパーペチュアル ムーン イヤー・オブ・ジ・オックス。
パレクスポにいると、常に時計が目に入る。
パテック フィリップ Ref.5004J。
ワイドタイとそれに合わせたトラウザー姿のジョージア・リアクー氏(Georgia Liakou/@georgia.liakou_)。
手首にはIWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41。
ジョージア・ベンジャミン氏(@georgiabenj)は、彼女が“時計アクセサリーの女王”と呼ばれる所以を見せつけている。
18KYG製のロレックス デイデイト Ref.18238。
ベンラス DTU-2A/P 34mmを、渋いブンドストラップに装着。
ニュートラルカラーでまとめたエリカ・ラティーニ(Erika Ratini)氏、またの名をMiss GMT(@watchmissgmt)。
手首にはロレックス デイトナ Ref.126500LN。
オリス ビッグクラウン プロパイロットXキャリバー115。
シャネルのメダリオン チェーンベルトをさりげなく着こなすベンジャミン・ビューラー氏(Benjamin Buhler/@benjamin_buhler)。
そしてSS製のロンジン ドルチェヴィータでメタルをミックス。
レッドバーCEOのキャスリーン・マクギブニー(Kathleen McGivney)氏、オリス デザイナーのレナ・ディナ・ヴェレーナ・フヴィラー(Lena Dina Verena Huwiler)氏、そしてレッドバー創設者のアダム・クラニオテス(Adam Craniotes)氏。
オリス×レッドバー リミテッドエディション Ⅱと、それを手がけたデザイナーたち。
ユリス・ナルダンのブースの外では、数体のロボットが走り回っていた。
会場で発見されたM.A.D.エディションズのM.A.D.2。
OT Podcastのアンディ・グリーン氏(Andy Green/@andygreenlive)は冒険家のような装い。
ショパール L.U.C XPS フォレスト グリーンを着用。
ノモスウォッチクラブ限定のノモス グラスヒュッテ クラブ キャンパス 36 スペシャルエディション。
著者について
トロイ・バーモア氏(Troy Barmore/@troybarmore)は、ニューヨークを拠点に活動するラグジュアリーウォッチ、アイウェア、ヘリテージグッズのスペシャリストであり、ジャーナリスト、フォトグラファーでもある。HODINKEEをはじめ、レボリューション、Chrono24 マガジンなど、多くの時計専門メディアに寄稿している。
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