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Introducing IWC パイロット・べンチュラー・バーティカル・ドライブ、Vast認定の宇宙飛行対応モデルを発表

セラタニウム®製ベゼルで操作するこのツールウォッチは、初の民間宇宙ステーションであるヘイヴン・ワンにおける2027年のミッションに向けて、バストから宇宙飛行対応モデルとして認定された。

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我々が知っていること

NASAのアルテミスIIミッションで宇宙飛行士たちが再び月へ向かうなか、さらに数多くの民間宇宙企業がこれまでにない規模で成層圏の探査を進めていることから、我々は間違いなく新たな宇宙探査の時代に突入している。こうした流れを受けてIWCは、現代の有人宇宙飛行や無重力環境での長時間滞在に伴う特有の課題を見据え、それに対応する新たなツールウォッチを発表した。宇宙飛行のために専用設計されたモデルとしては、これが同社初である。

 IWCによるとパイロット・ウォッチ・ベンチュラー・バーティカル・ドライブは、新型ムーブメントを搭載し、設計段階から全面的に作り上げられたまったく新しい時計である。ケースにはホワイトの酸化ジルコニウムセラミックを、ベゼルにはこのタイムピースの宇宙飛行向け機能を作動させるセラタニウム®を採用するなど、最先端の宇宙時代素材が用いられている。民間宇宙ステーションの開発・運営を手がけるバスト(Vast)は、このパイロット・ウォッチ・ベンチュラー・バーティカル・ドライブを宇宙飛行対応モデルとして認定しており、同社が打ち上げを予定する初の民間宇宙ステーション、ヘイヴン・ワン(Haven-1)のミッションで、来年には宇宙飛行士たちの腕に着けられる見込みだ。IWCによれば、バストはこの時計のブランドパートナーでもあり、コンセプト立案とテストにも関わったとのことである。

 パイロット・ウォッチ・ベンチュラー・バーティカル・ドライブ(以後PVVD)は、リューズを排した構成と大振りなサイズによって、宇宙での使用を前提としたツールウォッチとしての意図をひと目で感じさせる。基本的にはジャンピングアワー、すなわち“フライヤー”GMTであり、操作はベゼルとケース左側に備えられた大型のスイッチレバーで行う。このレバーがバーティカルドライブ式クラッチシステムを作動させ、時刻合わせ、巻き上げ、GMT機能の切り替えを担う。

 直径44.3mmのセラミックケースは、計器を思わせるダイヤルの視認性を高めると同時に、機能性ベゼルの操作性向上にも寄与している。厚さは16.7mmで、内部にはIWCの堅牢で信頼性の高い32000系キャリバーをベースに、新開発のGMTモジュールを組み合わせたムーブメントを搭載する。

 この厚みは、ベゼルを操作しやすくするうえでもひと役買っている。IWCによれば、文字盤には視認性をできる限り高め、反射を抑えるためにマットブラックを採用したという。3時位置には文字盤と同色で仕上げられたデイト表示を備え、ブラックのソード型時・分針にはグリーンのスーパールミノバがリッジ状に塗布されている。一方で、アロー型の先端を持つ24時間表示のGMT針はブルーに発光する仕様だ。ブルーの秒針は見返しリング上をなぞるように配され、GMT針が指し示す24時間表示は外周リングにホワイトで記されている。

 IWCは、PVVDが宇宙船や宇宙ステーションのキャビン内にとどまらず、船外活動、いわゆるEVA(船外活動)での使用も想定している。EVAでは宇宙服やグローブの着用が必須となるためだ。そうした理由から、本作の時刻合わせおよびGMT機能は、セラタニウム®製ベゼル(チタンの軽量性と強度に、セラミックの硬度を組み合わせたIWC独自素材)によって操作する設計となっている。

 ケース左側に備えられた大型レバーを操作することで、各機能を切り替えられる。GMT機能では時針を1時間単位でジャンプさせることができ、頻繁に移動するトラベラーにとっては地上でも有用な機能といえるだろう。本作はムーブメントの回転ローターによって着用中は自動的に巻き上げられるが、低重力環境下では十分な巻き上げが得られない可能性がある。また、約120時間という長いパワーリザーブを使い切ったあとは、ベゼルを反時計回りに回すことで手動で巻き上げることも可能だ。

 IWCによれば、パートナーであるバストとそのエンジニアチームは、ミッション中に想定される衝撃や振動に対するPVVDの耐性をテストしているという。つまり、地上において多少ラフに扱われたとしても、問題なく耐えうる性能を備えているはずだ。

 機能性を高めるために刻みが施されたブラックのセラタニウム®製ベゼルの上には、視認性と明瞭さを高めるドーム型サファイアクリスタルを採用。これらの要素が組み合わさることで、もともとボリューム感のあるホワイトセラミックケースにさらなる厚みが加えられている。ケースには一体型のFKMラバーストラップが組み合わされ、さらにバックルにもセラタニウム®が採用されている。価格は407万9900円(税込予価)だ。


我々の考え

実用性に優れた用途特化型のツールウォッチはやはり魅力的であり、本作はその要件を余すところなく満たしている。それ以上の完成度といってもいいだろう。もっとも、このサイズと厚みは強い存在感を放つ1本であることも確かである。価格はたしかに安くはない。しかし高品質な素材を用いた完全新作であり、新型ムーブメントに加えて、従来とは異なる革新的な操作機構まで備えていることを思えば、その高さにもある程度は納得がいく。

 宇宙遊泳中の宇宙飛行士や民間宇宙ステーションで作業にあたる人にとって、PVVDは任務遂行を支える実用的な計器となりそうだ。そして地上で旅を重ねる人にとっても、強い存在感を放つユニークなGMTウォッチを求めているなら、このベンチュラーは候補に入ってくるかもしれない。


基本情報

ブランド: IWC
モデル名: パイロット・ウォッチ・ベンチュラー・バーティカル・ドライブ(Pilot's Venturer Vertical Drive)
型番: IW328601

直径: 44.3mm
厚さ: 16.7mm
ケース素材: セラミック(セラタニウム®製ベゼルおよびケースバック)
文字盤: マットブラック
インデックス: なし
夜光: 時・分針にグリーンのスーパールミノバ、GMT24時間針にブルーの夜光
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: 一体型ホワイトFKMラバーストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: 32722(GMTモジュール搭載)
機能: 時・分表示、センターセコンド、日付表示、ベゼル操作による24時間ジャンピングアワーGMT針
パワーリザーブ: 約120時間
巻き上げ方式: 自動巻き(ベゼルによる手動巻き上げにも対応)
振動数: 2万8800振動/時(4Hz)
石数: 21
クロノメーター: なし


価格&発売時期

価格: 407万9900円(税込予価)
発売時期: 発売中
限定: なし

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Photos by TanTan Wang