trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Introducing ジャガー・ルクルト レベルソ・トリビュート・ミニッツリピーター&レベルソ・ハイブリス・アーティスティカ・キャリバー179

名門ブランドが新開発のミニッツリピーターキャリバーを発表し、ジャイロトゥールビヨン第4作目のキャリバーを再解釈した。

ADVERTISEMENT
ジャガー・ルクルト2025年新作をWatches & Wonders2025のブースからご紹介

我々が知っていること

Watches & Wondersにおいて、ジャガー・ルクルトが高度な複雑機構と美しいデザインを融合させた新作を発表するのはもはや恒例行事といえる。今年もその例に漏れず、2本の新作が登場した。レベルソ・トリビュート・ミニッツリピーターとレベルソ・ハイブリス・アーティスティカ・キャリバー179である。ジャイロトゥールビヨンは完全な新キャリバーではないものの、2023年の設計をもとに再構築されたもので視覚的なインパクトは抜群だ。一方、レベルソ・トリビュート・ミニッツリピーターは完全な新開発ムーブメントを搭載しており、最良の意味で過剰ともいえるほどの設計がなされている。

Minute Repeater

 新作のレベルソ・トリビュート・ミニッツリピーターは、表面に新たにデザインされたブルーエナメルのダイヤルを備えており、手作業によるギヨシェ彫りで“バーレイシード(麦の種)”パターンが施されている。この繊細な装飾には、メティエ・ラール®工房において12時間を要して仕上げられる。裏面はスケルトン仕様となっており、ムーブメントの機構美を存分に堪能できる。ダイヤルの両面はいずれも同じ時刻を表示し、ミニッツリピーターの作動レバーはリューズの上側に配置されている。ケースは18Kピンクゴールド製で、サイズは縦51.1mm×横31mm、厚さ12.6mmだ。

Minute Repeater
Minute Repeater
Minute Repeater

 レベルソ・トリビュート・ミニッツリピーターには新たに開発された完全自社製の手巻きムーブメント、Cal.953が搭載されている。このムーブメントにはトレビュシェ・ハンマー、クリスタルゴング、無音間隔の排除といった7件の既存特許技術が採用されている。クリスタルゴングはリピーターの音の伝達性と明瞭さを高め、無音間隔の排除によって時打ち、四分打ち、分打ちのゴングのあいだに不自然な空白が生じない仕組みとなっている。パワーリザーブは約48時間で、価格は要問い合わせとなっている。

 一方のCal.179は2023年に初めて発表された多軸トゥールビヨン(16秒で360度回転し、周囲のキャリッジが1分間で1回転)を備えたムーブメントで、ジャガー・ルクルトの誇る芸術的なクラフツマンシップが随所に発揮されていた。今回発表されたモデルもその延長線上にあるもので、見る者を圧倒する複雑な設計と美しい仕上げが魅力である。トゥールビヨン部分だけでも123個の部品で構成されている。ケースは18Kホワイトゴールド製で、世界限定10本のみ。ダイヤルの表面にはブルーラッカーが施され、裏面はよりスケルトン化されつつもラッカー装飾が施されている。

Reverso Hybris Artistica
Hybris Artistica
Hybris Artistica

 Cal.179は、単なるブランド4作目のジャイロトゥールビヨンという枠を超えた存在だ。Cal.179は縦51.1mm×横31mm×厚さ13.63mmのケースに合わせて設計されており、表裏それぞれのダイヤルで異なる時刻を表示する。さらに裏面のダイヤルにはセカンドタイムゾーン用の24時間表示インジケーターも配置。こちらも価格は要問い合わせとなっている。


我々の考え

“ジャガー・ルクルト”という名を聞いて真っ先に思い浮かぶのは、まさにこうした類の時計である。いくつかの型破りな複雑機構、特にフライングトゥールビヨンは常にジャガー・ルクルトと切っても切り離せない存在である。ジャイロトゥールビヨンはそのスペック(特に比較的薄型のケース)においても、デザインやスケルトン構造の点でも圧巻の仕上がりを見せている。しかしそれだけでは終わらない。ラッカー装飾による仕上げが、この時計を“アートピース”の域にまで高めているのだ。今週、ぜひ実物をこの目で見たいと思う。

Hybris Artistica
Hybris Artistica

 ミニッツリピーターもまた非常に魅力的だが、リピーター側の表示はやや視認性に欠ける印象を受ける。ただし、これはまったく問題ない。というのも、ミニッツリピーターのムーブメント側に時刻表示を設けているブランドは(少なくとも筆者の記憶の限りでは)ほかに見当たらないからだ。このモデルの“表”側はとりわけ美しく、特にバーレイシードパターンがラッカー越しに光の加減で変化する様子を想像すると、まさに見惚れるようなディテールといえる。

 本作はジャガー・ルクルトが誇るリピーターの技術をすべて詰め込んだような時計であり、ムーブメントもレクタンギュラーケースに合わせて設計されている。最も興味深いのはブランドの近年の複雑機構をまとめたノナンティエム・コレクターズボックスであり、そこにはまだ未発表のピースが含まれているという点だ。一体どのような驚くべき作品が控えているのか? 気になるところだ。

 今後数日にわたりWatches & Wondersからの最新情報をお届けする予定だ。引き続き本ページで各ブランドの新作をチェックして欲しい


基本情報

ブランド: ジャガー・ルクルト(Jaeger-LeCoultre)
モデル名: レベルソ・トリビュート・ミニッツリピーター(Reverso Tribute Minute Repeater)/レベルソ・ハイブリス・アーティスティカ・キャリバー179(Reverso Hybris Artistica Calibre 179)
型番: Q7122480(ミニッツリピーター)/Q39434E1(ハイブリス・アーティスティカ)

直径: 共に縦51.1mm×横31mm
厚さ: 12.6mm(ミニッツリピーター)/13.63mm(ハイブリス・アーティスティカ)
ケース素材: ピンクゴールド(ミニッツリピーター)/ホワイトゴールド(ハイブリス・アーティスティカ)
文字盤: ブルーエナメルにギヨシェ装飾を施した表面とスケルトン仕上げの裏面(ミニッツリピーター)/ブルーラッカー仕上げの表面とスケルトンおよびブルーラッカー仕上げの裏面(ハイブリス・アーティスティカ)
インデックス: ケース素材とマッチしたアプライドインデックス
夜光: なし
防水性能: 共に30m
ストラップ/ブレスレット: ブラックアリゲーターストラップ(ミニッツリピーター)/ブルーアリゲーターストラップ(ハイブリス・アーティスティカ)、ともに0.5mm単位で調整可能な新開発のゴールド製ダブルホイールメカニズムバックル

Reverso Tribute Minute Repeater

ムーブメント情報

キャリバー: 953(ミニッツリピーター)/179(ハイブリス・アーティスティカ)
機能: 時・分表示、無音の間隔を排除したミニッツリピーター(Cal.953)/時・分表示、リバースダイヤル上のセカンドタイムゾーンおよび24時間表示、両面にわたってジャイロトゥールビヨンを表示(Cal.179)
パワーリザーブ: 約48時間(Cal.953)/約40時間(Cal.179)
巻き上げ方式: ともに手巻き
振動数: 2万8800振動/時(Cal.179)
石数: 52石(Cal.179)
クロノメーター: なし


価格 & 発売時期

価格: 要問い合わせ
発売時期: 発売中
限定:  世界限定30本(ミニッツリピーター)/世界限定10本(ハイブリス・アーティスティカ)

詳細はこちらをクリック