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我々が知っていること
現代の時計業界でもっとも知られた“秘密”のひとつだったかもしれないが、コンセプトとしてのオクト フィニッシモを愛しつつも、手首に装着すると大きすぎると感じていた人々にとって、これは大きなニュースだ。そう、長らく噂され(時には公にも言及されてきた)小径のブルガリ オクト フィニッシモがついに登場したのである。バリエーションは3種類で、ケースサイズは37mm×6.35mm。素材はチタン(2種)とイエローゴールドが用意されている。初代オクト フィニッシモの登場から12年、そして40mmの自動巻きモデル(現在もラインナップされている)が発表されてから9年を経て、ブルガリはついに同モデルの小型化を実現した。そして新たな小径サイズにおいて、その新たなサイズ感は驚くほど完成度が高い。
さて、サイズ感はすでにお伝えしたとおり(37mm×6.35mm)だが、40mmモデルと比べるとやや厚みが増していることに気づくだろう。とはいえ、あくまでわずかな差にすぎない。依然として非常に薄型の時計であり、比較対象となるのは“薄型時計の基準を押し上げた”とも言える驚異的な薄さを誇るモデルなのだから当然だろう。これは、新しいムーブメントを収めるためのスペースを確保しつつ、スペック面での妥協を避ける必要があったためである。おそらくもっとも気になるのは装着感だろう。こちらが私の7.25インチ(約18.4cm)の手首に着けた様子である。比較用として、その下には40mmのリー・ウファン限定モデルも載せた。
技術的な側面も素晴らしい。新しいCal.BVF 100は、引き続きマイクロローター式ムーブメントを採用し、テンプを中心にソレイユ仕上げのコート・ド・ジュネーブが放射状に広がる。厚さは2.35mmで、40mmのオクト フィニッシモに搭載される厚さ2.23mmのBVL 138よりはやや厚い。だが、パワーリザーブは約72時間を確保しており、40mmモデルより12時間長い。さらにムーブメントの横幅がやや狭くなったことで、総体積は20%削減されている。これだけ薄く、しかもシースルーバック仕様であることを思えば、防水性能が30mにとどまるのも不思議ではない。とはいえ、オクト フィニッシモを着けて本気でダイビングに行こうと思う人はいないだろう。
以下の写真では、従来の40mm×5.15mmのサンドブラスト仕上げチタンモデルと、新たな37mm×6.35mmモデルを比較している(それぞれ、写真の左と下が新型)。実物を見ると両者は驚くほどよく似ており、一見しただけでは違いに気づかないほどだ。私の手首に乗せても、その差は決して大きく感じられない。サイズが23%異なることを思えば、むしろ好ましいバランスと言えるだろう。ただし、私はこのモデルのターゲット層ではない。これは、オリジナルのような大きくフラットな時計を無理なく着けこなすのが難しい人々に向けた1本なのだ。
左が新しい37mmのオクト フィニッシモ、右が従来の40mmモデル。
上の写真が40mm、下が37mmモデルだ。
実機で確認できたのは、グレー文字盤のサンドブラスト仕上げチタンモデルとYGモデルの2種類のみ。加えて、サテン仕上げのチタン仕様には光沢感のあるグレーダイヤルも用意されており(下の写真がそれだ)、このほかにもいくつか細かな違いも見受けられる。たとえばブレスレットは、プッシュボタン付きのバタフライクラスプへと変更されている(40mmモデルにはボタンが備わっていない)。
Photo courtesy Bulgari.
装着感のよさを改めて強調するために、同僚デビッドの7インチ(約17.8cm)の手首に着けた写真も掲載しよう。彼の手首は、おそらくこの時計にとって理想的なサイズ感と言える。実際に彼は数年前、Watches & Wondersに向けてチームでウィッシュリストを作成した際、YGにブラックダイヤルの36mmモデルをリクエストしていた。それからわずか1mm大きくなっただけだが、彼にはぴったりハマっている。
手首周り7インチ(約17.8cm)の場合。
改めて、7.25インチ(約18.4cm)の手首に着けた様子。
これを10年近く待っていたのなら、同じくらいしっかり貯金もしておくべきだっただろう。ラインナップ全体と比べて特別高額というわけではないが、決して手ごろと言える価格帯ではない。新作オクト フィニッシモ 37mmの価格は、サンドブラスト仕上げチタンが262万9000円、サテンポリッシュ仕上げチタンが270万6000円、そしてYGが753万5000円(すべて税込)だ。
我々の考え
この新作について何か意外なことを言うのは難しい。まさに、ブルガリに対して“こうあってほしい”と、おそらく何千もの人が望んでいたものそのままだからだ。こうした時計の実現に時間がかかったのも無理はない。私が2023年ごろにブルガリのマニュファクチュールを見学した際にも、オクト フィニッシモをさらに小型化するにはまだ越えるべきハードルが多く、その大きな理由は、それを実現できるムーブメントがまだ存在していなかったことだと聞いたのを覚えている。結局、すべての出発点となるのはムーブメントだ。そして新しいムーブメントの開発には、たいてい数年を要するのである。
ついに登場したこのモデルは、期待されていたとおりの仕上がりとなっている。だがそれは決して悪いことではない。求めていたものがそのまま手に入って、どうしてがっかりすることになるのだろうか。もしそれ以上を望んでいたのなら、最初からそう求めておくべきだったのだ。個人的には40mmモデルのほうを選ぶだろうが、私の場合は手首が比較的しっかりしているためである。このサイズを必要とする、より手首の細い同僚に実機レビューは任せることにしよう。
デビッドの7インチ(約17.8cm)の手首に着けた様子。
基本情報
ブランド: ブルガリ(Bvlgari)
モデル名: オクト フィニッシモ(Octo Finissimo)
型番: 104089(サンドブラスト仕上げチタン)、104120(サテンポリッシュ仕上げYG)、104351(サテンポリッシュ仕上げチタン)
直径: 37mm
厚さ: 6.45mm
ケース素材: サンドブラスト仕上げまたはサテンポリッシュ仕上げのチタン、サテンポリッシュ仕上げのイエローゴールド
文字盤: ブラックの針とインデックスを備えたオパラインチタン文字盤、YGメッキの針とインデックスを備えたYG文字盤、ロジウムメッキの針とインデックスを備えたオパラインチタン文字盤
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: ケースと同素材のプッシュボタン付きフォールディングバックルを備えた一体型ブレスレット
ムーブメント情報
キャリバー: BVF 100
機能: 時・分表示、スモールセコンド
直径: 31mm
厚さ: 2.35mm
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 自動巻き(マイクロローター)
振動数: 2万1600振動/時(3Hz)
クロノメーター: なし
追加情報: 放射状のコート・ド・ジュネーブとペルラージュ仕上げを手作業で装飾
価格 & 発売時期
価格: サンドブラスト仕上げチタンが262万9000円、サテンポリッシュ仕上げチタンが270万6000円、そしてYGが753万5000円(すべて税込)
発売時期: サテンポリッシュ仕上げチタンのみ2026年9月発売予定
限定: なし
詳しくはこちらをご覧ください。
Photos by Mark Kauzlarich
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