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我々が知っていること
オーデマ ピゲは本日、新しい23mmの“ミニ オーク”コレクションを発表した。このコレクションは1997年に発表された20mmのミニ ロイヤル オークを再解釈しつつも、2024年に新たにパッケージングしたものである。イエロー、ピンク、ホワイトの3本のバリエーションがあり、すべてフロステッドゴールド仕上げが施されている。古代フィレンツェのジュエリーテクニックにインスパイアされたこの仕上げは、ジュエリーデザイナーのキャロリーナ・ブッチ(Carolina Bucci)氏によって初めて実現され、2016年にオーデマ ピゲが彼女とのコラボレーションでロイヤル オークに取り入れたものである。
新しいミニ オークモデルは23mmという小さなサイズに多くのデザインを詰め込んでいる。フロステッドゴールドのダイヤモンドダスト効果は、八角形のベゼルやテーパーブレスレットの個々のリンクを縁取る、ポリッシュ仕上げの斜面と対照的だ。ケースとブレスレットの側面にはサテン仕上げが施されており、この小さなピースにさらにテクスチャーを加えるほか、ソリッドな裏蓋はサンドブラスト、サテン、ポリッシュの仕上げを組み合わせてケースデザインと呼応させている。時計には色を重ねたプチ タペストリーダイヤルを採用し、夜光塗料が塗布されたゴールドの時刻表示インデックスがケースの色にマッチしている。針はやや太めで、APのオフショアダイバーズをほうふつとさせるデザインであり、これは視認性とバランスを考慮していると思われる。12時位置のオーデマ ピゲのサインはカルトゥーシュ(楕円形の装飾的な枠)の上にブラックでプリントされ、日付表示とセコンド機能は省略。これもまた視認性を高めつつ、ダイヤルをできるだけシンプルに保つためである。
ロイヤル オークミニウォッチのトリオは、Cal.2730によって駆動する。これは7年以上のバッテリー寿命を持つクォーツムーブメントだ。さらにCal.2730には“スイッチ”が装備されており、リューズを引くだけでバッテリーを一時的に無効にできる。またこのミニウォッチは50mまでの防水性を備えている。
理論上、ロイヤル オークを“縮小”することはそれほど革新的に見えないかもしれないが、このミニは単なる縮小版ジャンボではなく、また20世紀の20~29mmの先代モデルを再現したものでもない。小型化の仕様は、現在の消費者の需要に直接応えたものであり、デザインも現代のコンテクストに合わせて更新されている。APは、最も成功した現代の“女性用”リリースのひとつ(自動巻きの限定モデルである、キャロリーナ・ブッチの37mm ロイヤル オーク フロステッドゴールド)の要素を取り入れ、同じフロステッドゴールド仕上げを実現している。これはダイヤモンドチップを使用してゴールドの表面に微小な凹みを作ることで、貴石のような輝きを生み出す効果を持つ。さらに、宝石は一切使われておらず、これらの時計は徹底的に現代的な手法で製作されている。
我々の考え
スモールウォッチがトレンドになっている。このことは、時計愛好家のあいだでは驚くべきことではないだろう。そして、明らかにブランドも消費者の要望に耳を傾けている。女性と時計に特化したプラットフォーム、ダイムピースの創設者であるブリン・ウォルナー(Brynn Wallner)氏は、小型時計の革命に大きく貢献した。ウォルナー氏はスモールウォッチ復活の大きな進展に対して、大いに称賛されるべきである。彼女のアプローチは遊び心に満ちており、“TTRO(ティーニー・タイニー・ロイヤル オーク)”という略語も定着した。しかし彼女は、若くてファッション志向の強い層が着用したいと望むサイズの時計市場にギャップがあることを鋭く見抜いていた。
この時計は誰のためのものか? と問うならば、それは非常に時代遅れの性別二元論と現代の流動的なファッション用語とのあいだにある、無意味な押し問答に過ぎない。率直に言って、誰でも好きなものを身につけるべきであり、そのような考えを推奨したとして非難されるべきではない。“すべての時計はユニセックスであるべき”という議論に対するコメント欄の疲労感にもかかわらず、ジュエリーや装飾品は広範な文化的規範を深く反映している。それが2024年の現実であり、ファッション業界においてサイズと流動性の問題はより大きなスケールで存在している…単にトリクルダウン効果を見ているに過ぎない。そして率直に言えば、これこそ私たちが求めていたものであり、そのためこの議論は依然として重要である。
おそらく、性別の層を離して考えれば、真の問題は時計デザインの均質性にあるだろう。同じように見えるブランドが多すぎるのだ。それゆえ、ポップスターや俳優が、目立つために小さめの“レディス”デザイン重視の時計に目を向けるのも無理はない。小さな時計をつけるのは手軽であり、精神的にはジュエリーに近い。ここで重要なのはケースの内部に焦点を当てることではなく、時計をもっと軽やかで装飾的なものとして楽しむことである。最終的に、この時計(そしてどの時計も)はアクセサリーなのだ。それを認めるのはまったく問題ない。伝統や技術的な複雑さを愛し尊重することも、小さなクォーツ駆動のデザインウォッチを評価することもできる。私たちは一方を選ぶ必要はないのだ。
ロイヤル オークの信奉者たちは、ミニサイズの導入を間違いなく歓迎するだろう。ロイヤル オークはジェンタデザインの永続的なシンボルであるだけでなく、時計愛好家コミュニティ外の人々にも広く認識されているデザインだ。時計の世界から遠く離れた友人たちが、購入を検討している時計の写真を送ってくることがあるのだが、その約75%がミニサイズのヴィンテージロイヤル オークだと言っても過言ではない。このミニサイズは単なる楽しいリリースではなく、賢明なビジネス上の決断でもある。今後もスモールウォッチの火を絶やさないようにしたいと思う。
基本情報
ブランド: オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)
モデル名: ロイヤル オークミニ フロステッドゴールド クォーツ(Royal Oak Mini Frosted Gold Quartz)
型番: 67630BA.GG.1312BA.01(イエローゴールド)、67630OR.GG.1312OR.01(ピンクゴールド)、67630BC.GG.1312BC.01(ホワイトゴールド)
直径: 23mm
厚さ: 6.6mm
ケース素材: 鍛金加工による18Kイエローゴールド、18Kピンクゴールド、18Kホワイトゴールド
文字盤: プチ タペストリー
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: 鍛金加工による18Kゴールド製一体型ブレスレット、APフォールディングバックル
ムーブメント情報
キャリバー: 2730
機能: 時・分
直径: 15.7mm
厚さ: 2.2mm
パワーリザーブ: 約94カ月
巻き上げ方式: クォーツ
振動数: 3万2768振動/秒
石数: 4
価格 & 発売時期
価格: 473万円(税込)
発売時期: 2024年6月1日
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