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我々が知っていること
この10年、カルティエはクラッシュから始まりタンク ア ギシェに至るまで、名作のフォルムを現代に蘇らせ、時計愛好家たちを熱狂させてきた。2026年、その大きなアニバーサリーを飾るのは、この10年で最も人気を集めたと言っても過言ではない3つのアイコン――クラッシュ スケルトン、トーチュ モノプッシャー クロノグラフ、そしてタンク ノルマルだ 。
このトリロジーを繋ぐテーマは、メゾンが最もプレシャスな素材として慈しむプラチナ。そして、3本の特徴的なデザインを際立たせるための徹底的なブラッシュアップだ。共通のコードとして、リューズには鮮やかなルビーカボションが配され、ボルドーカラーのアリゲーターストラップが付属、シルバーオパラインダイヤル上にはルビーに呼応するかのようにボルドーカラーのディテールが宿っている。
クラッシュ スケルトン
新しいバージョンへとアップデートされたクラッシュ スケルトン
©Cartier ©Valentin Abad
クラッシュ スケルトンは伝説的なフォルムを1から見直し、ケースデザインに2年、ムーブメント開発に3年という歳月を費やした 。リューズ位置が代わり、ケースのフォルムも同じく微細に変更。それに合わせる形で、専用のキャリバーである1967 MCはほとんど別物として再設計された。特徴的なローマ数字のブリッジはよりスペースが与えられ、有機的かつ立体的な表情へと進化している。なお、今回のスケルトン加工にあたり仕上げの技術も一新されているといい、カルティエにとっても初となるハンドハンマリングが用いられたそうだ。
©Cartier ©Valentin Abad
©Cartier ©Valentin Abad
トーチュ モノプッシャー クロノグラフ
トーチュ モノプッシャー クロノグラフは、1928年のオリジナルと1998年の復刻、さらにカルティエ プリヴェでの2024年の登場を経て、さらなる進化を遂げた。搭載されるキャリバーは2年前と同じく1928 MCで、厚さ4.3mm(ケース全体で10.2mm)に抑えられ、サファイアケースバックからその緻密なメカニズムを堪能できる。
前作からの大きな違いは御覧の通り文字盤デザイン。1998年製 CPCPのRef.2396のあの特徴的な大型XIIインデックス(12時位置)を用いつつ、2年前のデザインコードをさらに前進させたようだ。カルティエのロゴは6時位置へ移動され、XII以外のインデックスの代わりとして小さなアプライドアワーマーカーが配されている。ボルドーのカラーコードが青焼き針と見事なコントラストを生んで、視認性という意味でもデザイン性が高められた。
タンク ノルマル
©Cartier ©Valentin Abad
トーチュ モノプッシャー クロノグラフ、オーバーサイズのXIIインデックス。
©Cartier ©Valentin Abad
タンク ノルマル
1934年のプラチナモデルに着想を得たこのタンク ノルマルは、プラチナ製の7連ブレスレットが最大の特徴。カボションのルビーに合わせたボルドーカラーのインデックスも特別感を高めている。3年前に発表されたタンク ノルマルとは一線を画す、新しい時代のプリヴェを体現する仕上がりだ。
クラッシュ スケルトンは1953万6000円、トーチュ モノプッシャーは1069万2000円、タンク ノルマルは1168万2000円(すべて税込・予定価格)。クラッシュ スケルトンのみ150本限定で、それ以外は限定数が設定されてないが非常に限られた生産になると思われる。すべて9月の発売予定だ。
そしてYG+ゴールド仕上げ文字盤が優美なカルティエ プリヴェ コレクションも
(左から)タンク ノルマル、タンク サントレ、クロシュ ドゥ カルティエ。
Antoine Pividori © Cartier
さらにカルティエはカルティエ プリヴェに新たな領域を追加。メゾンのシグネチャーと呼べるフォルムを中心に構成され、共通のデザイン言語を持つコレクションの展開をスタートさせた。今回発表されたのは、YGケースとそれに呼応するようなゴールド仕上げの文字盤に青焼きのアップルハンドが与えられ、ケースバックには、それぞれの時計の特徴的なシェイプがシルエットととしてエングレーブされる。
カルティエ プリヴェ コレクション第一弾として選出されたこの3本は、メゾンにおいても特に重要なデザインであることがうかがえる。また、多くを語らないカルティエがあえて第一弾と宣言したことから、このデザイン言語を持つコレクションが今後も継続されることが予想される。
タンク ノルマル、タンク サントレ、クロシュ ドゥ カルティエすべて619万800円(税込・予定価格)で4月の発売予定だ。
我々の考え
