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Introducing A.ランゲ&ゾーネがサクソニア・アニュアルカレンダーを36mmにサイズダウン

かつて生産終了となったモデルが、新しいキャリバーによるいくつかの機械的改良が加えられ、より小ぶりなサイズで復活した。

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我々が知っていること

今年のWatches & Wondersにて、A.ランゲ&ゾーネは、生産終了となっていたサクソニア・アニュアルカレンダーの新世代モデルを発表した。ホワイトゴールドまたはピンクゴールドの2種類が用意されているが、何より重要なポイントは、36mmという驚くほどコンパクトなサイズになったことだろう。

 まずはダイヤルから見ていこう。サクソニアコレクションのクリーンでミニマルなデザイン言語を継承しており、ホワイトゴールドケースにはクラシックなシルバーカラーのシルバー925製ダイヤル、ピンクゴールドケースにはダークグレー処理を施したシルバー925製ダイヤルが組み合わされている。ダイヤルの意匠は控えめで、アプライドのインデックスに加え、12時位置の大きなアウトサイズデイトを縁取るメタルフレームが添えられている。このアプライドインデックスは、近くで見ると実に興味深い。ファセットカットによってバトン形状の先端がピラミッドのような形になっており、驚くほど光を反射するのだ。これは、長方形のインデックスの横にドットが配置されていた旧世代モデルへの、さりげないオマージュかもしれない。

Saxonia Annual Calendar 36mm Soldier White Gold
Saxonia Annual Calendar 36mm Slanted Rose Gold
Saxonia Annual Calendar 36mm Dished Subdial

 この新世代のアニュアルカレンダーの針は、ケースやインデックスの素材に合わせて作られており、曜日と月の表示針も時分針と同じ形状に変更された。ホワイトゴールドモデルでは、明るいダイヤルに同素材の針を合わせることでコントラストはやや抑えられているが、これは多くのサクソニアラインと共通する一貫したスタイルだ。曜日と月を表示するインダイヤルにはスネイル仕上げが施され、わずかに窪ませて面取りをすることで奥行き感を演出。テキストのプリントもより洗練された印象になった。スモールセコンドの背後にあるカットアウトに収まったゴールド製のムーンフェイズディスクは、鮮やかなブルーのアクセントを添え、そこに散りばめられた428個の星が詩的な情緒を演出している。

 ケースに目を向けると、新型モデルはサクソニア・アニュアルカレンダーの直径を38.5mmから、よりスマートな36mmへとサイズダウンさせた一方で、厚さは9.8mmを維持している。プロポーションは以前と少し異なり、ベゼルが目に見えて細くなったことで、ダイヤルからより広々とした印象を受ける。ラグも少しスリムになったが、ランゲ特有の形状はしっかりと保たれている。カレンダー調整には依然としてツールが必要な埋め込み式プッシャーが採用されているが、今世代では新たに10時位置に外部プッシャーが追加された。このプッシャーを一度押すごとに、アニュアルカレンダーのすべての表示が1日分進む。数日間時計を着けていなかった場合でも、追加のツールなしでカレンダーを合わせられる非常に便利な機能だ。もちろんアニュアルカレンダーなので、手動での調整が必要なのは2月末のみ。それ以外の月は、日数の長短にかかわらずムーブメントが適切に日付を切り替えてくれる。

Saxonia Annual Calendar 36mm Oversized Date macro
Saxonia Annual Calendar 36mm Moonphase Macro
Saxonia Annual Calendar 36mm Caseback Shot

 時計の内部には、ランゲらしい新キャリバーが搭載されている。自動巻きのCal.L207.1は、時計本体が小型化したにもかかわらず、その直径は旧モデルのCal.L085.1とほぼ同じ30.4mmを維持。厚さは5.7mm(L085.1は5.4mm)と、わずかに増している。私の見解では、これはレイアウトがオフセットのマイクロローターから、背面のフルサイズローターに変更されたためだろう。新しいムーブメントはパワーリザーブも向上しており、2万1600振動/時の振動数はそのままに、46時間から60時間へと延びた。また、前述のクイックセッティング機能も備わっている。仕上げの美しさはほかのランゲ製キャリバーと同様にきわめてハイレベルであり、洋銀製のブリッジに施された見事なストライプ、ゴールドシャトン、青焼きのビス、そしてもちろん手彫りのテンプ受けも健在だ。

 A.ランゲ&ゾーネの新作サクソニア・アニュアルカレンダーの価格は6万5000ユーロ前後だ(日本での価格は要問い合わせ)。


我々の考え

多くの意味で、この小ぶりな新しいサクソニア・アニュアルカレンダーの登場は、ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー “ルーメン”の発表を補完する、これ以上ない完璧なペアと言える。ブランドの看板となる限定モデルが、ランゲの時計づくりにおける最もモダンで贅沢な側面を象徴しているのに対し、これらのサクソニアは、ブランドが伝統的な価値観を尊重し続け、控えめながらも素晴らしい逸品を一貫して作り続けていることを示している。

Saxonia Annual Calendar 36mm Pink Gold

 現代において、36mmというサイズで新しいアニュアルカレンダーが登場したことは、実に喜ばしい。ランゲと聞いて真っ先に思い浮かぶコンプリケーションはアニュアルカレンダーではないかもしれないが、ブランドのなかで比較的注目されにくかったモデルが、大きなアップデートを伴って愛され続けていることは素晴らしいと思う。このサイズ感で展開されることで、アニュアルカレンダーの代名詞ともいえる他ブランドのファンをも惹きつけるに違いない。

 昨年の34mmの1815、そして今回のサイズダウンしたアニュアルカレンダーを見ると、まだ断言するには早すぎるかもしれないが、次世代のランゲは機械的な卓越性に加え、身につけやすさ(ウェアラブルであること)を優先していくのではないだろうか。やや厚みのある時計を作ることで知られるブランドが、こうした新しいデザインでトレンドに一石を投じているのはきわめて興味深く、実機を見るのが楽しみでならない。


基本情報

ブランド: A.ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne)
モデル名: サクソニア・アニュアルカレンダー(Saxonia Annual Calendar)
型番: 331.026 E(ホワイトゴールド)、331.033 E(ピンクゴールド)

直径: 36mm
厚さ: 9.8mm
ケース素材: ホワイトまたはピンクゴールド
文字盤色: シルバー925製、アルジャン・フィニッシュまたはグレー・フィニッシュ
インデックス: アプライド
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: アリゲーターレザーストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: L207.1
機能: 時・分表示、スモールセコンド、アウトサイズデイト、ムーンフェイズ付きアニュアルカレンダー
直径: 30.4mm
厚さ: 9.8mm
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 56
クロノメーター認定: なし


価格&発売時期

価格: 6万5000ユーロ前後(日本での価格は要問い合わせ)
発売時期: 今すぐ
限定: なし

詳細はA.ランゲ&ゾーネ公式サイトへ。