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Introducing オメガ シーマスター ダイバー300M ネクトン エディション

オメガがサポートする、海洋研究に取り組む団体ネクトンとのスペシャルモデルが登場。

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クイック解説

 ネクトンという非営利の研究団体をご存知でしょうか? ネクトンは、海洋研究や保護を促進するために2015年に設立されたイギリスの公認慈善団体で、オックスフォード大学らと共同で活動。島嶼国や沿岸国のために海洋データの収集などを行っています。潜水艇から遠隔操作型の無人潜水機(Remotely Operated Vehicle: 通称ROV)、自律型水中ビークル(Autonomous Underwater Vehicle: AUV)、カメラやセンサーシステムに至るまで、海底技術において世界をリードする12社のパートナーの支援と、21種類の最先端の研究・通信技術を駆使して、ミッションに取り組んでいます。そして、オメガもそのパートナーのうちの1社なのです。今回ご紹介するのは、そのパートナーシップによって誕生したシーマスター ダイバー300M ネクトン エディションです。

 今回のパートナーシップモデルのベースとなったのは、オメガのダイバーズウォッチのアイコン的存在であるシーマスター ダイバー300M。サテン仕上げとポリッシュ仕上げが組み合わされた直径42mm、厚さ13.66mmのステンレススティール製ケースをもち、防水性能は300mを誇ります。時、分、秒針、インデックスとベゼル12時位置のルミナスポイントにスーパールミノバが塗布されています。時針と秒針は青く発光し、分針はグリーンに発光することでダイビング中の視認性を向上。その他、10時位置のヘリウムエスケープバルブやスケルトン針の採用など通常のシーマスター ダイバー300Mと基本的なスペックは同じですが、ネクトンモデルだけの特別な仕様がいくつか見られます。

 まずは文字盤。通常モデルは、セラミックにブラックやホワイト、ブルーなどのPVDコーティングが施されたもの。ですが、シーマスター ダイバー300M ネクトン エディションは、サテン仕上げのブラックセラミックにポジティブ・レリーフの波模様のレーザーエングレーブが施された[ZrO2]ダイヤルです。12時位置の"Seamaster"ロゴと秒針は、赤く染められていますが、これはオメガロゴの入ったネクトンのハイテク潜水艇とマッチするカラーリング。また、通常モデルでは、6時位置に日付表示機能がありますが、本機はノンデイト仕様です。

 最もはっきりとした違いは、逆回転防止ベゼル。通常モデルがセラミック製ベゼルであるのに対し、ネクトンモデルはグレード5チタニウム製です。ダイビングスケールは、レーザー加工によって、ポジティブ・レリーフと呼ばれる盛り上がった形状になっています。

 ケースを裏返すとネクトンが研究で使用するオメガロゴの入り、"シーマスター2"と名付けられたハイテク潜水艇がエングレーブされているのに気づきます。裏蓋は、オメガが特許を取得したナイアードロック(NAIAD LOCK)を採用。これは、ねじ込み式のケースバックを常に定位置で固定させるオメガの特許取得技術です。今回のネクトンモデルを含めオメガの限定モデルでは、裏蓋に特別な印字やエングレービングが施されていることが多いですが、そうしたモデルにナイアードロックは最適。本機もエングレーブされたネクトンのハイテク潜水艇が傾いたりすることなく、定位置で固定されます。

 ケース内部には、自動巻きのオメガ コーアクシャルキャリバー8806を搭載。スイス連邦計量・認定局(METAS)認定のマスター クロノメーター ムーブメントで、2万5200振動/時で駆動し、パワーリザーブは55時間。1万5000ガウスまでの対磁性能があるため日常使いでの磁気帯びの心配はありません。

 今回は、ステンレス製ブレスレットとラバーストラップの2種類が登場。ブレスレットは、オメガが特許を取得した伸縮可能なラック&プッシャーシステムのフォールディング・クラスプが付いており、6段階で調節でき、最長9.60mmまで伸ばすことが可能です。

 価格は、ブレスレットモデルが66万万円、ラバーストラップモデルが63万円(全て税抜)で、10月頃発売予定です。

ファースト・インプレッション

 オメガは、2018年にシーマスターが25周年を迎えるのにあわせて、最新のアップデートを施しました。その後もシーマスター ダイバー300Mをベースに、大きなつながりのあるジェームズ・ボンドモデルを複数リリースしています(劇中でボンドが身に着けるシーマスター ダイバー300M 007 エディション、ステンレス製のシーマスター ダイバー300M 「女王陛下の007」50周年記念モデル、プラチナ製のシーマスター ダイバー300M ジェームズ・ボンド プラチナ ナンバード エディション)。最新世代のシーマスターで、ジェームズ・ボンド以外のコラボレーションによる特別モデルは、今回のネクトンが初めてのこと(生産本数が限定されたものは、チタン タンタリウム ‑ セドナゴールドがあります)。

 本作で僕が気に入ったのはノンデイト仕様であること。2018年のアップデートで、先代のシーマスター ダイバー/プロフェッショナル300Mシリーズでは、3時位置にあった日付表示窓が6時位置に移動。よりシンメトリーなデザインになり、こちらも好みですが、日付表示が無いのはより大歓迎です(現行のシーマスター ダイバー300Mでも、ごく一部でノンデイト仕様がありますが、基本的にはデイトあり)。深海に潜る潜水艇の中でネクトンの研究隊達は、今日が何日かと考えることはそうないのかもしれません。

 ネクトンモデルだけの特別な意匠は数々見られますが、比較的控えめな印象です(実機で見たらまた印象が変わるかもしれませんが)。ベゼルは、セラミックではなくレーザー加工が施されたチタン製。ブレスレット装着時は、全体の視覚的な統一感があり、一方でブラックのラバーストラップを装着すると大きなコントラストが生まれます。どちらもツールウォッチの雰囲気を強く感じました。本機は、文字盤上などにネクトンと分かる意匠が無いため、ネクトンに関する知識や海洋研究への興味の有無に関わらず、デザインが気に入れば誰でも楽しむことができるモデルといえます。

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基本情報

ブランド: オメガ(Omega)
モデル名: シーマスター ダイバー300M ネクトン エディション(Seamaster Diver 300M Nekton)
型番: 210.30.42.20.01.002(ブレスレット)、210.32.42.20.01.002(ラバーストラップ)

直径: 42mm
厚さ: 13.66mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: ブラックセラミック[ZrO2]
インデックス: アプライド
夜光: あり、針、インデックスとルミナスポイントにスーパールミノバ
防水性能: 30気圧(300m / 1000ft)
ストラップ/ブレスレット: ブレスレットとラバーストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: オメガ コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー 8806
機能: 時、分、秒
直径: 26mm
厚さ: 4.6mm
パワーリザーブ: 55時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万5200振動/時(3.5Hz)
石数: 35
クロノメーター認定: METAS認定
追加情報: 1万5000ガウス対磁性能、シリコンSi14ヒゲゼンマイ、オメガ フリースプラングテンプ、ヘリウムエスケープバルブ


価格・発売時期

価格: ブレスレット 66万円、ラバーストラップ 63万円(全て税抜)
販売時期: 10月頃
限定: なし

詳細は、公式サイトへ。全てのシーマスター ダイバー300Mはこちらから。