Photos by Brandon Menancio
2023年3月に開催されたWatches & Wondersで、IWCが故ジェラルド・ジェンタデザインのインヂュニア最新作を発表したとき、僕は心から興奮しました。オーデマ ピゲのロイヤル オークやパテック フィリップのノーチラスといったアイコンを生み出した伝説的なデザイナーが手がけた時計が、ついに僕の何とか手の届く価格帯で現代風にアレンジされたからです。ロイヤル オーク ジャンボを購入することはおろか手に入れることも不可能に近いのに、もうヨダレを垂らす必要はないのです。なお、一方でノーチラスに同じ熱量の憧れはないものの、今でもその外観はかなり気に入っていますし、できることなら喜んで手に入れたいと思っています。
この新作のローンチに対する僕の興奮は相当なものでしたが、IWCが価格を発表したとき、僕を含め、人々は少し驚きました。税込で162万8000円(チタンモデルは税込203万5000円)という価格は、すでにIWCのカタログに並ぶいくつかのモデルと比較しても飛び抜けて高価だと感じたからです。考えてみれば、IWC パイロット・ウォッチ マークXXでさえ、ステンレススティール(SS)製ブレスレットで税込90万7500円とほぼ半額ながら、不気味なほど似通ったスペックを備えています。確かにデザインはかなり異なりますが(僕はこの新しいデザイン、特にアクアグリーンダイヤルが大好きです)、それだけで72万500円の価格差を正当化できるのでしょうか?
さて、僕はブラックダイヤル(アクアグリーン、ホワイトのSS、グレーのチタンモデルも展開されています)と1週間をともに過ごす機会を得たので、ビデオカメラを持って地元の思索スポットに向かい、新しいIWC インヂュニアにそれだけの価値があるかどうかを熟考することにしました。申し訳ありませんが、記事のなかにネタバレはありませんよ! 答えは上の動画をご覧ください。
僕の大げさな思索スポットにて
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