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多くの時計マニアがそうであるように、私も主に機械式時計を愛用している。また、多くの時計マニアがそうであるように、私も例外的にG-SHOCKを愛用している。
樹脂製のG-SHOCKは昔から愛用しているため、思い入れがある。通常、年に1本は買い替える。しかし、カシオークのGA2100SKE-7AJFを手に入れるまでは、私のG-SHOCKは実用性を重視したオールデジタルのクラシックな5600や6900がほとんどで、これまでに何本かを所有してきた(実際、現在もそれぞれ2本のモデルを所有している)。
この時計にもっと執着しているコレクターが大勢いることは知っている。例えば、G-SHOCKの分解、開封、ストラップの付け替えなどの動画が色々とオンラインに上がっていた。しかし私の場合は、100ドル程度(この時計は110ドル)で新しい時計を得る喜びを感じると同時に、この値段で考えられないほどの衝撃を体験できることに惹かれるのだ。
アナログのG-SHOCKは、いつもちょっと余計な感じがしていた。私にとってデジタル表示がこのブランドの魅力のひとつなのだ。しかし、HODINKEE Japanの関口氏の記事「G-SHOCK カシオークと呼ばれる令和の寵児GA-2100の開発秘話を独占取材」で、G-SHOCKの伝統的なデザインではないダイヤルを意図的に残したカシオークのデザインについて読み、初めてアナログのG-SHOCKを欲しいと思うようになった。GA2100が発売されてからすぐに多くのバリエーションが生まれたが、このデザインは従来のG-SHOCKの機能を維持しながら、新しいカラーコンビネーションにも対応している。
また、このモデルはいくつかの素晴らしいニックネームをもっている。“カシオーク”がその代表格だが、私の意見を言わせてもらえば、この時計を見てもロイヤル オークのオマージュのようだとは全く思えない(オーデマ ピゲが心配する必要はない)。また、私は“ロイヤルブローク”も気に入っている。他にもGA-2100の良いニックネームを聞いたり、思いついたりしたことはあるだろうか? コメントで教えてほしい。
今年の2月、カシオはヒットしたデザインや形状を取り入れたスケルトンのG-SHOCKを発売した。もちろん、DW5600やGA700もあった。しかし、透明モデル専用のWEBページで私の目に飛び込んできた時計は、G-SHOCKのクラシックモデルが並ぶ中、比較的新しいタイプのものだった。それがクリスタルのようなクリアなプラスチックで表現されたGA2100、通称カシオークだ。2021年の夏、どこへでも何をするのにも着けて行こうと思い、発売が決定したその日に入手した。主に郊外の家族に会いに行く時のためのものになったが、毎回着けて行っている。
透明感があるため、思ったよりも落ち着いた印象を受ける。手首から消えるとまでは言わないが、ベゼルの色とストラップの色を対比させた八角形のG-SHOCKに比べれば、確かに落ち着いている。時、分、曜日を示す白い針は、マットな黒の文字盤に映えて読みやすい。3時位置と6時位置の間に設けられたデジタルディスプレイは、カーボンコアで保護されたモジュール5611を介して、ランニングセコンド付き時刻表示、ワールドタイム、ストップウォッチ、カウントダウンタイマー、多機能アラーム、デジタルパーペチュアルカレンダーなど、G-SHOCKならではの多彩な機能を提供する。このディスプレイは主役であるアナログディスプレイを引き立てるために、あえて目立たないように小さめになっている。
小さい時計を求めてG-SHOCKに行くことはないだろう。体積の合計で見れば、他のブランドよりもG-SHOCKの時計の方が大きい。とはいえ、カシオークは細めから中位サイズの手首にもフィットする。ケースのサイズは48.55mm×45.4mm、厚さは11.8mmだ。クリアタイプのDW5600が厚さ13.4mm、GA700が18.4mmであることと比較しても、その差は歴然としている。
これまでアナログのG-SHOCKをあまり身に着けたことがなかった私は、G-SHOCKをよく使うであろう2つの用途に興味があった。運動するときと、夜間に長時間使用するときだ。後者の場合、太陽光などの外部光を短時間浴びるだけで、時分針の夜光が非常に鮮やかなグリーンに輝き、高級時計に期待できるような光り方をする。日付針やダイヤル上のモノクロのブラック(周辺はホワイト)のアワーマーカーには夜光はない。針でおおよその時間を読み取ることはできるが、より正確な時間を知りたい場合は、右上のライトボタンを押す必要がある。それによって外周にある1つの光源からデジタルディスプレイが照らされる。ひと目で時間が分かるのだが、老眼の人(あるいはクリアタイプのG-SHOCKが若さの秘訣だと思っている30代後半の人)には、ディスプレイが小さいことはいかんともしがたい。
ある晴れた日の午後、カシオークを着けてストップウォッチをセットし、ランニングをしてみた。ここで驚いたのが、ディスプレイだ。私が所有するG-SHOCKの中で、黒字に白のデジタル表示があるのはこれが初めてだったが、明るいところで非常にはっきり見え、数字が反射しているようだった。5kmの後半の直線コースでハァハァと息を切らしているとき、小さなデジタルのストップウォッチ表示では使い勝手が悪く、ひと目で読めないだろうと思っていた。ところがこのディスプレイは、自分がどんなペースで走っているかを正確に把握させてくれたのだ。
カシオークは必要とあればランニングでも十分に機能するが、5600や6900のような長い間に試行錯誤されたオールデジタルのスポーツウォッチをラインナップにもっている方は、そちらの方がいいだろう。カシオークは、スポーツウォッチの形式をとった、よりスタイルを重視した時計のように感じる。今年の夏はこれをビーチに頻繁に着けていきたいと思うし、透明なストラップが毎年できる時計の日焼け痕を防いでくれることだろう。食事に行ったり、ゴルフに行ったり、プールサイドでくつろいだり、あるいは野外コンサートを見に行ったりと、購入時に期待していた通り、ほぼどこにでも着けて行くことができる。デッド&カンパニーのチケットを買ったところだが、そのライブに、どのG-SHOCKが用意されるかは想像がつくだろう。しかしこの夏、私がやりたいことのほとんどは、このカシオークがカバーしてくれる。