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我々が知っていること
Worn & Woundは、ちょうど10年前にブルックリンで生まれた。そして、この10周年を記念してセイコーとコラボレーションし、2010年代初頭の手ごろな時計として折り紙付きのクラシックモデルであるセイコー 5 SNK803の外観をアップデートし、リフレッシュした1000本限定モデルを発表した。
Worn & Woundは、時計業界のデジタルメディアとeコマースにおける初期のイノベーターであり、大小さまざまなブランドの価値あるタイムピースという、しばしば見落とされてきたテーマを選んだ。
ブルックリンを拠点とする同社の存在は、“マイクロブランド”の台頭と重なり、また、新世代の時計愛好家たちが、たとえ予算が限定されても収集のなかで質の高いデザインとメカニックに関心を持てるように促した。2015年、Worn & Woundは3日間の対面式時計フェア「Windup Watch Fair」を開催し、今では毎年アメリカで最も期待される時計イベントのひとつとなり、ニューヨーク以外の都市にも拡大した。それから数年後の2018年には、フォルティス、ラコ、ユンハンス、マラソンといったブランドの新作時計の正規販売店として、また時計ストラップ、アクセサリー、工具の販売ホームとして、Windup Watch Shopが立ち上げられた。
信じられないかもしれないが、北米の時計メディアは比較的少数の人々で構成されており、外部の仲間がリスクを冒してクールなことをすれば、興奮しないわけがない。
セイコー 5 スポーツ×Worn & Wound 10周年記念限定モデルは、2011年に創業者のザック・ワイス(Zach Weiss)氏、ブレイク・マリン(Blake Malin)氏、ジェームズ・ヘルムズ(James Helms)氏がリスクを冒して始めた、手ごろな価格の時計の世界に敬意を払うための新しいオンラインプラットフォームであり、まさにそれを記念している。彼らの知識に基づくアプローチは、当然のことながら、世界中の読者、顧客、支持者を獲得している。
この新モデルは、数年前にジェームズが苦労して書いたセイコー 5 スポーツコレクションのなかに位置づけられ、昨年末にセイコーが再導入した、アビエーションからインスピレーションを得たデザイン言語が用いられている。SS製のケースは39.4mm×13.2mmで、自動巻きのCal.4R36はハック機能と手巻き機能を備えている。
セイコー 5 スポーツ×Worn & Wound 10周年記念限定モデルは、Worn & Woundが掲載した2番目のレビュー対象であるセイコー 5 SNK803を再現したものだ(最初のレビューはTsovet SVT-FW44。ほかに考えられるだろうか?)。チーフクリエイティブオフィサーのワイス氏が率いるWorn & Woundチームは、SNK803そのままのコピー版ではなく、彼らが常々に作りたいと願っていたセイコー5を選択したのだ。
ダイヤルは、構造的なワッフル織りのテクスチャーを持つカーキ色のアウターリングと、5分ごとのアラビア数字の60分目盛りに分かれている。インナーリングはメタリックグレーで、サンバースト仕上げ、12時間表示、セイコーのアプライドマークとSeiko 5 Sportsのロゴをプリントしている。外周部の12時位置にはレンガ色のトライアングルを配し、パイロットウォッチらしい異質な美しさを表現している。
さらに、3時位置の曜日・日付表示には、英語と漢字を交互に表示するシステムを採用。これはバイリンガルの表示を好む時計コレクターの心をくすぐる、よく考えられた要素も含んでいる。
セイコー 5 スポーツ×Worn & Wound 10周年記念限定モデルのケースバックには、1000本までのシリアルナンバーが入り、シースルーバックにはWorn & Woundのロゴがプリントされ、縁にはふたつの記念声明(「Seiko 5 Sports for Worn & Wound」と「Celebrating 10 Years of Worn & Wound」)が記載されている。時計はWorn & Woundデザインのスペシャルボックスに収められ、グリーンのナイロンテキスタイルの2ピースストラップと、ダイヤルの赤のアクセントとなる濃い赤のステッチとラベルが特徴のADPT US-Madeミルストラップ(アドミラルティグレー )が付属している。ラグはドリル加工されており、ストラップを簡単に交換することができる。
セイコー 5 スポーツ×Worn & Wound 10周年記念限定モデルは345ドル(約4万円)。2022年2月17日午後7時(現地時間)よりWindup Watch Shopにて限定販売された。3月の第1週に発送予定だ。しかし海外の皆様には申し訳ないが、どうやらアメリカ在住の顧客に限定されているようだ。
我々が思うこと
初めて買ったセイコーを覚えているだろうか?
現代の時計愛好家の多くにとって、それは通過儀礼のようなものだ。私の場合は、赤/青ベゼルのSKX009K1だった(そう、私はベーシックなのだ)。 しかし、2011年のワイス氏の記事のおかげで、その後の10年間で何百人、いや何千人もの新人時計愛好家にとってSNK803が初めての高品質機械式時計だったと想像できるようになった(丸10年かかったが、SNK803は昨年11月、ジェームズが手ごろな価格のトップピックとして取り上げ、HODINKEEでの公式デビューを飾った)。
ワイス氏、マリン氏、ヘルムス氏をはじめとするWorn & Woundチームが、会社の10周年を記念して、クリエイティブな視点を内に向け、自分たちの趣味や感性に合ったユニークな時計を作り上げたことは、非常にクールなことだと思う。また、これはセイコーのツールウォッチが好きな幅広いオーディエンスにも語りかけるはずだ。
この10年間、アメリカでは時計産業が急速に成熟し、Worn & Woundもその形成に重要な役割を果たしたが、それでも変わらないのは、セイコーの本当におもしろい機械式時計が500ドル以下で購入できるということだ。
Worn & Woundの最初の10年の成功を祝して、そしてこれからもずっと続くことを願って。
基本情報
ブランド: セイコー 5 スポーツ×Worn & Wound(Seiko 5 Sports×Worn & Wound)
モデル名: Worn & Wound 10周年記念限定モデル(Worn & Wound 10th Anniversary Limited Edition)
直径: 39.4mm
厚さ: 13.2mm
ラグからラグまで: 48.1mm
ケース素材: サテン仕上げとポリッシュ仕上げのSS製
文字盤色: センターはサンバースト仕上げのグレーメタリック、ワッフル仕上げ外周リングはオフホワイト
風防素材: ハードレックスクリスタル
夜光: あり、針とアワーマーカーにルミブライト
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: 2ピースナイロンストラップ(オリーブグリーン)、ADPT US-Made ミルストラップ(アドミラルティグレー)
ムーブメント情報
キャリバー: 4R36
機能: 時、分、秒、日付、曜日
直径: 27.4mm
厚さ: 5.32mm
パワーリザーブ: 40時間
巻き上げ方式: 自動巻き(手巻き付き)
振動数: 2万1600振動/時( 3 Hz)
石数: 24
クロノメーター認証: なし
追加情報: 英語/漢字の日付曜日表示、両方向巻上げ、ハック機能
価格 & 発売時期
価格: 325ドル(約4万円)
発売時期: 2022年2月17日19:00(現地時間)より、Windup Watch Shop限定で発売。
限定: あり、1000本
詳細はこちら
Images supplied by Worn & Wound unless noted in caption.