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Introducing オーデマ ピゲ ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー日本限定モデル(チタン製、サーモンダイヤル)が世界販売を開始

いろいろな意味で複雑だ。しかし、930万円と夢があれば、この美しい1本が理論上はあなたのものになる。

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我々が知っていること

これは、我々が知らない、あるいは知らなかったことについての話だ。ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー(QP)の限定モデルが世界で発売されるとなれば信者たちの熱狂的な声が天井から響いてくるはずだが、このモデルについては教区のニュースレターの片隅に、ほとんど気づかれることもなく埋もれてしまったようだ。
 
 なぜか? それは、このRef. 26615TI.OO.1220TI.01が昨年12月の発売時には日本でしか入手できなかったからだ。

 最初の150本は日本市場向けに用意され、そのうちの100本は老舗リテーラーのヨシダでのみ販売された。最近、ほとんどの国で日本への旅行が難しいため、世界の時計業界はこのモデルに気づかなかったようだ。私の取材経験からすると、オーデマ ピゲ(AP)の現地チームも今まで知らなかったようだが、見逃して後悔することだけはないようにしよう。

Royal Oak watch

 今でもAPは、いつその縛りが外されたのかについては口を閉ざしているが、残りの150本は数週間前に世界に向けて解禁されたようで、米国では8万5100ドルで販売されている(日本では税込み929万5000円)。APの精鋭時計師たちによって組み立てられたこれらのハイエンドモデルは、ル・ブラッシュの工場から飛び出すことはないので、次の出荷分はゆっくりと出てくることになるだろう。

 いずれにせよ、この時計は我々の目に留まった。では、何がわかったのか? 基本的にはAPのロイヤル オーク QPでおなじみのモデルだが、サーモンカラーのグランドタペストリーダイヤルに色を合わせたインダイヤル、そしてチタン製のケースとブレスレットを備えている。

 ダイヤルには、週表示つきパーペチュアルカレンダー、デイデイト表示、月、アストロノミカルムーン、閏年表示、そして時、分表示を備える。秒表示はなく、中央の細長い針が週表示を指す。ダイヤルの下のにあるのは、2015年にデビューした自社製のCal.5134だ(1967年に発表され、現在でも世界で最も薄いフルローター自動巻きムーブメントであるCal.2120をベースに作られている)。このムーブメントは40時間のパワーリザーブをもち、1万9800振動/時という安心感のある穏やかなビートを刻む。全体の厚さは9.5mmで、ロイヤル オーク QPの20m防水を実現している。この数字にはさほど見るべきものはないが、軽量のスポーツウォッチをつけたいと思っているウォータースポーツ好きの人々のために一応言っておく。

我々が思うこと

 ロイヤル オーク QPの国別限定モデルは珍しいことではないし、APがひそかにリリースすることも同様だ。最近では、中国市場向けに88本限定のチタン製のRef.26609TI.OO.1220TI.01などがあるし、見事なプラチナ製ブラックダイヤルのRef. 26597PT.OO.1220PT.01は、日本向けにわずか20本しか製造されず、ほぼシークレットのようだった。また、タイ、ラテンアメリカ、香港、中国、インドネシア、アラブ首長国連邦向けに作られた姉妹モデルも同様だ。ちなみにこれらのうちのいくつかは、その後中古市場やオークション市場に登場している。

 ここでの大きな違いは、その数量だ。前述のモデルはいずれも100本を超えておらず、私の知る限り、最初の独占期間の後に世界に向けて発行されたものはなかった。そのため、今回の300本は別物であり、ある意味、海外で販売されている150本は、それ自体が独自のものだ。とはいえ、これも私の推測だが、この2つのシリーズを区別するような特徴はなく、ナンバリングもされていない。

 仮に300を分割する計画だったとすると、ほかの限定モデルに比べて見た目の派手さが控えめになっているのも納得できる。タイのものは強烈な赤のダイヤルにブラックとホワイトのインダイヤル、香港ではスプルースグリーンのダイヤルにイエローの週表示センター針が採用され、コントラストの強い“アイスブルー”モデルをスイスピースと呼ぶ人もいるように、レビュアーには好評だった。

Royal Oak

 対照的にこのニューモデルは、チタン製ケースとブレスレットにサーモンダイヤルをミックスした、より受け入れられやすいモデルとなっている。サーモンダイヤルは、APが2019年の限定版ジャンボ(間違いなくあれはもっと蜂蜜色だったが)や、パテック フィリップ、モンブラン、ブライトリングなどほかのメーカーでも採用している最近人気の色だ。その結果、この時計を見てどこかで見たことがあると感じるかもしれない。思わず2度見してしまいそうだ。

 大きな視点で見ると、APがロイヤル オークQPの生産量のかなりの部分を限定版に充てるという決定は興味深いものだ。同社の最高経営責任者であるフランソワ・アンリ・ベナミアス氏は、2000年代半ばには15%あった限定版の割合が、現在ではわずか1.5%になったと主張している。彼の指揮の下、APは在庫管理を厳格にしており、今回のようなモデルではスプレッドシートが小さくなっているのは間違いない。

 それはともかく、これは公になり、時計はここにある。見る人の目には本当に美しいものとして映るだろう。

Royal Oak

基本情報

ブランド: オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)
モデル名: ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー 限定モデル(Royal Oak Perpetual Calendar Limited Edition)
直径: 41mm
ケース素材: チタン
文字盤色: サーモンカラー
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 20m
ストラップ/ブレスレット: チタン


ムーブメント情報

キャリバー : 自社製 5134
機能: 週表示つきパーペチュアルカレンダー、デイデイト表示、アストロノミカルムーン、月、閏年表示、時、分
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 1万9800振動/時
石数: 38
パワーリザーブ: 40時間


価格 & 発売時期

価格:929万5000円(税込)
発売時期: 販売中
限定: あり。300本

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「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー 限定モデルの詳細については、オーデマ ピゲへ。