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我々が知っていること
ブルガリは高名なオクト フィニッシモで、またもや新たな試みを行なった。超薄型時計で世界記録を打ち立てた同ブランドから今回発表されたのは、サンレイ仕上げのメタリックダイヤルを採用した“トスカーナコッパー”カラーの新オクトだ。ブルガリによればこの文字盤の色は、“16世紀のフィレンツェ派に属するイタリア人画家の絵画に見られた、超自然的な光 "からインスピレーションを得たのだという。
プロダクトクリエイションを担当するエグゼクティブディレクター、ファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ氏は、マニエリスム運動(自然主義的な写実主義から、より表現豊かな絵画を目指す動き)とヤコポ・ダ・ポントルモの作品を引き合いに出した。彼はプレスリリースで以下のように語った。「オクト フィニッシモには、無限ともいえる創造の可能性が広がっています。そのデザインは幾何学的で厳格であると同時にさまざまな表現が可能で、多彩な個性を発揮することができます。色から連想させるイメージによって、アイデアや感情、抽象的な概念までも表現することができるのです」
今作のカラーは、各ブランドで人気の高いサーモンカラーをソフトなメタリック調にアレンジしたものだ。ブルガリでは過去に1度だけ、パーペチュアルカレンダーにより鮮やかなトーンで使用したことがある。そのときと比べるとこのサーモンカラーは上品で、SSケースとブレスレットのクールな色調とは対照的に映る。
コッパーカラーはともかく、オクトそのものには大きな変化は見られない。やはり超薄型で(6.4mm)、ケース径はわずかに大きくなり(40mm)、その内部では非常に薄いマニュファクチュールムーブメントが時を刻んでいる。SS製のねじ込み式リューズとシースルーバックを備え、ムーブメントがどのような動きをしているのか見ることも可能だ。この時計は50本のみ、北米限定で販売される。価格は1万3300ドル(約175万円)だ。
我々の考え
文字盤のアップデート以外にほとんど変わっていない時計に対して、語れることは限られている。だがしかし、私はこれだけは言っておきたい。これは素敵だ! と。そして、ぜひ実物を見てみたいとも。この文字盤がサーモンスケール(科学的かつ公的な尺度のことであり、実際の魚の鱗とは関係ない)のどこに位置するのか、本当に芸術的なインスピレーションから生まれたものなのかを判断するのは難しい。そのために、近くで見てみる価値があるように思う。
まるで陽だまりのなかで踊っているようだ……、という冗談はさておき、文字盤のカラーがオクトの腕へのなじみ方を変えてしまうとすれば、それは興味深いことだと思う。この薄さを実現するためにある程度のケース幅が必要であることは周知の事実だが、素材となる金属や色の組み合わせによってはより重く、大きく見えてしまう場合もあるだろう。サーモンカラーをブランドが持つイタリアンヘリテージと融合させつつ、ブルガリ独自の発想で具現化したことは、賞賛に値する。
基本情報
ブランド: ブルガリ(Bvlgari)
モデル名: オクト フィニッシモ オートマティック(Octo Finissimo Automatic)
型番: Ref. 103856
直径: 40mm
厚み: 6.4mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: サンレイ仕上げの“トスカーナコッパー”
インデックス: アプライド、ロジウムプレート
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: サテン仕上げのステンレススティール
ムーブメント情報
キャリバー: BVL 138
機能: 時・分・秒(スモールセコンド)
厚み: 2.23mm
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
価格 & 発売時期
価格: 1万3300ドル(約175万円)
発売時期: 2023年4月
限定: 50本限定で、北米のみで販売
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