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Introducing G-SHOCK MRG-B2100HR 七色に輝く構造色、プラチナ箔を散らしたダイヤルが美しいMR-G最新作(編集部撮り下ろし)

1996年の誕生から30周年を迎えたG-SHOCKの最高峰、MR-Gより特別なアニバーサリーモデルが登場。人気の八角形フォルムを持つMRG-B2100をベースに、京都の箔アーティストによる手作業と最先端のレーザー加工技術を掛け合わせることで、日本の美意識とG-SHOCKらしいタフネスを両立させている。

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クイック解説

究極のタフネスウォッチをコンセプトに掲げるG-SHOCKの最上位シリーズ、MR-G。そのなかでも、2019年の名機GA-2100をベースに2024年に誕生したMRG-B2100シリーズは、現在カシオにおける高級フルアナログウォッチという新たな分野を開拓し、強力にけん引する存在だ。2026年初頭には日本の伝統色「縹色(はなだいろ)」を纏った新作が発表され話題を呼んだが、今回再び日本の伝統工芸に深く焦点を当てたアイコニックなタイムピースが披露される。それが、1996年のMR-G誕生から30周年を記念し、「悠(はるか)」をテーマに伝統的な箔の表現と先端加工技術を組み合わせたMRG-B2100HRである。

 ベースモデルには、前述の通り八角形ベゼルを備えるMRG-B2100が選ばれた。文字盤には、釘などの金物を使わずに木材を組み合わせる日本の伝統的な建築工法“木組”から着想を得た格子状の立体文字盤を採用している。そして本作における見どころのひとつが、この文字盤に京都の箔アーティストである裕人礫翔(ひろと らくしょう)氏がひとつひとつ手作業であしらったプラチナ箔だ。砂子と呼ばれる粉末状のプラチナ箔を散らすことで、従来のモデルではソリッドな輝きを放っていた格子文字盤に有機的な表情が生まれ、奥行きのある濃淡が時計ごとに異なる一点ものの表情を作り出している。

 外装のスペックも最上位機種にふさわしい。ベゼルにはコバリオンを、ブレスレットにはDAT55Gを採用し、金属の美しさとタフネスを両立させた。さらに、蝶の羽や鉱石などに現れる虹色の発色現象を応用した構造色技術をベゼルやブレスレットに用いた点もまた本作のハイライトである。超短パルスレーザーを用いたミクロン単位の微細加工を施すことで、箔のきらびやかな世界観を外装部品のテクスチャーとして再現し、見る角度によって変化する色彩美を具現化した。また、ケース自体は従来のMRG-B2100シリーズ同様に27のパーツに細分化されており、すみずみまでエッジのたった研磨が施されたうえで組み上げられている。

 本作は2026年11月13日(金)に発売を予定しており、価格は110万円(税込)、世界限定800本での展開となる。


ファースト・インプレッション

MR-Gの30年にわたる歴史を振り返ると、彼らはこれまでも日本の伝統工芸と先進のエレクトロニクス技術の融合を継続的に試みてきた。1983年以降、圧倒的なタフネスを追求してきたG-SHOCKというキャンバスに職人の手仕事が持つ歴史的・文化的な価値を付加するその手法は、MR-Gが日本の高級時計としての確固たる地位を築くための重要なアプローチであったことは間違いない。

 これまでにMR-Gは、鎚起(ついき)や刀鍛冶など、数々の伝統工芸とタッグを組み、個性的なタイムピースを生み出してきた。しかしベースがG-SHOCKである以上、そこには常にタフネスは維持するという絶対的な命題が存在している。とりわけベゼルやブレスレットといった外装パーツは、日常のなかで最も過酷な環境に晒されるため、デリケートな伝統工芸をそのままあしらうことには物理的な限界がある。

 本作、MRG-B2100HRを手に取ってとくに感銘を受けたのは、その命題に対するカシオのアンサーである。ベゼルとブレスレットを覆う構造色によるテクスチャーは、単なる転写やメッキではない。光の当たり方で万華鏡のように表情を変え、ざらりとした手触りすら錯覚させるそのさまは、まさに金属の上にデジタルで再現された箔があるようである。伝統的な箔アートが持つ有機的な揺らぎを、超高精度のレーザー加工によって外装へ置き換える。このアプローチ自体が極めて現代的であり、知的な面白さに満ちている。

 そして視線を文字盤へと移すと、そこには裕人礫翔氏の指先から直接生み出された本物のプラチナ箔(砂子)が静かな輝きを放っている。つまり本作は、サファイアガラスに守られた内側(文字盤)に伝統工芸そのものを宿し、外部の衝撃から時計を守る強靭な外装には最新の工業技術で翻訳した伝統美を纏わせているのだ。これは単に意匠を合わせたというレベルの話ではなく、強さと美しさをどう両立させるかという、MR-Gの思想をよく表している。

 ちなみにこの構造色だが、光が当たらない場所ではMRG-B2100Bのように落ち着いたオールブラック風にも見える。今回は撮影のために、あえて強い光を当ててベゼル全面を虹色に輝かせている。室内の蛍光灯や自然光と、光の種類によっても色の出方も変化するため、ぜひさまざまな場所に連れ出してみたくなる。

 スペックシートをなぞるだけでは伝わらない、この“内と外のアプローチの違い”こそが本作のおもしろさだ。伝統工芸とのコラボレーションが日本の時計業界でひとつの定番となりつつあるなかで、あえて構造色という最先端の光の表現を用いて、箔の世界観を文字盤だけでなく外装にまで拡張してみせた本作。30周年を迎えたMR-Gが、表現の次元をまたひとつ引き上げたことを雄弁に物語る、アニバーサリーにふさわしい説得力のあるアニバーサリーモデルだ。

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基本情報

ブランド: G-SHOCK
型番: MRG-B2100HR

直径: 44.4mm
厚さ: 13.6mm
ケース素材:  64チタン、ベゼルにコバリオン
文字盤色: プラチナの箔押し
インデックス: 樹脂に蒸着を施したインデックスリング
夜光: スーパールミノバ®︎
防水性能: 20気圧防水
ストラップ/ブレスレット:DAT55G製


ムーブメント情報

キャリバー: 5718モジュール(タフソーラー)
機構: 時・分・秒表示、永久カレンダー(曜日・日付)、電波受信機能、Bluetooth接続、ソーラー充電


価格 & 発売時期

価格: 110万円(税込)
発売時期: 2026年11月13日(金)
限定: 世界限定800本

詳細は、こちらをクリック。

Photographs by Yusuke Mutagami, Yuki Matsumoto