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我々が知っていること
ついに待ち望まれていたセラリューム®(Ceralume®)が正式に登場した。2年ほど前、IWCは独自に開発した全面発光するセラミックス素材であるセラリューム®をプレビューしていた。この暗闇で光るホワイトセラミックスを製造するため、焼成して最終的なケースを作る前に、セラミックスの粉末混合物にスーパールミノバの顔料を組み込んでいる。この新素材は、モナコGPでルイス・ハミルトン氏の腕に巻かれたパイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41のコンセプトピースとしてお披露目されたが、それ以降、セラリューム®についての音沙汰は途絶えていた。しかし、ついにWatches & Wonders 2026にて製品化モデルとして姿を現したのだ。それが、このセラリューム®を採用した新しいビッグ・パイロット・パーペチュアル・カレンダーである。
IWC独自の実験的エンジニアリング部門XPLが、スーパールミノバの製造元であるRC Tritec(RCトリテック)社と共同開発したこの新素材。初披露時の41mm径クロノグラフではなく、あえてビッグ・パイロット・ウォッチを選んでカタログ入りさせた点は興味深い。直径46.5mm、厚さ15.9mmという堂々たるサイズは、この新素材が輝くための広大なステージ(物理的な表面積)を提供している。
ひと目見れば、このモデルが強烈な個性を放つステートメントピースであることは明白だ。日中はマットとグロス、そしてプリントの質感が織りなすオールホワイトのモダンな佇まいを楽しめる。だがおもしろいことに、真の視認性が発揮されるのは夜だ。暗闇ではすべてがブルーグリーンに発光し、その輝きはスーパールミノバ顔料を配合したホワイトラバーストラップにまで及ぶ。リューズとバックルを除く、文字どおりのフル発光である。
シースルーバックから鑑賞できるムーブメントには、Cal.52616を搭載。リューズのみですべての調整が可能なクルト・クラウス氏による象徴的な永久カレンダー機構を備え、7日間のパワーリザーブを誇る。発光ディテールとの調和を図るための心憎い演出として、ローターには暗闇で光る“Probus Scafusia(優れたシャフハウゼンを意味するIWCのモットー)”のメダリオンがセットされている。ここで留意すべき点であり、現在のラインナップにおいて少し紛らわしいかもしれないのが、このビッグ・パイロットには今回のショーで同時に発表された新しいプロセット(ProSet)パーペチュアルカレンダー・ムーブメントは搭載されていないということだ。つまり、どちらのムーブメントもリューズで調整可能ではあるものの、こちらは日付を戻す方向への調整ができない。そのため、このキャリバーには依然として日付を送りすぎてしまうリスクが伴う。
IWC ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー・セラリューム®は世界限定250本で、価格は1105万600円(税込)となっている。
我々の考え
皆さんがどう感じているかはわからないが、私個人としては、セラリューム®が公式にデビューするのを本当に心待ちにしていた。ここ数年、時計メーカー各社は特別エディションなどの魅力的なアクセントとして全面発光ダイヤルを採用してきたが、ケースそのものを全面発光させるというのは、まさに未踏のフロンティアといえるだろう。
もちろん、最初にプレビューされたパイロット・ウォッチ 41 クロノグラフにセラリューム®が採用されなかったのは少し残念だ。あのサイズなら、より幅広い層にとって身につけやすいモデルになったはずだから。しかし、IWCはこのケース素材の研究開発に多大なコストを投じてきたはずで、わずか250本のためだけに終わらせるとは到底思えない。ブランドがこの素材を量産する術を確立すれば、今後さらに多くのデザインでセラリューム®がその本領を発揮する日が来るだろうと確信している。
このセラリューム®を纏ったビッグ・パイロット・ウォッチを数日間手元に置いたが、率直にいって、この素材が放つ輝きにはうれしい驚きを感じた。それにありがたいことに、一見すると判読しにくそうなオールホワイトのダイヤルも、予想以上に視認性が確保されている。というのも、各エレメントがわずかに暗く光沢のあるトーンでプリントされており、明るい場所でもそれぞれの要素がはっきりと見分けられるよう工夫されているからだ。
いささか悲観的すぎるかもしれないが、実はセラリューム®の実際の仕上がりにはそれほど大きな期待を寄せていたわけではない。せいぜい数秒間、かすかに光る程度だろうと考えていたのだ。結局のところ、これはルミノバ顔料の塊ではなく、あくまでセラミックス製のケースなのだから。しかし、実際はそんな予想を遥かに上回るものだった。もしあなたが全面発光ダイヤルのようなギミックがお好きなら、実物を手に取った瞬間にきっと歓喜することだろう。
もともとホワイトセラミックスの時計には、どこか軽快で遊び心のある雰囲気(人によっては“おもちゃのよう”と表現するかもしれないけれど)が漂っている。そこに暗闇で光るという要素が加わることで、私のなかの遊び心を巧みにくすぐってくれるのだ。
基本情報
ブランド: IWC
モデル名: ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー・セラリューム®(Big Pilot's Perpetual Calendar Ceralume®)
型番: IW505801
直径: 46.5mm
厚さ: 15.9mm
ケース素材: セラリューム®
文字盤色: ホワイト
インデックス: 印字
夜光: もちろん!
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: フォールディングクラスプ付きの発光性の白いラバーストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: 52616
機能: 時・分表示、スモールセコンド、パーペチュアルカレンダー(西暦付き)、ダブルムーンフェイズ、パワーリザーブインジケーター
パワーリザーブ: 7日(168時間)
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時(4 Hz)
石数: 54
クロノメーター認定: なし
価格&発売時期
価格: 1105万600円(税込)
発売時期: 今すぐ
限定: あり、250本
詳細はIWC公式サイトへ。
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