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我々が知っていること
今回ギャレから発表された新作のなかには、マルチクロン スポーツも含まれています。これはギャレの特定のモデルを模倣するのではなく、20世紀半ばに展開されていたギャレのクロノグラフ全体から着想を得たモデル。自動車に着想を得た、日常使いにも幅広い環境にも対応する汎用性の高い“オールテレーン”スポーツクロノグラフとして位置づけられています。
では、具体的にはどういうことなのでしょうか? 大まかに言えば、マルチクロン スポーツはその名が示すとおりの時計です。(現代の基準からすれば)ほどよいサイズと価格設定で、シンプルかつ視認性に優れた現代的なクロノグラフです。普通に使うぶんには、どんな状況にも十分耐えてくれそうなタフな1本です。また今回のラインナップのなかで、直接対応する過去のモデルを持たない唯一の時計でもあります。それでも、新生ギャレのほかの新作と並べてみると、このモデルもしっかりとラインナップに馴染んでいます。
本作のケースは直径41mm、厚さ13.87mm、ラグ・トゥ・ラグ49.20mmです。ひと回り大きいマルチクロン パイロットと、やや小ぶりなフライングオフィサー クロノグラフと同様に、マルチクロン スポーツもクロノグラフムーブメントCal.ギャレ 23を搭載します。これはセリタ SW510をベースとしたカム式クロノグラフムーブメントで、62時間のパワーリザーブと6時位置の日付表示を備えています。
マルチクロン スポーツは、2種類の仕様で展開されます。ひとつは、シルバーのタキメーターリングを備えたブラック&シルバーのリバースパンダダイヤルモデル。もうひとつは、ブラックのインダイヤルとブラックのタキメーターリングを組み合わせたブルーダイヤルモデルです。いずれもオレンジのアクセントと、ホワイトの夜光を充填したアラビア数字を配しています。ストラップは複数のクイックチェンジ仕様から選択可能。価格はストラップ仕様が58万9600円、斜めに連なるリンクを採用したブレスレット仕様が62万2600円(税込)となります。
我々の考え
ギャレの新作のなかで、注目すべきモデルがひとつあるとすれば、それはこれです。最も魅力的で興味深い新作だからというわけではなく、これからのギャレを最もよく示しているモデルだからです。今回発表された時計のなかで、これだけがヴィンテージモデルを直接的な参照元としていません。そのため、ブライトリングがギャレの展開を徐々に広げていくなかで、今後このブランドがどのような時計を手がけていくのかを、かなり明確に示しているように思います。
その意味で、この時計はブライトリングがギャレに期待していることを、まさに体現しています。しかも、今回のほかのギャレ新作以上に、それをうまく実現しているようにさえ思えます。結局のところ、ここでの狙いは、ギャレを通じて人々をブライトリングの世界へと引き込むことにあり、歴史的な文脈がそれほど強くなく、想定する買い手もより限定されない時計のほうが、その目的を達成するうえでは効果的なのでしょう。そして奇妙なことに、それこそが理由なのかもしれません。実は、今回発表されたギャレの新作のなかで、実物を見るのを最も楽しみにしているのが意外にもこのモデル(特にブラック&シルバーの仕様)なのです。実際に手に取って、新生ギャレがどのようなブランドなのかをもう少し理解したいところです。
基本情報
ブランド: ギャレ(Gallet)
モデル名: マルチクロン スポーツ(Multichron Sport)
型番: AG2302131B1X1/AG2302101C1X1
直径: 41mm
厚さ: 13.87mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: シルバーのインダイヤルとリホートを備えたブラック/ブラックのインダイヤルとリホートを備えたブルー
インデックス: 夜光を充填したアラビア数字
夜光: あり、針およびインデックスに夜光を塗布
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: 標準はレザーストラップ。ラバー、“フィールド”、ファブリック、SS製ブレスレットも選択可能
ムーブメント情報
キャリバー: ギャレ 23
機能: 時・分表示、スモールセコンド、日付表示、クロノグラフ
直径: 30mm
厚さ: 7.9mm
パワーリザーブ: 62時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
クロノメーター認定: なし
価格&発売時期
価格: ストラップ仕様が58万9600円、ブレスレット仕様が62万2600円(税込)
発売: 発売中
限定: なし
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