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Auctions 日本をテーマにしたフィリップス TOKI -刻- ウォッチオークションの魅力を総括

日本と時計をテーマにした史上初のテーマオークション、TOKI (刻)がついに開催される。

「TOKI(刻)」ウォッチオークションの開催が告知されてからはや半年。時計製造、時計収集の世界において独自の文化を有する“日本”にフォーカスした史上初のテーマオークションとして企画されたTOKI(刻)は、情熱的な日本のコレクターやディーラー、世界にその名を知られる独立時計師の方々の力を借りながら少しずつ形になっていき、いよいよ本日、フィリップスのアジア新ヘッドクォーター「WKCDAタワー」にて開催されることとなった。

 HODINKEE Japanは同オークションのメディアパートナーとして、日本においてヴィンテージウォッチ収集の土壌が形成されるまでのストーリーインディペンデントウォッチの現在、各ロットが持つ価値を掘り下げ、日本というマーケットが持つ価値をお伝えしてきた。ロット1としても出品されている万美/MAMIMOZI氏の書や、東京のプレビュー会でも展示されたTRADMAN'S BONSAIの盆栽など日本的な美の極地を表現した取り組みも話題となり、会場には過去のオークションと比較しても類を見ないほど大勢の人々が参加する予定だという。これは、日本の時計市場、そこに眠る希少な個体に対する高い期待の表れでもあるだろう。

9月27日、28日に開催された東京のプレビュー会場では、日本の美意識を象徴するTRADMAN'S BONSAIの盆栽が会場を彩った。背景には、書道家の万美/MAMIMOZI氏が本オークションのために手がけた“刻”の書が掲げられている。

 本稿を香港で読んでいる人もいるかもしれないし、日本からウォッチするべく情報を集めるなかで見つけた人もいるかもしれない。以下に、本日までにHODINKEE Japanが公開したTOKI(刻)関連の記事を集めた。日本のマーケット、各ロットに対する理解を深め、オークション本番に望むにあたっての参考にして欲しい。


HODINKEE Japanメンバーが選ぶ、特別な1本

 単純に時計そのものの価値を評価していたり、自分のコレクションに加えるならという視点でセレクトしていたり、はたまた国内外で存在感を強めているジャパンブランドの可能性を探っていたり。全115ロットのなかから、HODINKEE Japanの5人が注目した時計をピックアップした。各ロットの魅力を、それぞれが持つ知見をもとに解説していく。


日本の独立時計師たちが紡ぐ思いに迫る

 ここ10年において、日本の独立時計市場は急速に発展し、世界に対して強い存在感を示すようになってきている。本稿ではその文化を築き、けん引してきた独立時計師やブランドに対し、ジャパンインディペンデントの現在にまつわるインタビューを敢行。時計づくりに対する哲学や日本の市場の特性、今後世界に対して行うべきアプローチなどを、その最前線で活躍しているプレーヤーの視点から語ってもらった。


益井俊雄氏の遺志と時計愛

 かつてアンティークウォッチのディーラーとして活動していた益井俊雄氏が、そのコレクションを後世に残すべく自費を投じて2017年に建てられたのがVOGA Watch Museumだ。日本のヴィンテージウォッチ市場をに大きな影響を与えてきた人物の貴重なコレクションをひと目見るべく、島根県江津市にある同博物館には北海道から九州まで日本全国から時計愛好家が訪れる。2022年に急逝してしまった益井氏は生前、自分の死後に収集したヴィンテージウォッチが散逸してしまうのは忍びないと語っていた。そんな氏のコレクションが、なぜTOKI(刻)オークションに出品されることになったのか。生前の益井氏を知る編集部・佐藤とミュージアムを受け継いだ遺族のあいだでどのような話があったのか、各タイムピースの解説とともに掲載している。


全25本のロレックスのなかから見逃せない6本をピックアップ

 パテック フィリップと並び、ロレックスはオークションの場においても強く関心が向けられるブランドだ。TOKI(刻)オークションにおいても25本がカタログに掲載されており、“ポール・ニューマン”パンダダイヤルを備えたRef.6264は今回のトップロットのひとつに挙げられている。そのほかにもイタリア人彫刻家マルチェロ・ペディーニ氏による精巧なエングレービングを施したユニークピースや、サブマリーナーながらリューズガードのない“スモールクラウン”など希少な個体が数多く出品。本稿ではHODINKEE Japan編集部で厳選した注目すべき6つのロットを紹介している。


日本市場向けモデルが集結

 TOKIオークションには“日本限定”の時計もいくつか出品されている。シンプルにその希少さが価値につながっているモデルもあるが、なかには日本の時計販売店とのコミュニケーションから生まれ、“日本的な美意識”を強く反映した個体も存在する。日本市場の今回全14点が出品される日本限定モデルのなかから、7つのロットをピックアップして紹介する。


時計の付属品が示すオークションでの価値

 すでにご存じかと思うが、オークションにおいては時計そのものの価値に加えて、保証書や説明書、製品証明書、専用ボックスなど購入時の付属品一式が揃った“フルセット”であることが評価の際の重要な判断材料となる。さらに修理明細書もあれば、その時計の来歴やオリジナリティを知ることもできる。ものを大事にし職人技に敬意を表する日本人の国民性を示すように、今回のオークションにも多くのフルセットが出品された。ここに紹介した5つのロットのほかにも素晴らしい時計がいくつもあるので、ぜひカタログで確認して欲しい。