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Introducing オメガ スピードマスター ファースト オメガ イン スペースが新しいブルーグレーダイヤルで復活

外見はヴィンテージのCK2998だが、その内部には現代のオメガの技術が詰まっている。

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我々が知っていること

およそ4年前、オメガは2012年に発売されたファースト オメガ イン スペース(FOiS)を廃盤にした。このモデルは、宇宙で初めて使用されたオメガのクロノグラフを記念するものであった。そして今それが復活し、比較的控えめな変更が加えられたが、その影響は非常に大きい。

FOiS

 オリジナルのFOiSは、1959年から1962年にかけて製造されたCK2998であり、これはNASAの宇宙飛行士ウォルター・“ウォリー”・シラー(Walter "Wally" Schirra)がシグマ7ミッションで着用していたものだ。この時計は、スピードマスターが有人宇宙ミッション初の公認クロノグラフとなる3年前にシラー自身が自分で稼いだお金で購入した個人の時計である。アルファ針とブラックベゼルを特徴とするこの時計は、スピードマスターが現在のオメガのラインナップにおいて、ほとんど変わることなく定着したデザインの原型となった。現代のスピードマスターに比べるとシンプルで、ストレートラグとシンメトリカルなケースを特徴としていたが、それでもどこかなじみのあるデザインと感じるだろう。

The old FOiS

2016年のA Week On The Wristに登場した旧FOiS。

 新しいFOiSはその時計をベースにさらなる魅力を加え、CVDコーティングされたグレーとブルーの新しいダイヤルを採用した。これは1960年代に製造された一部のCK2998の色調を再現したものだ。最近、これに似た時計がInstagramに登場して人々が熱狂したが、残念ながら今はその投稿を見つけられない(どなたかそのアカウントを教えてくれればありがたい)。なおオメガフォーラムでもブルーソレイユのCK2998が紹介されている。この新しいダイヤルは、2012年のFOiSで復活したステップデザインを採用しており、オリジナルのCK2998と同じロゴやマークが入っている。針とダイヤルは前回のFOiSとは異なり、工場出荷時に近い外観ではなく、よりクリーミーなヴィンテージ風の夜光があしらわれている。

FOiS

 ステンレススティール製のケースは直径39.7mm、厚さ13.4mm、ラグからラグまでが48mm、ラグ幅が19mmで、50mの防水性を持つ。シンメトリカルなデザインとストレートラグは維持しているものの、最近の321スピードマスターとは若干異なるシェイプだ。新しいモデルにはサファイア風防が採用されているが、ヘサライト風防に見えるような形状だ。また当時を再現したドット・オーバー・ナインティ(DON)のアルミニウムベゼルインサートも装備。ケース内部には、現在製造されているほかのスピードマスター プロフェッショナルモデルと同じマスタークロノメーター認定を受けたCal.3861が収められており、パワーリザーブは約50時間、そしてコーアクシャル脱進機が搭載されている。同ムーブメントは上部に“The First Omega In Space”、下部には“October 3, 1962”と刻まれた記念のケースバックの裏に収められている。

 価格について言えば、新しいFOiSはラインナップのほかのプロフェッショナルモデルの中間に位置している。“サファイアサンドイッチ”より少し安く、ヘサライトのスピーディより少し高い121万円(税込)だ。この価格で、イージーアジャストシステムを備えたSS製フラットリンクブレスレットが手に入る(ストラップだともう少し安くなる)。限定モデルではないが、少なくとも数カ月間は入手が難しいだろうと予想される。


我々の考え

今年初めに登場したホワイトラッカーダイヤルのスピーディに対する自分の愛情が揺らぐことはないと思っていたが、新たなお気に入りがこんなに早く現れるとは思わなかった。だが写真だけを見ても、今回の新作は本当に素晴らしいと感じる。

FOiS

 最近、ブルーダイヤルのCK2998を目にしたときの衝撃は今でも覚えているし、あの写真をもう1度見つけられたらと思うが、今回の新作も同じ感覚を与えてくれた。このような時計に“フォティーナ”の夜光を採用したのは正しい判断だと感じている。自分はスピードマスターの世界では若い世代であり、CK2998が発売された時代に生きていたわけではないため、新品の白い夜光が工場から出たばかりの時計を見るよろこびを経験したことはない。自分のなかでこのような時計がどうあるべきかというイメージには、少しの古さと温かみがあり、その温かみがブルーダイヤルにとてもよく映えている。

Omega FOiS

 これはクラシックと現代のバランスが絶妙に取れた時計であり、スピードマスターが好きだけれど、(一般的な消費者にとって)比較的マニアックなヴィンテージリファレンスを完璧に再現したレプリカを探すほどではない自分のような人にとって、より鮮やかで目を引くデザインだ。多くの新規購入者の目を引く一方で、スピードマスターに対して強い愛着を持つファンにも響くものを与えていると言えるだろう。


基本情報

ブランド: オメガ(Omega)
モデル名: スピードマスター “ファースト オメガ イン スペース”
型番: 310.30.40.50.06.001

直径: 39.7mm
厚さ: 13.4mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ブルーグレー(CVDコーティング)
インデックス: プリント
夜光: あり、エイジング加工を施したインデックスと針
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: マイクロアジャスト付きスティール製フラットリンクブレスレット

FOiS

ムーブメント情報

キャリバー: 3861
機能: 時・分表示、スモールセコンド、クロノグラフ
パワーリザーブ: 約50時間
巻き上げ方式: 手巻き
クロノメーター: あり、METAS認定のマスター クロノメーター
追加情報: 1万5000ガウスの耐磁性能


価格 & 発売時期

価格: ブレスレットが121万円、レザーストラップが116万6000円(すべて税込)
発売時期: すぐに
限定: なし

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