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Photos by TanTan Wang
我々が知っていること
パテック フィリップが毎年発表する“ランアウトリスト”(生産終了となり、在庫限りとなるモデルの一覧)を見た際、最も目についたのは、5236P インライン永久カレンダーの生産終了だった。ヴィンテージの懐中時計では、この形式は“アメリカンカレンダー”として知られている。私はこのモデルが好きだったが、ラインナップからサーモンダイヤルとブルーダイヤルは姿を消した。その代わりにこれらのダイヤルは、既存コレクションのグリーンダイヤルを備えた5270P パーペチュアルカレンダー クロノグラフに加えて、全面的に刷新された。
まず5236P インライン永久カレンダーについてだが、直径41.3mm×厚さ11.07mmのプラチナ製ケースに、ムーンフェイズとパーペチュアルカレンダーを備え、48時間パワーリザーブを持つ自動巻きのCal.31-260 PS QLを搭載。そして今回このモデルには、きわめて意外性のあるグレーダイヤルが採用された。
ブランドによれば、このダイヤルはバーティカルサテン仕上げのシルバーを基調とし、外周にかけてブラックのグラデーション(いわゆるフュメダイヤル)が施され、ホワイトのレイルウェイミニッツトラックでアクセントが加えられている。これはムーンフェイズを囲む内部のホワイトのスモールセコンドとも調和している。針とインデックスは、ファセット仕上げを施したチャコールグレー調のホワイトゴールド(WG)で、インデックスと調和している。価格は2540万円(税込)だ(記事執筆時点)。
5270Pは、パテック フィリップの歴史において最も影響力のある系譜(1518、2499、3970、5970)のコンセプトを引き継いだ後継機であり、その歴代モデルのなかでも最も多くのバリエーションを展開してきた。同ブランドは本来カタログ外モデルとなるような時計(ダイヤモンドやエメラルドをあしらった5271Pなど)を、メインコレクションに含めることもしてきた。今回、そのうちのレッドとブルーのダイヤルは宝石装飾を取り除き、スタンダードラインとして展開されることとなった。
しかし変更点もある。ダイヤルには標準的なタキメータースケールが追加され、スペースがややタイトになったため、一部のピラミッド型のインデックスが短くなっている。また5236Pと呼応するように、5270P-015にはグレーのサンバースト仕上げのダイヤルが採用され、過去・現在のなかでも最も興味深く、かつ抑制の効いたデザインとなっている。それ以外のスペックは従来どおりだが、以前のサーモンカラーのダイヤルからはかなり印象が変わっている。このモデルの価格は4050万円(税込)だ。
タイトルには含まれていないが、新作5204Gにも触れておきたい。これは5004(私にとって史上最高のパテック フィリップ)の後継機にあたるモデルだ。より長くなったエミール・ヴィシェ風の長い爪型ラグと、珍しい上下逆に配置されたムーンフェイズという特徴的なデザインを持つ。今回、新たにソレイユ仕上げの明るいブルーダイヤルに、レッドのスプリットセコンド針と表示に加え、タキメータースケールが追加された。スプリットセコンドクロノグラフのような計時を重視したモデルにとって、これはとても理にかなった仕様だ。価格は6201万円(税込)で、現在の5004の市場価格よりもむしろ安く、サイズも直径40mm×厚さ14.3mmとよりモダンな装着感となっている。
我々の考え
もし自分がパテック フィリップの顧客だったら、新作発表のたびにこの種の情報を必死に更新して確認していると思う。私はややクラシック志向なので、昔の5236Pや5270Pのサーモンダイヤルのほうが好みではあるが、友人たちからは今回のグレーダイヤルを高く評価する声をたくさん聞いている。
5204Gも魅力的だ。それはやや華やかで、同ブランドが現在ターゲットとしている若い顧客層に向けたものだろう。しかし同時に、タキメーターのないクロノグラフ(特にスプリットセコンド)はどこか物足りなさを感じるのも事実だ。特注の5004にはタキメーター付きの例もあったが、それをカタログモデルとして採用したのは賢明な判断だろう。特に5270にも同様のスケールがあることを考えれば、なおさらだ。
基本情報
ブランド: パテック フィリップ(Patek Philippe)
型番: 5236P-011、5270P-015、5270P-016、5270p-017
直径: 41.3mm(インライン)/41mm(QP クロノグラフ)
厚さ: 11.07mm(インライン)/2.4mm(QP クロノグラフ)
ケース素材: プラチナ
文字盤色: ブラックのグラデーションリムを備えたバーティカルサテン仕上げが施されたシルバーダイヤル(インライン)/ブラックのグラデーションリムを備えたサンバースト仕上げのラッカー・チャコールグレーダイヤルか、ブラックのグラデーションリムを備えたラッカー・ブルーダイヤル、またはブラックのグラデーションリムを備えたラッカー・レッドダイヤル(QP クロノグラフ)
インデックス: チャコールグレーのバトン型アプライドインデックス、ファセット仕上げのWG製(インライン)/“砲弾”型アプライドインデックス、ファセット仕上げのWG製(QP クロノグラフ)
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: 多彩なバリエーション
ムーブメント情報
キャリバー: 31-260 PS QL(インライン)/CH 29-535 PS Q(QP クロノグラフ)
機能: 曜日、日付、月、うるう年、窓からのデイナイト表示、ムーンフェイズ、スモールセコンド(インライン)/クロノグラフ、センタークロノグラフ針、瞬時積算式の30分カウンター、パーペチュアルカレンダー、曜日、月、うるう年、窓からのデイナイト表示、ポインターデイト、ムーンフェイズ、スモールセコンド(QPクロノグラフ)
直径: 34mm(インライン)/32mm(QP クロノグラフ)
厚さ: 5.8mm(インライン)/7mm(QP クロノグラフ)
パワーリザーブ: 最小38時間–最大48時間(インライン)/最小55時間、クロノグラフがオフの状態で最大65時間(QP クロノグラフ)
巻き上げ方式: 自動巻き(インライン)/手巻き(QP クロノグラフ)
振動数: 2万8800振動/時
石数: 55(インライン)/32(QP クロノグラフ)
価格&発売時期
価格: 2540万円(インライン)/4050万円(QP クロノグラフ/すべて税込)
発売時期: 発売中
限定: なし
詳しくはこちらをご覧ください。
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