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我々が知っていること
昨年、ブルガリがWatches and Wondersに初出展した際、メゾンはオクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨンを発表し、世界最薄のトゥールビヨンウォッチという記録を打ち立てて大きな注目を集めた。これはブルガリが手がけてきた記録更新を狙う超薄型時計製造の大胆な取り組みのひとつに過ぎず、わずか1.85mmという極薄のチタンケースに対して価格は67万8000ドル(日本円で約1億800万円)ときわめて高額であった。
プラチナ製の新作ウルトラ トゥールビヨン(左)と、昨年発表されたチタン製のウルトラ トゥールビヨン(右)。
今年、ブルガリは昨年GPHGを受賞した20本限定モデルに続き、わずか10本のみのプラチナモデルを発表した。驚異的な薄さのケースに対し、重厚で密度の高い金属を組み合わせることで、前作とはまったく異なる装着感が生まれるのは間違いないだろう。サイズは直径40mm、ケース厚1.85mmと変わらないが、均一なビーズブラスト仕上げではなく、プラチナモデルではベゼルにヘアライン仕上げを施し、ケースおよびブレスレット全体にポリッシュとサテンを組み合わせたコントラストのある仕上げが与えられている。
オクト フィニッシモコレクションに見られる仕上げの違いとも共通しており、ほかのモデルからも想像できるように、このプラチナ仕様は光を巧みに受け止めるファセットによって、手首でひときわ存在感を放つことだろう。
スケルトン仕様のダイヤル構造は従来と変わらないが、極薄のCal.BVL 900のメインプレートにはガルバニック加工によるブルー仕上げが施され、それに合わせてブルーPVDコーティングのドフィーヌ針が組み合わされている。視認性はこの時計の設計において最優先事項ではないと考えられるが、ブルーの針は前作チタンモデルに採用されていたポリッシュ仕上げのシルバー針と比べ、はるかに視認性に優れることは間違いない。このサイズ感からは驚くべき約42時間のパワーリザーブは、10時位置に大きく配された幅広の香箱によって実現されている。
ブルガリ オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨンは世界限定10本で、価格は78万5000ドル(日本円で約1億2500万円、日本は要問い合わせ)だ。
我々の考え
こうした超薄型で超高額なモデルは、私のなかで実に興味深い二面性を持っている。ウォッチメイキングや技術的な観点から見ればきわめて重要な存在である一方で、一般的な顧客にとってはほとんど現実味のない存在でもあるのだ。もちろん、現代の時計業界には同じことが当てはまる事例が少なくないが、こう感じるのは、これまで幸運にも数々の“とんでもない”時計を実際に目にしてきたにもかかわらず、このブルガリによる常識外れの作品を腕に着けている人にはまだ出会ったことがないからだろう。もっとも、それは単に私自身の経験不足に過ぎないのかもしれないが。
冗談はさておき、ここでプラチナを採用した点はとても興味深く、実機ではチタンモデルにはなかったほどよい重みと安定感が加わり、この時計の印象を大きく変えてくるはずである。エンジニアリングの完成度は言うまでもなく、機能性を保ちながら美観としても成立するスケルトン構造が見事であり、そこに加えられたブルーの差し色が、全体にわずかな軽やかさとカジュアルなニュアンスを添えている。チタン製の20本限定に対して、今回はさらに少ない10本のみという生産数であり、この新しいオクト フィニッシモ トゥールビヨンは、まさに究極のエクスクルーシブな贅沢品と言える存在である。さらに、ブルガリがクラシックなオクト フィニッシモの37mmモデルを発表したことで、より幅広い層にとって満足度の高いラインナップがそろったと言えるだろう。
基本情報
ブランド: ブルガリ(Bulgari)
モデル名: オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン(Octo Finissimo Ultra Tourbillon)
型番: 104344
直径: 40mm
厚さ: 1.85mm
ケース素材: プラチナ
文字盤: ブルー
インデックス: スケルトン
夜光: なし
ストラップ/ブレスレット: プラチナブレスレット
ムーブメント情報
キャリバー: BVL 900
機能: 時・分表示、トゥールビヨン
パワーリザーブ: 約42時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万8800振動/時(4Hz)
クロノメーター: なし
価格 & 発売時期
価格: 78万5000ドル(日本円で約1億2500万円、日本は要問い合わせ)
発売時期: 発売中
限定: あり、世界限定10本
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