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Introducing ミンの新たな57.05 “コメット” ワールドタイムは、まさに異次元の革新だ

特許出願中のDST調整ベゼルにより、ミンは古典的な複雑機構に革新的なアプローチを導入。

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我々が知っていること

どうやらミンは、またしてもヒット作を生み出したようだ。新作57.05 “コメット”は、プレスリリースに目を通す前からクールな時計だと感じた。詳しく見ていくと、いつものミンらしい個性はそのままに、実に印象的な仕上がりになっている。本作は、ヴィンテージから着想を得た趣のあるダイヤルと、個性的なケースを備え、夜光もふんだんかつ独創的に取り入れられている。そして何より、特許出願中の新たな夏時間(DST)対応ワールドタイム調整機構を搭載している。

 外側から順に見ていこう。316Lステンレススティール製のケースは直径40mm×厚さ10.3mm、ラグ・トゥ・ラグ47.8mm。ミンの57シリーズに共通するデザイン言語を採用しており、3段のステップを設けたラグが特徴だ(このラグの構造だけでも、9つものパーツが必要とされている)。続いて注目したいのが、ワールドタイムベゼル。ここから、この時計の本領が発揮される。

 一般的な24時間表示のワールドタイム機構でも、普段使いには十分対応できる。もちろん、すべての地域でDSTが同じタイミングで切り替わるわけではない(そもそもDSTを採用していない地域もある)。そのため、DSTに合わせて時刻を調整するのは厄介な問題だ。そこでミンは、DSTを採用している都市を外側のベゼルに、採用していない都市を内側のベゼルに配置した。外側のベゼルを1クリック(15度)回転させると、DSTを実施している都市のみを24時間表示に対して1時間進めることができる。外側のベゼルはどちらのポジションでも固定される。DSTが有効になっているかどうかは、ベゼルの8時位置と9時位置のあいだにある小さな開口部を見ればわかる。この開口部には、赤文字と夜光によってDSTが有効かどうかが表示される。もちろん、スイスとアメリカのようにDSTへの切り替え時期が異なる地域同士では、一時的に表示が一致しない期間も生じる。それでも、1年のかなりの期間にわたって時刻がずれたままになるよりははるかにいい。

Ming 57.05 Comet
Ming 57.05 Comet
Ming 57.05 Comet

 そのほかの機能を担うのが、ミン専用仕様のセリタ製330.M2だ。SW330をベースに、外観を大幅にアレンジした“コーラーGMT”ムーブメントである。GMT針の代わりにGMTディスクを採用し、昼と夜をそれぞれ異なるブルーで表現している。さらに数字には、夜の時間帯をブルー、昼の時間帯をオレンジで示すスーパールミノバX1が塗布されており、針もブルーに発光する。加えて、サファイアクリスタルには12時間インデックスリングが刻印され、浮かんで見えるような構造となっており、ミン独自のホワイトの夜光塗料、“ポーラーホワイト”が充填されている。

 ダイヤルもきわめてユニークだ。“コメットテール”と呼ばれる干渉パターンが施されたダイヤルは、繰り返し配置された開口部によるラスター構造が重なり合い、その干渉パターンが時間とともに変化することで、ダイヤルの表情も移り変わる。ああ、そういえばムーブメントのスペックを説明し終えていなかった。自動巻きで、約50時間のパワーリザーブを備え、振動数は2万8800振動/時だ。

Ming 57.05 Comet
Ming 57.05 Comet
Ming 57.05 Comet

 これらすべてが相まって、まさにその名の由来であるジェット旅客機“デ・ハビランド コメット”も誇らしく思うような、未来的な時計に仕上がっている。本作は200本限定で、価格はジャン・ルソー製のレザーストラップ仕様が6950スイスフラン(日本円で約137万4000円)、ミンのポリメッシュブレスレット仕様が7950スイスフラン(日本円で約157万2000円)だ。GMT(グリニッジ標準時)で2026年8月27日 13時(日本時間で同日22時)より販売が開始される。


