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クイック解説
今年のWatches & Wondersに向けてのチューダーのティザー動画は、誰もが目にしたと言ってもいいだろう。黒と赤のスモークが出ているアレだ。そして今、その時計が登場した(しかもコークGMTではなかった)。チューダーは、ブランドのクロノグラフ製造50周年を記念して、ブラックベイ クロノのリローンチを発表した。
ブラックダイヤルにホワイトのインダイヤル、ホワイトダイアルにブラックのインダイヤルの2種類の構成となっている。いずれも、シグネチャーである赤いテキストと、クロノグラフ秒針に赤い矢印を配している(ツートンカラーのブラックベイ クロノ S&Gから引き継がれた部分だ)。しかし、これは単なるダイヤルカラーの変更ではなく、リニューアルなのである。
ケースは完全に作り直され、結果としてスリムになった。ブライトリングと共同開発したチューダーの自社製Cal.MT5813を搭載しているため、新しいケース形状がより印象的になっている。
ファースト・インプレッション
誰かポール・ニューマンと言った? 今回の新作は、かつてのロレックス デイトナからインスピレーションを得ていることは間違いないだろう。パンダ(またはリバースパンダ)のダイヤルレイアウトから、1行の赤いテキストまで、この新作には当時の特徴がすべて詰まっている。もちろん、デイトナにはこのモデルに見られるようなダイバーズスタイルのアプライドマーカーは無かったし、200m防水でもなかった。
ロレックスと同様に、チューダーもゆっくりと展開している。オリジナルのブラックベイ クロノは、2017年に完全新作として発表されたモデルだった。あの時計に不満があったとすれば、それは確かに厚さについての声が多かったのではないだろうか(何しろ、ケースが15.3mmとかなり厚かったのだ)。
今回のリニューアルでは、その問題を解決するために、時計の厚みが約1mm薄くなった。これは大したことではないと思われるかもしれないが、実際はそうではない。もちろん、実機に触れて実際にどれだけスリムになったのかを知るのが楽しみだ。ブラックベイ クロノは、デザインの両極に位置していたものが、心地よく中央に位置するようになった。最初のモデルは、ダイヤルのコントラストが少なく、非常に保守的なデザインだった。ツートンカラーのバージョンは、スティール、ゴールド、そしてレッドを散りばめた、より派手で大胆なデザインとなっていた。
新しいブラックベイ クロノは、チューダーが得意とするヘリテージだ。古いものを全て現代的なパッケージに収めており、その見た目も素晴らしいものとなっている。
基本情報
ブランド: チューダー(Tudor)
モデル名: ブラックベイ クロノ(Black Bay Chrono)
型番: 79360N
直径: 41mm
厚さ: 14.4mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: ブラックまたはホワイト
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット: SSブレスレット、ファブリックストラップ、またはレザーブンドストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: MT5813
機能: 時、分、秒、日付、クロノグラフ
直径: 33.8mm
パワーリザーブ: 70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 47
クロノメーター認定: あり
価格 & 発売時期
価格: 53万200円(レザーストラップ、ファブリックストラップ)、56万4300円(SSブレスレット)。共に税込
発売時期: 本日より世界各国のチューダーブティックにて
限定: なし。通常ライン
詳細はチューダー公式サイトへ。
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