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我々が知っていること
レガシー・マシン EVOが登場してから6年。MB&Fの最も“伝統的”な時計デザイン(あくまで緩い意味での表現だが)を、よりスポーティに仕立てたシリーズだ。高い防水性能に加え、内蔵型のフレックスリング耐震機構、従来よりも繊細さを抑えたダイヤル、そしてラバーストラップとの相性を考慮したケースデザインを特徴としている。これまでにパーペチュアル EVO、シーケンシャル EVO、シーケンシャル フライバック EVO、スプリット・エスケープメント EVO、LM101 EVOが登場した。そして今回、オリジナルのレガシー・マシン、すなわちLM No. 1が、チタンと限定生産のローズゴールド(RG)という2種類のケース素材でEVOコレクションに加わる。
近年、時計のケースサイズはとりわけ議論を呼ぶテーマだが、MB&Fは大ぶりなケースを避けてこなかった。デュアルタイム表示(サンバースト仕上げを施したブラックのフラットなインダイヤル)の上に浮かぶように配置されたテンプの劇的な造形と立体感を実現するには、それだけのサイズが必要なのだ。ケースサイズは直径42mm×厚さ16.8mm。ラグ・トゥ・ラグは52mmで、ラグ幅は18mmだ。今回、EVOシリーズにおける大きなアップデートのひとつとして、ラバーストラップがケースの再設計によって、ラバーストラップがクイックチェンジ式になった(ほかのEVOモデルとのストラップ交換には対応しない)。もうひとつのアップデートは、オリジナルでは垂直方向に動いていたパワーリザーブインジケーターだ。新作ではより伝統的な方式となり、針が左右に回転し、傾斜した目盛りを指し示す仕様になっている。
本作の特に気に入っているところは、正面から見ると大胆でありながら、裏側にはより伝統的な魅力がある点だ。ムーブメントは引き続き、ジャン-フランソワ・モジョン(Jean-Francois Mojon)氏が設計したキャリバーを搭載。外観のデザインと仕上げはカリ・ヴティライネン氏が手がけている。つまり現代の時計製造とデザインを牽引する才能(もちろんマックス・ブッサー氏も含む)がひとつの時計に結集しているのだ。手巻き式ムーブメントを採用し、4時位置のリューズで右側の時刻表示の調整と巻き上げを行い、8時位置のリューズで左側のタイムゾーンを設定する。パワーリザーブ60時間で、毎時1万8000振動で駆動するムーブメントには、シュトラウマン®製ダブルヘアスプリングを採用するというアップデートが加えられた。さらに時計を裏返すと、テンプ受けも、よりすっきりとした形状へと再設計されていることがわかるだろう。
グリーンのダイヤルプレートを備えたRGモデルは33本限定で、価格は13万7000ドル(約2100万円)。一方、ロジウムダイヤルプレートを備えたチタンモデルは10万9000ドル(約1700万円)となっている。
我々の考え
EVOシリーズの新作を見るたびに、もし自分がレガシー・マシンを購入するなら、EVOのほうが好みに合うのではないかと思うようになった。オリジナルのLMが持つ美しい伝統的なダイヤルと、EVOケースの装着性や耐久性。そのどちらを優先するかという、ある種のせめぎ合いがあると、以前から感じていたのだ。とはいえ私自身、LMを毎日着けるタイプではないので、耐久性をそこまで重視する必要はないのかもしれない。そう考えつつも、見れば見るほど、オリジナルとEVOのどちらが優れているかという競争では、EVOが優勢になりつつあるように思えてくる。
新しいLM1 EVOの視認性が向上したパワーリザーブインジケーター、ストラップのクイックチェンジ機構に対応する再設計されたケース、そしてタイムゾーンを手動で設定できる(15分または30分のオフセットが可能で、珍しい半時帯や15分帯にも対応できる)ことが、このスポーティなケースデザインを実用的なものにしていると言えるだろう。LMの完全新作ほど革新的ではないかもしれないが、EVOシリーズに加わった歓迎すべき新作だ。
基本情報
ブランド: MB&F
モデル名: レガシー・マシン No.1 EVO(Legacy Machine No. 1 EVO)
直径: 42mm
厚さ: 16.8mm
ケース素材: グレード5チタンまたは5Nローズゴールド、フレックスリング耐震機構搭載
文字盤色: チタンモデルはロジウム仕上げのダイヤルプレート、ローズゴールドモデルはグリーンのダイヤルプレート
インデックス: プリント
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 80m
ストラップ/ブレスレット: グレーまたはブラックのクイックチェンジ式ラバーストラップ。ケース素材に合わせたチタン製またはRG製フォールディングバックルつき
ムーブメント情報
キャリバー: MB&Fがジャン-フランソワ・モジョン氏と共同開発した立体的な機械式ムーブメント。外観のデザインと仕上げの仕様はカリ・ヴティライネン氏が担当
機能: 独立した時・分表示を備えるデュアルタイムゾーン、傾斜式のパワーリザーブインジケーター
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 1万8000振動/時
石数: 25
クロノメーター認定: なし
追加情報: カウンターシンクによるポリッシュ仕上げを施したゴールドシャトン、19世紀風の手仕上げ
価格&発売時期
価格: チタンモデルは10万9000ドル(約1700万円)、RG製モデルは13万7000ドル(約2100万円)
発売: 発売中
限定: RG製モデルは33本限定
詳しくはこちらをご覧ください。
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