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Introducing ジャガー・ルクルトよりマスター・ハイブリス・インヴェンティヴァ・ジャイロトゥールビヨン・ストラトスフェア、マスター・ハイブリス・メカニカ・ウルトラスリム・ミニッツリピーター・トゥールビヨン、そしてマスター・グランド・トラディション・トゥールビヨン・ジャンピングデイトが登場

例年どおり、ブランドはその年最大の時計見本市に合わせて驚くほど技術的な時計を発表するとともに、インヴェンティヴァと呼ばれるまったく新しいハイブリスラインも打ち出した。

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我々が知っていること

ジャガー・ルクルト(Jaeger-LeCoultre)にとって今年の主力モデルは新作のマスター・コントロール・クロノメーターかもしれないが、やはり注目をさらうのはハイウォッチメイキングである。もちろんそれだけではないが、年を追うごとに最も興味深い展開が見られるのはこの分野だ。確かにサイズはやや大きめな傾向にあるものの、ブランドが手がけるなかでも特に技術的挑戦に満ちたピースであることは間違いない。

 今年も例外ではない。既存のハイウォッチメイキングの柱であるマスター・ハイブリス・メカニカ(技術革新を追求するコレクション)と、メティエ・ダールの表現を重視するマスター・ハイブリス・アーティスティカに加え、ジャガー・ルクルトは新たにマスター・ハイブリス・インヴェンティヴァというサブコレクションを発表した。このインヴェンティヴァは他とは異なり、ひとつのアイデアを核として構築され、各モデルは単一のコンプリケーションにフォーカスする。そのいずれもが、ブランドによれば自らの歴史を塗り替えかねないほど野心的なものだという。言い換えれば、かつて実現不可能と考えられていたコンセプトを具現化した時計群である。そしてここに登場するのが、マスター・ハイブリス・インヴェンティヴァ・ジャイロトゥールビヨン・ストラトスフェールである。

Master Hybris Inventiva Gyrotourbillon À Stratosphère

 要するにジャイロトゥールビヨン・ストラトスフェールは、新世代の多軸トゥールビヨンだ(厳密には3軸トゥールビヨン)。取りうる姿勢の98%をカバーし、円筒形ヒゲゼンマイを採用している。円筒形とすることで、姿勢や振り角にかかわらず、どの位置でも同心円状に振動し続けることが可能となる。またこのトゥールビヨンには、摩擦を低減するためセラミック製ボールベアリングが組み込まれている。各ケージの回転周期はそれぞれ20秒、60秒、90秒で、ムーブメントの振動数は2万8800振動/時(4Hz)。この種の多軸トゥールビヨンとしてはユニークな仕様である。さらに約72時間のパワーリザーブも備えている。

Master Hybris Inventiva Gyrotourbillon À Stratosphère
Master Hybris Inventiva Gyrotourbillon À Stratosphère

 さらに本作には、65時間にもおよぶ手作業による面取り仕上げが施され、ムーブメントの地板にはブルーエナメルで彩られた18Kゴールドプレートが採用されている。表示も特徴的で、文字盤にはふたつのオフセンターリングを配置し、上部で時・分を表示。秒は15秒ごとのふたつのディスプレイで示され、小さな赤い矢印がランニングセコンドを指し示す仕組みだ。53石あるルビーの一部がゴールド製シャトンに収められている点も見逃せない。時計全体の完成度は圧倒的であり、ケースは直径42mm、厚さ16.15mmのプラチナ製。この種の時計は、ジャガー・ルクルトが通常は限られた社内メンバーのあいだでのみ共有し、外部の影響を受けることなくアイデアを磨き上げてきたプロジェクトの延長線上にあるものだが、今回はそれがひとつの完成形として結実した。本作は世界限定20本で、価格は要問い合わせとなっている。

Master Hybris Mechanica Ultra Thin Minute Repeater

 次なる新作はマスター・ハイブリス・メカニカ・ウルトラスリム・ミニッツリピーター・トゥールビヨンである。2014年発表のCal.362をベースとし、それをスケルト化することで、41.4mm径、厚さ8.25mmという非常にコンパクトな18Kローズゴールドケースに収めている。ムーブメントにはサファイア製ブリッジを備えるほか、ゴングをより高い速度と精度で打つことを可能にする、可動式のトレビュシェットハンマー(てこの原理を応用した構造)も採用された。パワーリザーブは約42時間とやや控えめではあるが、非常に興味深いキャリバーを鮮やかに再解釈した1本である。個人的には、ムーブメントの裏面が表側に比べてより伝統的な表情を見せている点が印象的だ。本作は限定10本で、価格は要問い合わせとなっている。

