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Business News コルムが復活:新作アドミラルと刷新されたデザインで、かつての栄光を取り戻す計画が始まる

新作アドミラルは、ほんの始まりに過ぎない。CEOが語るように、先進的なデザインで知られるこのブランドは、新体制のもとで高級路線へと舵を切ろうとしている。

既成概念を打ち破るスイスブランドでありながら、海外資本のもとで苦境に陥っていたコルムが今回、新作とともに、ウォッチメイキング、デザイン、価格帯のいずれにおいてもより高いレベルへとブランドを再構築する戦略プランを発表した。ゴールデンブリッジやアドミラル、コインウォッチなどで知られるコルムは昨年、マネジメント・バイアウトによって買収された。これを率いたのが、ブランドの元国際セールスディレクターで、時計師としての経歴も持つ新CEO兼会長のハソ・メフメドヴィッチ(Haso Mehmedovic)氏が率いる3人のスイス人投資家グループだ。

 ラ・ショー・ド・フォンにある本社で開催されたリローンチイベントでは、コルムの経営陣が新戦略の概要を説明し、新しいアドミラルを発表した。このデザインには(ロイヤル オーク オフショアやデニソンなどのデザインを手がけたことで知られる)エマニュエル・ギュエ氏の初期段階からの関与とデザイン提案が取り入れられており、一体型ブレスレットを備え、スイスのムーブメントメーカーであるコンセプト社製の新キャリバーを搭載する。コルムはまず年間約1500本の生産からスタートし、ゴールデンブリッジやコインウォッチ、ゴールデンブックの新モデルや新しいデザインを加えながら、段階的に生産を拡大していく計画だ。

 サードパーティ製の既製ムーブメントから脱却し、代わりに自社設計のキャリバーを採用する。さらに、モデル数を減らしてラインナップを厳選し、販売網も約300店舗からわずか70店舗に縮小する。メフメドヴィッチ氏は、ユニークで造形的なケースと、時代を反映した大胆なデザインで知られた1990年代の黄金期へとブランドを回帰させることを目指していると言う。

 「コルムにはきわめて大きなレガシーがあります。私たちはそのストーリーテリングに取り組み、業界で強い存在感を放っていた1990年代のコルムへとブランドを引き戻していきたいと考えています」と、34歳のメフメドヴィッチ氏はインタビューで語った。

コルムの新作アドミラル、36mmモデル。

 CEOによれば、SKU(編注;在庫管理の最小単位)はこれまでの約250から今年はわずか21へと削減されるという。新作のアドミラルは2サイズで11モデル展開され、36mmが5モデル、39mmが6モデルとなる。ケース素材にはステンレススティールからチタン、ゴールドまでが使用される予定だ。アドミラルの価格は約1万スイスフランから約3万3000スイスフラン(日本円で約175万円~約578万円)となる。

 メフメドヴィッチ氏によると、新生コルムは、ブランドのベストセラーモデルであるアドミラルとゴールデンブリッジのデザインを刷新したプレミアムバージョンに注力するという。この2モデルは合わせて売上の約80%を占めており、なかでもアドミラルは歴史的に売上の60%以上を占めてきた最重要モデルだ。また今年は、ゴールド製でサファイアケースを持つ新たなゴールデンブリッジ6種に加え、コインウォッチとゴールデンブックの限定モデルも発表される予定だ。

 「これは革命ではなく、進化です。私にとって、これこそが安定と成功への鍵なのです」と彼は語る。

ラ・ショー・ド・フォンにある本社でのリローンチイベントに登場した、コルムのCEO兼会長ハソ・メフメドヴィッチ氏。

 同ブランドは現在、ラ・ショー・ド・フォンにある洗練され広々とした本社には約15人の従業員が在籍しているが、今後は組み立てや製造の一部を再び内製化していく計画だという。イベントでCEOがメディアに語ったところによると、新作モデルに対する小売店からの注文はすでに“8桁”、つまり1000万スイスフラン(日本円で約19億9000万円)以上に達しているという。

18K 5N ゴールド製のケースとラバーストラップを備えた39mmの新作コルム アドミラルは、3万3000スイスフラン(日本円で約650万円)に設定されている。

 再始動したコルムは、業界最大級の年次見本市であるWatches & Wondersにも参加予定で、これは同ブランドが再び業界のトップに返り咲くという意思を示すものでもある。

 「ボー リヴァージュのホテルの一室で、コルムのようなブランドを発表することはできません」とCEOは語る。これは、Watches & Wondersのメイン会場外でジュネーブにあるホテルのスイートを借りて製品を展示する、多数の小規模ブランドに言及したものだ。

 「私には不可能です。コルムはビッグネームであり、大きなブランドです。私たちは大手ブランドと肩を並べなければならないのです」とメフメドヴィッチ氏は言う。

Photo Credit: Tim Vaux

 来年には、ゴールデンブリッジのためにコンセプト社と共に構想・製造した新設計のムーブメントを追加する予定だ。これにより、同ブランドが初めてサファイアケースで実現したとする、アイコニックでミニマルかつ透明なデザインにさらなる複雑機構を組み込むことが可能になるという。

コルムのCEOによると、現在ヴォーシェが製造しているゴールデンブリッジのムーブメントは来年、コンセプト社製の新しいキャリバーに置き換えられる予定だ。

 1980年のバーゼル・フェアでのデビュー時に革新的なウォッチメイキングとして注目を集めた、縦一列に並ぶバゲット型のレイアウトで知られるゴールデンブリッジは近年、ヴォーシェによって製造されてきた。

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