リシャール・ミルは、クラシックなデザインで知られるブランドではありません。もし、お気に入りのスーツに合うエレガントな時計を求めているのなら、ほかの時計をあたったほうがいいでしょう。ただしパンチの効いた時計が好みなら、僕は全面的に支持します。だからこそ、レッドゴールド(RG)製のガイコツの手が“悪魔のホーン”サインを掲げたRM 66 フライング トゥールビヨンが2023年初めに発表されたとき、僕はそれほど驚きませんでした(税込で1億5180万円という価格にも同じく)。それよりもRMが動画の撮影のために1時間ほどこの時計に触れることを許可してくれたことのほうが、僕にとっては大きな驚きでした。
この時計は必ずしも僕の好みではありませんが、十分な時計製造技術(フライングトゥールビヨンはどんなものでも素晴らしく、製造にはかなりのコストがかかるものです)、一流の素材、仕上げが惜しげもなく詰め込まれており、僕の興味を引きつけてくれます。僕は間違いなくこの時計に敬意を表します。この時計と過ごした短いひと時についてもっと聞きたい方は、動画にアクセスしてください。さぁ、ロックオン!
リシャール・ミル RM 66 フライング トゥールビヨン。横幅42.7mm、全長49.94mm、厚さ16.5mm、50m防水、サテン仕上げのステンレススティール、カーボンTPT®製のベゼルとケースバック、“悪魔のホーン”を象ったレッドゴールド製のスケルトンハンド。手巻きフライングトゥールビヨンムーブメントCal.RM66、時・分表示、約72時間パワーリザーブ、グレード5チタンの地板と受け。1億5180万円(税込)、50本限定(完売)。
RM 66の詳細については、リシャール・ミルの公式Webサイトをご覧ください。