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Photos by TanTan Wang
我々が知っていること
2025年に発表されたMB&FのSP Oneは、同ブランドがそれまで手がけてきたどの時計とも異なるものだった。SPとは“スペシャル・プロジェクト”の略で、その名前自体がこの時計の性格を物語っている。この時計は奇抜なオロロジカル・マシンでもなければ、レガシー・マシンのように、より伝統的な時計デザインに未来的なひねりを加えたものでもない。むしろ、きわめてコンパクトなプロポーションに、ムーブメントを時計の中央に浮かせるという構造を組み合わせた、ブランドとして初めてドレスウォッチに挑んだモデルだった。かつてMB&Fがドレスウォッチに近いものをつくれるはずがないと考えていた人たちも、今や完全にその予想を覆されたことになる。このデザインはコレクターからかなりの好評を博し、現在ではかなり長いウェイティングリストを抱えているという(プラチナモデルは3年、ローズゴールドモデルはそれより少し短い)。
ローズゴールドとプラチナのふたつのオリジナルリファレンスに続き、MB&Fは今回、新たにホワイトゴールドを採用した3つ目のバリエーション、SP One パヴェを発表した。SP Oneとして初めて採用されるホワイトゴールドというケース素材も、今回の主な変更点に比べれば、それほど重要ではない。というのも本作の最大のポイントは、全面的なジェムセッティングによる大幅なイメージチェンジだからだ。新作にはかなり多くのダイヤモンドがあしらわれており、その数は正確には255個にも及ぶ。
38mm径のペブルシェイプケースは、ミドルケースがダイヤモンドで覆われ、時計の特徴的なフローティングラグとのコントラストを生み出している。リューズキャップ、さらに淡いシーフォームカラーのストラップに組み合わされたピンバックルにもダイヤモンドがあしらわれている。しかしそれだけではない。これまでカラフルなブラッシュ仕上げだったインナーの傾斜フランジも、今回は全面をダイヤモンドで覆われている。円錐形のギアによってフローティングムーブメントとつながる傾斜したダイヤルには、サーキュラーブラッシュ仕上げが施され、ブルーのアクセントが加えられている。
搭載するのは、既存の2モデルにも採用されている印象的な自社製キャリバーだ。左側には宙に浮くように配置された香箱、右側にはテンプ、そしてそのすぐ下には傾斜したダイヤルが配される。視覚的なバランスを意図し、この3つの円はすべて同じ円周を共有している。手巻き式のSP Oneムーブメントは、1万8000振動/時(2.5Hz)というゆったりとした振動数で駆動し、パワーリザーブは72時間を確保する。
本作はMB&F正規販売店を通じて販売され、価格は10万4000ドル(約1600万円)だ。
我々の考え
SP Oneが登場してからこれほど早く、新たなバリエーションが登場するとは思っていなかった。特に現在、MB&Fはこのモデルの長い注文待ちに対応している最中なので、なおさらだ。とはいえMB&Fは、ジェムセッティングを施した作品にも慣れており、同ブランドのレガシー・マシン フライングTには、とりわけ個性的で華やかなデザインがいくつも存在する。
SP OneがすでにMB&Fの典型的な作風に対する、きわめて成功した矛盾のように感じられたとすれば、この宝石をあしらったモデルはその発想をさらに一歩進めたものだろう。このフルダイヤモンドセッティングのモデルが、ごく特定の顧客に向けたモデルであることは間違いない。だがMB&F最小モデルが持つ繊細さとダイヤモンドの華やかさの組み合わせに、その顧客は、きっと大きな魅力を感じるだろう。もちろん、そう思うのも無理はない。実物を目にすると、かなりワイルドな時計だった。デザイン全体の軽やかさと、実際にジェムセッティングを施す金属面の面積が比較的小さいおかげで、想像していたよりもはるかにバランスが良く、繊細な印象を受ける。このジェムセッティングの美しさを十分に堪能するには、実際に近づいて見る必要があるが、私はそれもこの時計の良いところだと思っている。
基本情報
ブランド: MB&F
モデル名: SP One
直径: 38mm
厚さ: 12mm
ケース素材: ダイヤモンドをセットした18Kホワイトゴールド
文字盤色: ブルー
インデックス: アプライド
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: ダイヤモンドをセットしたピンバックル付きレザーストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: SP One
機能: 時・分表示
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 1万8000振動/時
石数: 31
価格&発売時期
価格: 10万4000ドル(約1600万円)
発売: MB&F正規販売店
限定: なし
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