Master Hybris Mechanica Ultra Thin Minute Repeater

 最後に登場するのが、マスター・グランド・トラディション・トゥールビヨン・ジャンピングデイトである。ベースとなっているのは、2009年に発表され、現代における初のクロノメトリー・コンペティションで優勝を果たしたキャリバーだ。今回はそれが、42mm径、厚さ12.5mmの18Kゴールドケースに収められ、ムーブメントにはブルー(ほとんどダークグレーからブラックにも見える色調)のバーリーコーンギヨシェダイヤルが組み合わされている。この時計の面白さは、ポインターデイトのように見える日付表示が、15日から16日に切り替わる瞬間だけトゥールビヨンを避けるように針先をジャンプさせる点にある。加えて、第2時間帯を示す24時間表示も備える。これはこのムーブメントにおける最もモダンにアップデートされたバージョンであり、限定数は100本と比較的多めに設定されているが、価格は要問い合わせとなっている。

Master Hybris Mechanica Ultra Thin Minute Repeater

我々の考え

ジャガー・ルクルトを象徴するものは数多くある。レベルソは言わずと知れたアイコンであり、そのなかでも私が興味を惹かれるのは、要素を削ぎ落としたミニマルなモデルや、高度な芸術性を前面に押し出した表現だ。しかし同社がハイコンプリケーションウォッチを世に送り出すとき、そこには複雑機構の分野で業界を支えてきた確かな歴史が色濃く表れる(たとえ現在では、その多くが自らの探求のために生み出されている側面があるとしても)。

 ハイブリス・インヴェンティヴァは、今回のWatches & Wondersで私が最も実機を見たいと考えているモデルのひとつであり、とりわけこの成果がどれほどのものなのか、より深く理解したいと思わせる存在だ。3軸トゥールビヨン自体は決して珍しいものではないが、ほかの機構がどれほどの回転範囲を実現しているのかについては、これまであまり意識したことがなかった。


基本情報

ブランド: ジャガー・ルクルト(Jaeger-LeCoultre)
モデル名: マスター・ハイブリス・インヴェンティヴァ・ジャイロトゥールビヨン・ストラトスフェール(Master Hybris Inventiva Gyrotourbillon À Stratosphère)/マスター・ハイブリス・メカニカ・ウルトラスリム・ミニッツリピーター・トゥールビヨン(Master Hybris Mechanica Ultra Thin Minute Repeater)/マスター・グランド・トラディション・トゥールビヨン・ジャンピングデイト(Master Grande Tradition Tourbillon Jumping Date)
型番: Q5306480/Q13125S2/Q4202480

直径: 42mm/41.4mm/42mm
厚さ: 16.15mm/8.25mm/12.5mm
ケース素材: プラチナ/18Kピンクゴールド/18Kピンクゴールド
文字盤: ギヨシェ装飾と半透明ブルーエナメルを施したリングダイヤル/WG、オープンワーク/ブルーエナメルのバーリーコーン模様
防水性能: 50m/30m/50m
ストラップ/ブレスレット: ブルーのスモールスケールアリゲーターレザーストラップ、18KWG製調整式フォールディングバックル/ブラウンのスモールスケールアリゲーターレザーストラップ、18KPG製ピンバックル/ブラックのスモールスケールアリゲーターレザーストラップ、18KPG製フォールディングバックル

Master Grande

マスター・グランド・トラディション・トゥールビヨン・ジャンピングデイト。


ムーブメント情報

キャリバー: 178/362/978
機能: 時・分・秒表示、多軸ジャイロトゥールビヨン・ストラトスフェール/時・分表示、サイレント・タイムラプス低減機構付きミニッツリピーター、ワンミニッツフライングトゥールビヨン/時・分・秒(トゥールビヨンのサブダイヤル)、ジャンピングデイト、第2時間帯(24時間表示付き)、ワンミニッツトゥールビヨン
パワーリザーブ: 約72時間/約42時間/約45時間
巻き上げ方式: 手巻き/自動巻き/自動巻き
振動数: 2万8800振動/時(4Hz)/2万1600振動/時(3Hz)/記載なし
石数: 53/72/記載なし
クロノメーター: すべてなし


価格 & 発売時期

価格: 要問い合わせ
発売時期: 発売中
限定: 世界限定20本/世界限定10本/世界限定100本

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