今回の三部作を見て僕が確信したのは、これが単なるビジネス的な成功を超えた、カルティエによる決意表明だということだ。特に、クラッシュ スケルトンの進化には本当に驚かされた。全パーツを構成し直し、3Hzの振動数へと改められたこのムーブメントは、これまでのカルティエにはなかった新しい加工技法によって肉抜きされたインデックスがより強調されている。まるで生き物のように有機的なその形状は、新たなケースデザインと相まって、「シェイプ イン シェイプ」とも言うべきものになっている。インデックス以外のブリッジは、ジュエラーらしいハンドハンマリングとサテン仕上げによって鈍く輝き、そのエッジは見事に面取りされている。
非常に限られた要素でここまでのコントラストを与えることは困難であり、メゾンのイメージ スタイル&ヘリテージ ディレクターであるピエール・レネロが明かしたように、1920年代に懐中時計としてスケルトンモデルを発表して以来となる、この分野における明確なイニシアチブが間違いなく寄与しているだろう。
また、トーチュのダイヤルデザインの変更(1998年への回帰)もコレクターには堪らないポイントだろう。かつてのプラチナモデルに設定されていた伝説的な意匠――白ダイヤルに青いプリント、12時のみが大型のローマ数字というスタイルから、ある意味で脱却を試みたことは、大きな、そしてポジティブな変化として受け止められるに違いない。
これまでのカルティエ プリヴェと異なり、明確に限定数が設定されているのはクラッシュのみ。しかしながら、近年のプリヴェが守り続けてきた100〜200本という絶妙なバランスの限定数で、それ以外の5本も生産されるのではないかと予想している。高い希少性と価値を担保しながら需要と供給のバランスを意欲的に探るのは、カルティエがこの10年間この分野で業界で随一の成功を収めて確立したスタイルである。それは、ヘリテージをどう未来へ繋ぐかという目的に起因している。2026年現在のカルティエが辿り着いた、サヴォアフェールのひとつの頂点がここにあるのだ。
基本情報
ブランド: カルティエ(Cartier)
モデル: ●クラッシュ スケルトン(Crash Squelette) 型番:CRWHCH0012、直径: 45.34mm x 25.2mm、厚み: 12.97mm、ケース素材: プラチナ、文字盤色: スケルトン、夜光: なし、防水性: 非防水、ストラップ/ブレスレット:セミマットボルドーのアリゲーター
●トーチュ モノプッシャー クロノグラフ(Tortue Chronographe Monopoussoir) 型番:CRWHT0012、直径: 43.7mm x 34.8mm、厚み: 10.2mm、ケース素材: プラチナ、文字盤色: シルバー、夜光: なし、防水性: 日常生活防水、ストラップ/ブレスレット:セミマットボルドーのアリゲーター
●タンク ノルマル(Tank Normale) 型番:CRWHTA0032、CRWHTA0031直径: 32.6mm x 25.7mm、厚み: 6.85mm、ケース素材: プラチナまたは18KYG、文字盤色: シルバーまたはゴールド仕上げ、夜光: なし、防水性: 非防水、ストラップ/ブレスレット:プラチナ製ブレスレット、またはセミマットダークグレーのアリゲーター
●クロシュ ドゥ カルティエ(Cloche de Cartier) 型番:CRWHCC0008、直径: 37mm x 28.56mm、厚み: 5.7mm、ケース素材: YG、文字盤色: ゴールド仕上げ、夜光: なし、防水性: 非防水、ストラップ/ブレスレット:セミマットダークグレーのアリゲーター
●タンク サントレ(Tank Cintrée) 型番:CRWHTA0037、直径: 23mm x 46.3mm、厚み: 6.95mm、ケース素材: YG、文字盤色: ゴールド仕上げ、夜光: なし 防水性: 日常生活防水、ストラップ/ブレスレット:セミマットダークグレーのアリゲーター
ムーブメント情報
キャリバー: 1967 MC (クラッシュ); 1928 MC (トーチュ); 070 (タンク ノルマル); 070 MC (クロシュ ドゥ カルティエ); 1917 MC (タンク サントレ)
巻き上げ方式: すべて手巻き
価格&発売時期
価格: クラッシュ スケルトン 1953万6000円、
トーチュ モノプッシャー クロノグラフ 1069万2000円、
タンク ノルマル 1168万2000円(PT)、619万800円(YG)、
クロシュ ドゥ カルティエ 619万800円、
タンク サントレ 619万800円(以上すべて税込)
発売時期: カルティエ プリヴェは9月発売予定、カルティエ プリヴェ コレクションは4月発売予定
限定: クラッシュ スケルトン 150本
その他、詳細はカルティエ公式サイトへ。
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