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ブルガリ オクト フィニッシモは2012年の登場以来、デザインのアイコンとして活躍している。過去12年間に数多くの限定モデルがリリースされたが(知っているものもあれば、驚くようなものもあるかもしれない)、間違いなく最高のもののひとつは、2022年に、コレクション10周年を記念してリリースされた“スケッチ”だろう。
ブルガリはみんながスケッチを気に入ったことを知っているし、同じくメゾンのお気に入りのひとつとなった。だからこそ、ブルガリオルロジュリーのプロダクト・クリエーション・エグゼクティブ・ディレクター、ファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ(Fabrizio Buonamassa Stigliani)氏が、メゾンの創業140周年を記念して、オクト フィニッシモ オートマティックとクロノグラフGMTのために再度鉛筆と木炭を取り出し、新しい“スケッチ”ダイヤルをデザインした。今回は、時計を裏返さなくともムーブメントを見ることができるようなスケッチだ。スペックは既存モデルと同じのため、このふたつの時計に関する以前の記事(前回の“スケッチ”LEなど)で確認してほしい。新作では、40mm径の18Kローズゴールドまたはスティールケースのオートマティックと、43mm径SSケースのクロノグラフ GMTが用意されている。
私は昨年半ばに、ブルガリが時計製造を行う本社を訪れたのだが、そのときオリジナルのクロノグラフ GMT スケッチを貸してくれた。そしてすぐに私のお気に入りの時計になった。彼らは、手描きのデザインを模倣するために正確なテクスチャーと奥行きを得て製造するのがとても難しいと説明してくれた。そして今、彼らは再びそれを成し遂げた。新しいオートマティックが、よりシンプルで洗練されたオリジナルの“スケッチ”ほど好きかどうかはまだわからないが、私はボナマッサ・スティリアーニ氏の大ファンなので、彼の審美眼と創造的な世界観がますます好きになった。私が完全に理解したときには、きっと手遅れになっているだろう。
ボナマッサ・スティリアーニ氏は、オクト フィニッシモのオリジナルダイヤルデザインを再現するのではなく、シースルーバックを見ているかのように、荒削りながらもムーブメントを視覚的に美しい形で描いた。また文字盤や石など、さまざまなパーツを説明したテキストも追加されており、H.モーザーの“エンデバー・パーペチュアルカレンダー チュートリアル”をほうふつさせるものとなっている。クロノグラフ GMTの画像はまだ共有されていないが、文字盤デザインは3つのモデルのなかでも一番お気に入りで、もしかしたらオリジナルスケッチを抑えて新しい一番になるかもしれない。
オートマティックはSS製が世界限定280本で250万8000円、RG製が世界限定70本で723万8000円(ともに税込)で販売。シースルーバックには“EDIZIONE LIMITATA”と“1884 - 2024”の文字もプリントされている。なおSS製クロノグラフ GMTは世界限定140本で、価格は2万800ユーロ(日本円で約336万3000円)だ。
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