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Introducing カシオ CRW-002 今年は1995年からの名作、A168もリングサイズに(編集部撮り下ろし)

どこかで見たことがあるあのデザインを、リングサイズで忠実に再現。ユニークな半面、カシオの製造技術の粋が詰まったモデルである。

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クイック解説

カシオによるリングウォッチも、これで3作目となる。最初が、2024年12月に発表されたカシオ銘のCRW-001。これは形状的にどこかDW-5600を思わせるものの特定のモデルを模してはおらず、カシオがリングウォッチを作ってみたらどうなるかを試した、ある意味で習作のようなモデルであった。そして次が2025年11月のG-SHOCK nanoことDWN-5600だ。リングながらG-SHOCK並みの耐衝撃、防水性能を備えたことで、同ブランド名を冠することを許されたモデルである。これは樹脂という素材の自由さもあっただろうが、サイズ調節可能なストラップまで含めてDW-5600を忠実にミニチュア化しており、その完成度と遊び心に驚かされた。

 そして2026年11月のCRW-002である。ひと目見れば、時計好きなら説明不要だろう。デザインのベースとなっているのは、現在「カシオ スタンダード」に属するA168である。1995年の登場以来、その形を大きく変えずに愛され続けているロングセラーウォッチだ。

 今回はCRW-001とは異なり、最初からシルバーとゴールドが用意された。A168では樹脂ケースにメタリック塗装を施すことでまるでステンレススティール(SS)かのような風格を出していたが、本作は全体がSS製である。ブレス部分のディテールまで再現した非常に細かな造形は、MIM(金属粉末射出整形)によるものであり、ケース部とブレスで仕上げを分けるなどの細かな仕事も併せて現在のカシオの技術力の高さを示すものである。

デザインとしては近しい、A159とも並べてみた。

 モジュールはその表示を見るに、DWN-5600と同じものだろう。小さいながらデュアルタイムに、1/100秒ストップウォッチ、オートカレンダー、LEDバックライトといった基本的な機能はひととおり備えている。しかし構造自体はCRW-001を踏襲しており、電池交換の際は文字盤側を外すようになっている(なお、今のところCRW-001の電池交換の機会がないため、どのように交換を行うのかは確認できていない。そのタイミングもまた、楽しみだ)。リングのサイズ自体は22号で、本作にもサイズ調整用のスペーサー(19号、16号相当)が付属する。フェイスのサイズは25.2×18.2mm、厚さは6.2mmである。シルバーカラーのCRW-002D-1AJRが1万9800円、ゴールドのCRW-002G-9AJRが2万2000円(ともに税込)で、11月中の発売を予定している。


ファースト・インプレッション

カシオがプライズで出していたプラ製のリングとCRW-001、DWN-5600を指にはめて、「これ以上出ると指が足りないよ」などと笑っていたのが昨年のこと。いよいよ本当に、10本の指がカシオのリングで埋まってしまう未来が近づいている。そしてカシオはただ既存のモデルをリング化し続けるのではなく、1年ごとに、着実な挑戦とチャレンジを行ってきている。

 上でも述べたが、CRW-001はこれからのリングウォッチの基礎となる、まさにエチュード的な存在であった。MIMをメーカーとして活用し始めたのは、2020年代ごろからだったように思う。2020年のMTG-B2000のレイヤーコンポジットバンドにおいて、中空メタルパーツの製造にMIMを使用したという表記が見られた。以降、切削や鍛造では難しい、複雑な立体形状パーツを使用したモデルのリリースには、MIMの採用例がたびたび見られるようになる。2023年のマッドマスターなどはその一例で、大きなフロントボタンを覆う防泥性を担保するパーツにMIMが使用されていた。CRW-001が登場したのはその1年後。できるから、作ってみた、という動きはG-SHOCKに限らずカシオ全体に見られるものだが、このリングウォッチもそのひとつであったのではないかと、今になって思う。

 奇しくも、それはタイメックスとメゾン マルジェラとのコラボレーションによるT80のリリースとほぼ同時期であった。そこからの、リングウォッチのトレンド化は皆が知るとおりである。リングウォッチはファッションアイテムとして、広く取り入れられるようになっていった。

2025年11月に発売された、G-SHOCKのリングウォッチ。同じサイズ感で、耐衝撃、防水性能を備えていた。

 CRW-001が発表された際、いかにもG-SHOCKらしいフォルムをしているものだから、耐衝撃、20気圧防水も備えているのだろうと質問した。だが、その答えはNO。リングサイズでSS素材ではやはり耐衝撃までは難しい、という回答であったが、そのわずか1年後にG-SHOCKを名乗れるスペックを備えたDWN-5600が発表された。このスピード感には、市場におけるリングウォッチ需要の高まりもあったのではないか。そして今年のCRW-002では、MIMのさらなる習熟を示すかのように、CRW-001以上に精緻な造形を実現している。また、今CRW-001と比較してみたが、時計部は1mmほど薄くなっているように見える。これはモジュールの変更がもたらしたものなのか、はたまたこの2年での研鑽の結果なのか、そこはタイミングがあれば聞いてみたいところである。

 今回A168をミニチュア化したことで、カシオにはすでにあるデザインをある程度形にできる技術があることがよくわかった。G-SHOCK、そしてカシオ スタンダード/クラシックにはまだまだリング化すべきモデルが数多く眠っている。昨今MR-G、G-SHOCKで進められているフルアナログウォッチの流れを汲んで、次は伊部菊雄氏が残した3針の名作、MQ-24なんかはいかがだろう。もしくは、デジタル窓を廃したGA-2100ベースのものでもいい。GA-V01で開発されたマグネティックホールディング構造がどこまでのサイズに対応できるかは不明だが、うまく流用すれば耐衝撃も夢ではない。好きなように言っているが、常に進化と挑戦を続け、結果を出し続けているカシオだからこそ、期待をしてしまうのである。

どれがプライズで、どれがリングウォッチかわかるだろうか。

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基本情報

ブランド: カシオ(Casio)
型番:CRW-002D-1AJR(シルバー)/CRW-002G-9AJR(ゴールド)

直径: 25.2×18.2mm
厚さ: 6.2mm
ケース素材: SS(CRW-002G-9AJRはゴールドPVD)
文字盤色: ブラック(CRW-002D-1AJR)/ゴールド(CRW-002G-9AJR)
夜光: LEDバックライト
防水性能: 5気圧(日常生活防水)
ストラップ/ブレスレット:19号相当、16号相当のスペーサーが付属(本体のサイズは22号相当)
その他: 時・分・秒表示、カレンダー、ストップウォッチ、デュアルタイム機能搭載


価格 & 発売時期

価格: CRW-002D-1AJR 1万9800円/CRW-002G-9AJR 2万2000円(ともに税込)
発売時期: 2026年11月発売予定
限定:なし

詳細は、こちらをクリック。