我々の考え

これはまさにミンの真骨頂と言えるだろう。だが、チタン製も見てみたかった(ケース構造の関係でかなり高価になるだろうが)。というのも、ミンのポリメッシュブレスレットを買う口実になるような完璧な時計をずっと探していて、ケースとブレスレットで異なる素材を組み合わせるのがあまり好きではないのだ。とはいえ、サテン仕上げのおかげでケースはややグレーがかった色味に見えるため、ポリメッシュとの相性が良さそうだ。それはさておき、この時計はスペック上(そして実物もきっと)きわめて素晴らしい出来栄えだ。もちろん、30分や15分単位で時差が設定されているタイムゾーンの問題まで解決してくれるわけではない(そうした表示に挑戦したのは、はるかに高価な時計に限られる)。それでも、この価格帯でこれだけの革新性を実現していることを考えれば、非常に魅力的な時計である。

Ming 57.05 Comet

 ミンはこの時計にありとあらゆる要素を詰め込んだにもかかわらず、ミンの時計が好きな人なら誰もが楽しめるような、まとまりのある仕上がりになっている。個人的にはステップラグはそれほど好みではないが、57.04 “フェニックス”よりも本作のほうがしっくりくる。ワールドタイムという複雑機構が持つアールデコ的な趣が、全体をうまくまとめているのかもしれない。ダイヤルは、パテック フィリップ Ref.2523の一部の個体に見られるギヨシェ装飾を彷彿とさせる。さらにやや小さくなったダイヤルによって、時刻表示とワールドタイム表示のバランスも、Ref.2523と似た比率に保たれている。私はこれまで、ミンを“時計を口実にイノベーションを追求するR&Dラボのようなブランド”と表現してきた。そんなミンがこれまでに培ってきたさまざまな技術や意匠をこの新作に凝縮しているという事実は、本作をいっそう魅力的なものにしている。57.05 “コメット”は、近いうちにぜひ実機レビューしたいと思える時計だ。実物を見ることができたら、またお伝えする。


基本情報

ブランド: ミン(Ming)
モデル名: 57.05 “コメット”(57.05 "Comet")

直径: 40mm
厚さ: 10.33mm
ラグ・トゥ・ラグ: 47.8mm
ケース素材: 316Lステンレススティール
文字盤色: 多層構造のブルーの“コメットテール”ダイヤル。重なり合うラスター構造によって、動的な干渉パターンを生み出している
インデックス: 回転式24時間ワールドタイムリング。サファイアクリスタル上面にはリング状のインデックスを刻印し、ミン独自のポーラーホワイト夜光を充填
夜光: ワールドタイムリングの昼時間はブルーのスーパールミノバX1、夜時間はオレンジに発光するスーパールミノバX1を塗布。針にはブルー発光のスーパールミノバX1、DST ONのベゼル開口部には赤色発光のスーパールミノバX1を採用
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ジャン・ルソー製のコバルトブルーのゴートレザーストラップ。湾曲したクイックリリース式スプリングバーと、マイクロアジャスト機構を備えたフライングブレードタックバックル付き

Ming 57.05 Comet

ムーブメント情報

キャリバー: セリタ製330.M2(ミン専用仕様)
機能: 時・分表示、ワールドタイム表示用の24時間ディスク
直径: 26.2mm
厚さ: 4.1mm
パワーリザーブ: 50時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 25
クロノメーター認定: なし
追加情報: アンスラサイトコーティングを施した地板と、それにマッチするスケルトン加工とサテン仕上げを施したアンスラサイトコーティングのブリッジ


価格&発売時期

価格: ストラップ仕様が6950スイスフラン(日本円で約137万4000円)、ミンのポリメッシュブレスレット仕様が7950スイスフラン(日本円で約157万2000円)
発売: GMT(グリニッジ標準時)で2026年8月27日 13時(日本時間で同日22時)より、MING公式サイトおよび世界各地の正規販売店で注文受付開始
限定: あり、200本限定

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