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Introducing A.ランゲ&ゾーネのトリプルスプリットが復活(編集部撮り下ろし)

2018年のホワイトゴールド仕様、2021年のローズゴールド仕様に続き、トリプルスプリットの第3の仕様が登場。

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Photos by TanTan Wang and Mark Kauzlarich


我々が知っていること

A.ランゲ&ゾーネは、マキシマリストな時計製作において、最もエレガントなアプローチを取るブランドだ。ケースに収められた、まるで小さな都市のような時刻表示は、見る者を催眠にかけるような魅力と、理解を超える複雑さを併せ持っている。信じて欲しい。グラスヒュッテを訪れ、実際にその製作現場を目にすれば、その凄さはさらに際立って感じられるはずだ。そしてブランドCEOのヴィルヘルム・シュミット氏によれば、最も才能ある時計職人たちは、同ブランドが誇る複雑機構のなかで、有名なトリプルスプリットよりもトゥールビヨンやパーペチュアルカレンダーの製作を好むことが多いという。それほどまでに複雑で、驚異的なのだ。そして今、そのトリプルスプリットが5年の時を経て、再び帰ってきた。

Lange Triple Split

 2018年、ランゲはブランドのダブルスプリットを、いわば“アップグレード”したモデルとして、初代トリプルスプリットを発表した。この時計は基本的にはラトラパンテ(ふたつの時間を計測できるクロノグラフ)だが、そこに30分積算計の計測時間をさらに“スプリット(分割)”できる機能を加え、トリプルスプリットではさらに12時間積算計にも同様の機能を持たせている。きわめて高度で、時計製作としても驚異的な技術を盛り込んだこのモデルが、複雑機構にしては比較的コンパクトな直径43.2mm×厚さ15.6mmのケースに収められていると知れば、さらにその凄さが際立つ。今回のモデルではプラチナケースを採用しているが、トリプルスプリットがプラチナで製作されるのは今回が初めてだ。また、2021年以来となる新作でもある。ダイヤルには925シルバーを使用し、ライトグレーの外周リングとメインダイヤルに、ダークグレーのインダイヤルを組み合わせ、針とインデックスには夜光を施している。ケースの防水性能は50mだ。

Lange Triple Split
Lange Triple Split
Lange Triple Split

 内部に搭載した手巻き式のムーブメント Cal.L123.1は、567個の部品で構成され、46石と5つのネジ留め式ゴールドシャトンを備えている。パワーリザーブは55時間、振動数は2万1600振動/時(3Hz)だ。このキャリバーによって、時・分・秒表示、パワーリザーブインジケーターに加え、ブランドがトリプルラトラパンテと呼ぶフライバック・クロノグラフ機能も搭載する。クロノグラフはリューズ側のプッシャーで操作し、反対側の上のプッシャーでラトラパンテ機構を作動させる。

Lange Triple Split
Lange Triple Split
Lange Triple Split

 ダイヤルはバランスの取れたレイアウトに仕上がっており、実機に触れた印象では、手首にずっしりとした重みを感じるものの、装着感はきわめて良い。その重量感も、950プラチナ製のクイックリリース式デプロワイヤントバックルによって、ある程度バランスが取られている。コレクターは、このモデルがプラチナ仕様であることを気に入るだろう。それはそれで素晴らしいことだが、率直に言って、本当の見どころはケースの裏側だ。ランゲは、ムーブメントの奥行きと複雑さを強調する、これでもかというほどのムーブメント写真を用意している。そこでは、ジャーマンシルバー製のプレートやスティール製レバーに施されたランゲの見事な仕上げも堪能できるほか、シャトンを固定するブルーのネジも見ることができる。要するに、私はただクールな写真を共有したかっただけだ。

Lange Triple Split

Photo courtesy A. Lange & Söhne

Lange Triple Split

Photo courtesy A. Lange & Söhne

Lange Triple Split

Photo courtesy A. Lange & Söhne

 前作と同様、新作のトリプルスプリットも世界限定100本で、かなりの人気が予想される。小売価格は約21万ユーロ(約3800万円)だ。


我々の考え

これこそが、ランゲの真骨頂ともいえるクロノグラフ製造における複雑さだ。確かにトリプルスプリットは、ランゲの傑作時計の多くと同じく、少々大きい。だがこの時計が成し遂げていることを考えれば、手首の細い人にとっても、それは十分すぎるトレードオフだと思う。ムーブメントや時計の複雑さについては、ひと目見ただけで明らかだ。ところがそれほどの時計でありながら、2次流通市場では5年前の発売時とほぼ同じ、あるいはそれに近い価格で取引されているようだ。もし私がこの価格帯で時計を探しているなら、間違いなくトリプルスプリットを選ぶだろう。そして今、さらに100人もの人が、この時計を手にすることができる幸運に恵まれることになるのだ。

Lange Triple Split
Lange Triple Split
Lange Triple Split

基本情報

ブランド: A.ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne)
モデル名: トリプルスプリット(Triple Split)
型番: 424.025F

直径: 43.2mm
厚さ: 15.6mm
ケース素材: プラチナ
文字盤色: グレー(925シルバー製)
インデックス: ロジウムメッキを施した750ゴールド製アプライドインデックス。3、6、9、12時位置のインデックスには夜光が充填されている
夜光: あり、しかし詳細不明
防水性能: 非公表
ストラップ/ブレスレット: 手縫いのダークブラウンのアリゲーターレザーストラップ、グレーのステッチ付き。950プラチナ製のクイックリリース式デプロワイヤントバックルを搭載

Lange

ムーブメント情報

キャリバー: 自社製のL123.1
機能: 時・分表示、スモールセコンド、トリプルラトラパンテを搭載したフライバック・クロノグラフ(1/6秒から12時間までの中間タイム計測)、パワーリザーブインジケーター
直径: 30.6mm
厚さ: 9.4mm
パワーリザーブ: 55時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 46(うち、5つはゴールドシャトン)
クロノメーター認定: なし
追加情報: エキセントリック・ポアジングウェイトを備えた耐衝撃性テンプ、自社製テンプ、未処理のジャーマンシルバー製プレートおよびブリッジ

Lange Triple Split

価格&発売時期

価格: 21万ユーロ(約3800万円/編注;日本の公式サイトでは要お問い合わせ)
発売: 発売中
限定: あり、100本限定

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