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Introducing パルミジャーニ・フルリエ トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ、同軸積算計を採用した自社製モノプッシャークロノグラフ

GMTラトラパンテやミニッツ ラトラパンテに続き、パルミジャーニ・フルリエから“複雑さをいかにシンプルに見せるか”という哲学を体現した新作が登場。今回の主役は、なんと自社製クロノグラフ。

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クイック解説

パルミジャーニ・フルリエは、2021年にグイド・テレーニ氏がCEOに就任して以降、プライベートラグジュアリーをテーマに色使いや複雑さをいかにシンプルに見せるかにこだわったコレクションの再構築を進めてきました。

 なかでも、Watches & Wonders 2022で発表されたトンダ PF GMT ラトラパンテは大きな話題を呼び、ブランドの印象を刷新する象徴的な存在となりました。ケースデザインに巧みに溶け込ませた控えめなプッシュボタンを操作することでローカルタイムの時針を前に進め、その下に隠されたホームタイム用の時針を姿を現す、そんな機能によって直感的に扱えるトラベルGMTとして機能するモデルです。

 続く2023年には、この発想を分表示へと応用し、分単位で経過時間を設定できるトンダ PF ミニッツ ラトラパンテを発表。そして2026年、同社は“隠された表示”というアイデアをさらに一歩進め、自社製のモノプッシャークロノグラフとして登場させました。

Parmigiani Fleurier Tonda PF Chronograph Mystérieux

 まず特筆すべきは、モノプッシャーが7時半位置に配されている点です。一般的なモノプッシャークロノグラフではリューズに統合されるケースが多いなか、トンダ PF クロノグラフ ミステリューズではあえて7時半位置に独立して配置。これにより、左手装着時には親指で自然にスタート、ストップ、リセットの操作を行うことができます。

 これは本作のために開発された新型ムーブメントPF053の設計による構造上の必然でもありますが、同時に人間工学的な利点も見逃せません。人間の指のなかでも、親指は最も俊敏に反応できるとされ、人差し指と比べて約0.2秒から最大で3秒ほど反応速度に差があるとも言われています。こうした特性を踏まえると、7時半の位置にプッシャーを配することで、より直感的かつ素早い操作性を実現している点は非常に興味深いところです。

Parmigiani Fleurier Tonda PF Chronograph Mystérieux

 Cal.PF053は、2万8800振動/時で駆動する自動巻きのコラムホイール式クロノグラフムーブメントで、362個の部品から構成されています。パワーリザーブは60時間を確保しています。

 ケースは直径40mm、厚さ13mmで、鏡面仕上げとサテン仕上げを組み合わせたステンレススティール製。ブランドのアイコンとも言えるプラチナ製のローレット加工が施されたベゼルももちろん採用されています。

Parmigiani Fleurier Tonda PF Chronograph Mystérieux
Parmigiani Fleurier Tonda PF Chronograph Mystérieux

 しかし、トンダ PF クロノグラフ ミステリューズの真価は、この“隠されたクロノグラフ機構”にこそあります。通常時にはロジウムメッキの時分針が時刻を示し、中央の秒針もまた通常の秒表示として機能しています。ところがクロノグラフをスタートさせた瞬間、中央の秒針は即座にゼロ位置へとジャンプし、クロノグラフ秒針として作動を開始。さらにロジウムメッキの時分針も同時にゼロリセットされ、それぞれ分積算計と時積算計へと役割を変え、経過時間の表示を担い始めます。通常の時刻表示はそれまで隠されていたもうひと組の時分表針で示す仕様です。

 これまでのGMTラトラパンテやミニッツ ラトラパンテと同様に、通常時にはその機構を巧みに隠し、必要なときにだけ姿を現すという手法が、本作においても見事に実現されています。

 ダイヤルには“ミネラルブルー”カラーが採用され、グラン・ドルジュ(垂直方向のバーリーコーン)と呼ばれるギヨシェが手作業で施されています。ムーブメントには、パルミジャーニ・フルリエらしいオープンワークブリッジと面取りされた繊細なエッジが確認できます。

 非常にユニークな自社製の新型クロノグラフムーブメントを搭載したトンダ PF クロノグラフ ミステリューズは、601万7000円(税込)で展開されます。


ファースト・インプレッション
Parmigiani Fleurier Tonda PF Chronograph Mystérieux

 GMTやワールドタイムといったトラベルコンプリケーションをこよなく愛する僕にとって、トンダ PF GMT ラトラパンテはパルミジャーニ・フルリエのなかでも特にお気に入りのモデルです。常に必要とは限らない機構を普段は巧みに隠し、必要なときにだけ姿を現すというアプローチは、とても魅力的だと思います。

 本作からは、洗練された見せ方そのものをブランドの核に据えようとする強い意志が感じられました。

 ただ、本作の表示方法は他の2モデルと比べると、直感的とは言いにくく、ある程度の慣れが求められるようにも感じました。ユニークな時・分積算計は魅力的である一方で、瞬時の判読性や秒単位での精密な計測といった観点において、どこまで実用的なのかは、実機を手に取って確かめてみる必要がありそうです。

 その一方で、タキメーターやパルスメーターといったスケールをあえて備えていない点を踏まえると、本作はサーキットや実務的な計測に特化したツールではなく、クロノグラフという機構そのものの体験や所作を楽しむための、より情緒的な存在として位置づけられているのかもしれません。


基本情報

ブランド: パルミジャーニ・フルリエ(Parmigiani Fleurier)
モデル名: トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ(Tonda PF Chronograph Mystérieux)
型番: PFC908-1020001-100182

直径: 40mm
厚さ: 13mm
ケース素材: 鏡面仕上げとサテン仕上げが施されたステンレススティール製ケースとプラチナ製ベゼル
文字盤色: グラン・ドルジュのギヨシェ装飾が施されたミネラルブルー
インデックス: ロジウムコーティングが施された18Kゴールド製のアプライド
夜光: なし
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: 鏡面仕上げとサテン仕上げが施されたブレスレット

Parmigiani Fleurier

ムーブメント情報

キャリバー: PF053
機能: 時、分、モノプッシャークロノグラフ
直径: 32.4mm
厚さ: 6.8mm
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: マイクロローター搭載の自動巻き
振動数: 2万8800振動/時(4Hz)
石数: 41石
クロノメーター認定: なし


価格 & 発売時期

価格: 601万7000円(税込)
発売時期: 今夏
限定: なし

詳細は、パルミジャーニ・フルリエ公式サイトへ。